星野、目をつぶって。(13) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 111
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065126066

作品紹介・あらすじ

俺は、彼女に、メイクをすることになった──。小早川はクラスの日陰者。休み時間は寝たフリ…。クラスメイトには名前も憶えられてない…。だが、ある夕暮れ、小早川はクラスの人気者・星野海咲の誰も知らない素顔を知ってしまう! そして、その日その時こそ、小早川の、星野の秘密を守る波乱の日々の幕開けだった! 秘密を抱えた少女×退屈に生きる少年──二人が紡ぐ“日常革命系ボーイ・ミーツ・ガール”!!

高2最後のイベント《粧歩祭》──。その中で誰もが、胸の痛みに向き合う。加納も、松方も、高橋も、雪姫も、莉穂も。そして、星野と小早川も。長く、短い、傷だらけの「一年間」が終わり、そしてまた始まる! 「星野、やっぱりお前のせいだ──」。周囲と噛み合わない不器用な者たちの青春群像劇、ここに完結!

感想・レビュー・書評

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  • なかなか完成度の高いラブコメだったと思う。


    ありがちだけど
    最後に詰め込んだ感があったのが少し残念!


    でも、
    終わり方は個人的には好きな終わり方で良かったです( ´∀`)

  • わりと綺麗に終わったのではなかろうか

  • 完結した。後半は登場人物が増えて駆け足になってしまったかなーという気もするけれど、改めて考えると、いろんな奴がいてそれぞれ違うものの見方が、どれが正しいでもなく並列しているということを伝えるために必要だったのかも。あとこの作品はやはりメイクという魔法的装置とそれをもたらしもたらされるふたりの倒錯した関係(を少年誌で描くというところも含む)が光っていたのが後半はあまり関係なくなっちゃったのが個人的には残念かな(この関係をめぐる物語としては6巻くらいがピーク)。なにはともあれ次作にも期待しています。

  • いわゆるラブコメながら、ヒロインと主人公の間に特定のテーマがあって、そこが面白い。
    で、最初の方はうまい具合に働いて面白く読めていたのだけど、最後は、ヒロインが秘密をカミングアウトして、、、みたいな話でちょっと微妙。
    このキャラを出した意義は何だったの?みたいなところもちらほら。
    結局の所、最初の導入はよく練れていたけど、続けていくうちにだんだん微妙になってきて、終わった、というところだろうか。

  • 6巻までマガポケで無料だったから読み始めたら止まらなくて、結局勢いで買って全部読んでしまって、am3時に泣いている。
    自分が感じたことのある学校生活への憧れや不安、嫌なこと楽しいこと、なんかそういうものが詰まってキラキラひしめき合っている本だった。

    いまは私も「大人」になってしまって(というかさせられてしまって)どこか自分を諦めているところがあるけれど、小早川くんと星野さんを見ていると、「もっと自由に手を伸ばしてもいいんじゃない?」と思わせられる。
    そんな、勇気や励ましの気持ちをいっぱいもらえる本でした。

    ああ、どうしようもなく好きな本がまた増えたなあ。
    ありがとうございます。大好きです。

  • 13巻掛けて様々な物語や人間模様が描かれこの巻で大団円は見せているというのに、どこか物足りないと感じてしまうのは私がもっとこの作品を読み続けたいと思うからなんだろうな
    そしてそんな感情を巻き起こしてくれた本作は本当に素晴らしい作品だと思う

    この巻で描かれる粧歩祭におけるそれぞれの遣り取り。何かが劇的に解決されたというわけでも、めでたしめでたしに辿り着いたというわけでもない
    それでもこの粧歩祭がこの物語の総括として位置づけられていることは確かなことで、莉穂を探して右往左往したりバイクで一足飛びになったりスタートまで戻ったりという工程は小早川と星野が足掻き藻掻いてきた道をなぞっているようで面白い

    ・松方と加納
    出会い方は最悪でその後の関係もずっと険悪なものばかりだった二人がこのような繋がりを作ることになるとはなぁ。水と油のように反発し合うばかりで似通った点を見つけることすら難しかった二人が小早川という共通点を通すことで近づいていき、松方が漫画作りに本気になるにつれ、加納もその夢を叶えたい傍で見届けたいと思うようになったのは本当に不思議な繋がり
    自分の鬱憤を晴らす意味も込めて漫画を描いていた松方が最終的に自分の漫画に笑顔の加納を登場させたことは本当に大きな意味が込められた描写だったように思う

    ・高橋と藤本
    本作は少年漫画であって、メインとなるのは小早川と星野や加納、松方との恋愛模様が上げられる。だからこそ彼らの脇で高橋のような同性に恋してしまった男が描かれたのは特異な事であったように思う
    どちらかというとサブ枠に入ってしまう二人だから彼らの想いが物語において大きく語られることはあまりなかったのだけど、それだけに12巻や最終巻でこうして見せ場を作り彼らの想いに一応の帰結が得られたことは非常に意味あることだと思えた

    ・星野と莉穂
    物語当初は人の輪の中心にいる星野によって目立たない小早川が輝き出すというものだったけど、いつの間にか輝きを手に入れた小早川が周囲に紛れるためにメイクする星野を応援するという構造になっていた。だから最終巻が星野の居場所を問題とするのは当たり前の話だったのかもしれない
    星野が周囲に受け入れてもらうためにメイクという仮面を必要としたように、莉穂も周囲に受け入れてもらうために必死に強い人物を演じていた人間。だからこそ周囲の全てが偽物に思えてありのままに接してきた星野だけが本物に思えたというわけか
    だから逆にメイクをしていない、小早川なんかと付き合っている星野は自分にとって偽物だと思ってしまったもかもしれない。
    どちらも互いを一番の親友だと思っていて相手を大切にしたいと思っていて、だというのに擦れ違いが起きてしまった。ならそれらを知ってしまった小早川が取れる方法なんてやはりあの方法しかないんだよな……

    ・小早川と星野
    作中で小早川が言及してるように、確かにこの二人の関係性ってある意味完璧で互いに足りない部分を補えて且つ足りない部分のある相手を受け入れてしまっているんだよね。二人だけで全てが完結しそれ以外の人間関係を気にしないならそれで良かったのかもしれないけど、莉穂のような問題が起こるのなら二人だけで完結してしまうのは逆に良くなくて。
    あまりに立ち位置が違いすぎて足りない部分も多い二人が付き合っていくのはやはり無理があることだったんだろうね。
    それでも小早川が前に進む気持ちが大事だと気づけたように、星野が莉穂と一緒にメイクを頑張る決意を手にできたように、全てが無駄だったということではないのだろうなと思える描写がとても素敵

    だからこそ、成長した二人が改めて出会い告白をやり直すラストは本当に素晴らしいものだと思えた
    作者の永椎晃平先生にはこの最高な物語を届けてくれてありがとうと伝えたくなる

  • 粧歩祭で莉穂と話し合おうとする星野。

    歩きながら語るというより、探し回って見つけて話し合うという感じでした。
    イベントに乗っかって語り合うって感じではなかったのがちょっと予想外。

    でも語るべき人達はちゃんと話せて、決着を付けていてすっきりしました。

    2人が別れる必要性はよく分からなかったけど、ちゃんと再会するところまで描いてくれたので気持ちよく読み終えられました。

    登場人物それぞれの立場や物の見方などがきちんと描かれていて、読み応えがありました。

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