- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065125342
作品紹介・あらすじ
一九八一年。シティボーイになるために上京した僕が入学したのは、国士舘大学体育学部体育学科。僕の、特別すぎる四年間が幕をあけた。体罰、しごき、上下関係…あの頃はそれが日常だった。猛獣たちが詰め込まれた「檻」の中で、もがき苦しみながら勝ち取ったものとは。暑苦しくてすこし切ない、体育会系青春小説。
感想・レビュー・書評
-
兄から借りた一冊。
国士舘大学の四年間、体育教師になる為?いや、シティボーイを目指して上京した、江口孝介とその仲間達の青春ストーリー。
時代は30〜40年前くらいの設定。
携帯電話は無く、世の中は黒電話。
努力と根性の世界。
当時の男性社会がこんなだったのか?はたまた国士舘という大学がこんなだったのかは知らないが、何を始めるのも喧嘩から(笑)
女子の私にはちょっと理解し難い世界観^^;
大学1年〜2年は少し物語を読むのが苦痛なくらい。
だんだん物語の登場人物に慣れてくると、やっとこの物語の進みも早くなる。
4年になる頃には、加速していった。
青春ぎっしり満載の一冊。
喧嘩だらけの展開で、ちょっと私には厳しい本だったな(^^;;詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
珍しく父親が面白いと言っていたので読み始めた。
と言っても、父親は国士舘大の体育学部に通っていて、本の中に出てくる描写は、私が話に聞いていた大学の姿そのものだったのだ。
つまり、私が最初に知った大学のイメージと言えば、入学式で天皇陛下に万歳三唱をし、学ランと押忍という言葉が飛び交う世界だったのだ。
ちなみに本で書かれている年代よりも少し古い話だ。
今では新聞の一面を飾るようなことが日々起きる学生生活を通して、学生が大人になる。しかも普通の大人ではなく、自分の限界を知り、芯を強く持った大人になる。国士舘大学はそんな大学だと感じた。
私は学生の間背伸びをし続け、それが自分を苦しめることを4年生になってやっと気付いた。身の丈通りに生きられるようになってきたのは、卒業して3年くらい経った、最近の話ではないかと思う。
自分らしく生きる、日々自分を忘れないということを大切にして生きていきたいと思わせてくれた一冊だった。 -
懐かしさで手に取った一冊。
あの頃はなんにもない無意味だと思えた毎日も今となればすごく充実した日々だったんだと思える。
これから大学生活を送ろうとする子たちには一日一日を噛み締めて送って欲しいとおもう。 -
個人的には堀尾が好きです。
-
知り合いの国立系体育学科の人に聞いたけど、同時期の大学でもこんなになぐりあったりすることはなかったと。国士舘恐るべし。青春小説。
-
暑苦しくて切ない、体育会系青春小説!
八〇年代初頭、シティボーイになろうと上京した僕が入学した国士舘大学体育学部体育学科。特別すぎる四年間が幕をあけた。体罰、しごき、上下関係が日常だった。どのエピソードも熱い、全世代必読の青春小説!