いつもぼくをみてる(1) (ヤンマガKCスペシャル)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 59
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065110997

作品紹介・あらすじ

子どもにしか見ることのできない白くてカワイイ生き物、その名も「あいつ」…! ぼくたちのとなりにいつもいる「あいつ」は、子どもたちの守り神? それとも…!? 『岡崎に捧ぐ』の山本さほが描く、リアルの隣に不思議が潜む、ちょっと奇妙な子どもの世界!!

感想・レビュー・書評

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  • 胸がぎゅーっとなった。
    大人も(私も)昔は子どもだったくせに、いつのまにか忘れちゃうんだ。
    見えてた景色とか、感じた匂いとか、教室の空気とか、友だちとの近さや遠さとか、怖かったものとか。
    それがこの作品の中にはあった。色濃く。

    「それでも町は廻っている」を読んだときにも思ったけど、それを覚えている大人はちゃんといて、すごいなって思う。
    私には記憶からあの頃のまま取り出すことなんてできないから。
    「あいつ」だって、形は違ったけどかつて私の中に確かにいた。それを思い出した。
    いつからいなくなったのだろう。


    カイテルさんのやさしさ。
    怖くて埋められなかった鳥の亡骸。
    きっちょんが星野くんに聞けなかったこと。
    自分の経験じゃなくてもすべてが懐かしくて、たまらなく切ない。

  • 浦沢版クレしん的電コイ、でもこれちゃんとつながるか?

  • 岡崎が個人的に楽しすぎたので、少し劣化版感あるかなあなんて思いながら読み進めていたが、終盤の星野くんの話で心を掴まれた。続きが気になる。

  • 子どもは無邪気で純粋でおバカで時に残酷。
    私にも、あるある〜クスっと笑えるエピソードの中にも封印してしまった悪意のない出来事も多々あったんだ…この本を読んで蘇ってしまった。
    子どもは無邪気で純粋だからこそ、ちょっと不気味なアイツの訴えたいことを受け止められるんじゃないか?
    次号が楽しみだ。

  • 山本さほさんの漫画は大好きだけど、ストーリー物はどうだろう…と思ってあまり期待せずに読み始め。案の定1話、2話目辺りで(あ~、イマイチかな…設定もまぁありきたりと言えばありきたりだし…)と感じたけれど…。読み終える頃にはすっかりハマってました。なぜかやたらと惹かれるのは何故だろう。年代が近いから感覚が似ているからなのか。やたらとノスタルジーを感じる。どうやら二巻が出るのは来年初めのようで。早く!!

  • 90年代はホビーやゲームといったキッズカルチャーの黄金時代だ(リアルタイム世代の贔屓目だろうか?)。そして同時に、塾や習い事で子供たちが忙しくなり始めた頃ではないだろうか。「キレる子供」などが社会問題として取り沙汰されたりもしていただろう。それでも街中には子供たちの遊び場があって、いろいろなことがゆるいまま看過されていたように思う。いまはもう、公園でも路上でも自由に遊ぶことは難しい。そんなあの頃のなんともいえないムード、身に覚えのある気分がいくつも蘇ってきた。そんなつもりはなかったのに怪我をさせちゃったり。友達のおもちゃを盗っちゃうやつもいた。ある日突然失くなった僕の遊戯王のレアカード、あれは結局盗まれたのか、うっかりしていただけなのか、答えは謎のままだ。罪悪感を感じるとやってくる「あいつ」とはいったいなんなのだろう?今後の展開が楽しみな作品です。きっちょんのお姉ちゃんが何気にいいキャラしてる。あの時代のお姉ちゃんだ。

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