声優をプロデュース。 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065116340

作品紹介・あらすじ

大塚明夫、推薦!声優という「いびつな才能」を輝かせるためには「ドラマ」が必要だ。マネージャーだから書ける声優プロデュース論!

感想・レビュー・書評

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  • 後悔する人をなくしたい-

    その言葉がとても重く感じた。
    私も営業職ですが、扱っているモノは物。今日も明日もたいして品質、性能に違いはない。

    では、声優のマネージャーさんが扱っているモノは?

    声優マネージャーさんの仕事を知る機会はとても少ない。いまだに”付き人”だと思っている人もいるほどに。

    声優マネージャーは営業職。
    そして、扱うモノは人。声で演じるという歪な才能を持った人。その人の人生ごと背負う覚悟、責任のある職業。

    エンタメ業界、特に声優さんの活躍は目覚ましいと思う。
    いまや、アニメ・ゲームに興味のない人でも、声優さんの一人や二人、名前を言うことが出来るくらいに一般人にも浸透した。

    そして、毎年たくさんの人が声優を目指す。
    そして、たくさんの人が後悔を残して、声優という職業から去っていく。

    そんな世界だからこそ、後悔をする人をなくしたいと1ページ目で語る納谷氏の言葉は、とても熱く、同時に重く感じられた。

  • 声優さんが活躍している裏にはマネージャーの努力があることを頭では分かっていたけど、リアルな実態が分かって面白かった。声優のメンタルは声にあらわれやすいってのは、なるほど、と思った。だからこそ、声優の人は、自分とより向き合っていて、自分の考えを確りと持ってる人が多いんだと思った。

  • 前から気になっていたこの本を読んでみた。

    心に残った点をひとつだけ。

    今まで自分の考え方は声優とは「演技力」で勝負するものだと思っていました。
    でも声優を売り込む側としては演技力というのは曖昧すぎる指標だということを教えられました。
    甘いリンゴよりも黒いリンゴの方が売りやすい、そして黒い以外にも付加価値があればより役を取りやすい。
    昨今の業界事情で見れば演技力+歌も歌える+ビジュアル映えもするという方が売りやすいということです。
    しかし納谷さんは演技力自体を軽視しているわけではなく最後はそこで決まるともおっしゃっています。

    100人から5人まで残るにはやはり最低限の演技力は必要、しかし最後の5人という演技力というものが拮抗している中1人に選ばれるにはその付加価値が多い方が選ばれやすいという考え方です。
    役に選ばれる確率が高くなるということは演技ができる回数、機会が多くなるということです。
    そういった声優として演技をする機会を増やす為に他の部分も磨く、サポートするという考え方は自分の中にはあまりなかったので考え方が少し変わりました。

    昨今の声優業界にモヤモヤしている私のような人は読んでみると少しそのモヤモヤが晴れるかも知れません。

  • この本を読むと
    ・声優の仕事
    ・声優のマネージャーの仕事
    ・自分が「本当に好きなものの見つけ方」
    が分かります。

    ・自分が「本当に好きなものの見つけ方」はたくさんの人に読んで欲しいので、アニメや声優の仕事に興味がない人も読んで欲しいです。

  • 書かれているのは女性声優のことばかり。10年くらい前の所属声優大量離脱の真実が知りたいw声優の生番組やアイドル活動に興味がない私は時代遅れなのだろう。故大木民夫さんのようなメディア露出が全くない「声のお仕事をする人」タイプの声優はいなくなってしまうのだろうか。

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著者プロフィール

声優マネージャー、株式会社STUDIOMAUSU代表取締役社長
1978年生まれ。東京都出身。青山学院大学理工学部物理学科卒。大手システムインテグレーターでのシステムエンジニア勤務を経たのち、2005年1月にマウスプロモーションに入社する。以降13年にわたり、声優のマネジメント業務に携わり続けている。手がけた声優は大塚明夫、五十嵐裕美、加隈亜衣、高田憂希、高野麻里佳、大野柚布子ほか多数。また、音響制作会社スタジオマウスの代表取締役社長として、「劇場版『空の境界』」シリーズ(音響制作)、テレビアニメ『魔法少女サイト』『天使の3P!』(音響監督)、ゲーム『ストリートファイターV』(音響制作、キャスティング、音響監督)など、音響関連の仕事も数多く手がけている。

「2018年 『声優をプロデュース。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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