肩書を減らすと業績が急改善する 北欧流小さくて最強の組織づくり (講談社+α新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065138823

作品紹介・あらすじ

北欧にいま話題の進化型組織の先進事例が! なぜ、幸福度ランキングも生産力も世界トップクラスなのか! 内側からみた北欧マネジメントのヒントが見えてくる。北欧5ヵ国の経済圏は、合わせても日本の5分の1にすぎないなかから、H&M、イケア、ボルボ、エリクソン、ノキアなど世界的企業を輩出。その理由は、自主的に目標に向かって職務を遂行する社員を育てること! 現在、世界的企業がみなこの究極の進化型組織を目指している。
さらに、少子高齢でビジネスの未来もマイナス要因だらけと感じている日本人が、いま知っておくべきは北欧ビジネスの真骨頂「異文化適応能力」。
「異文化適応能力」は、海外とのビジネスのときだけその力を発揮するものではない。組織のマネジメント能力にも大きく関係しているのだ。本書の「異文化適応能力チェックテスト」でわかるのは、差異への「柔軟性」、コミュニケーションの要となる「自己調整度」、対人や心理的安定度をはかる「安定性」など。実際、イケアやH&Mなど北欧企業で、その能力がどう生きているかをひもとくのは、長年スウェーデン系在日企業に勤務した経験を持つ可兒鈴一郎氏と、スウェーデン人経営コンサルタントのオッレ・ヘドクヴィスト氏。
「世界幸福度ランキング」「ダイバーシティ(社会の多様性)」、「同一労働同一賃金」「ひとり当たりのGDP」「生産性」「国民負担率」「移民政策」「異文化との共生」。これらは、近年メディアを賑わせた北欧に関するトピックス。たとえば「ダイバーシティ」は、イケア日本法人が経済産業省の主催する関連賞を受賞。「女性管理職43%、世界21ヵ国の人材が勤務」している点が評価された。海外のH&Mでは名刺に肩書がないのが有名、情報は共有され徹底的にフラットな組織づくりで驚異の発展を遂げた。日本と北欧諸国の国民性は、我慢強くおだやかで勤勉などと、似たところが多々ある。ただし、北欧は痩せた狭い国土から海賊として周辺国を脅かした歴史があり、その後彼らは商人として海外で活躍した。そんな彼らのビジネスの掟が、個人主義なのにチームワークを大事にする、徹底したフラットな組織、個人の尊重といった日本人とは異なった行動原理を生み出した。本書では、日本企業にしかないの強さの秘密も明かされる。そのうえで北欧の豊かな働き方、強みを知れば、日本人の強みも増すことは間違いありません。

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  • 簡易版 異文化適応能力チェックテスト
    はじめに  今も海賊商人文化が生きる北欧ビジネス 可兒鈴一郎
    第1章 なぜ、幸福度も生産性も北欧は世界トップクラスか
    第2章 日本を世界一に押し上げた「ビジネス道」
    第3章 三代続くH&Mの類いまれなるマネジメント力
    第4章 不可能を可能にしたイケア流世界進出
    第5章 人脈づくりを徹底する「ヴァイキング商人の教え」
    第6章 スウェーデン流小さくて最強の組織づくり
    第7章 北欧企業はなぜ人づくりがうまいのか
    第8章 シンボリック・リーダーが成長の原動力
    おわりに ワイルドなアイデアも評価される社会 

  • 北欧というよりスウェーデンの事例(H&M、イケア)をもとに強い組織をつくる方法を解説。個人主義だからチームが強くなるというのは他に本にも書いてあって欧米全体にいえることのようだ。逆に日本はチームプレーを重んじるが、個人を犠牲にする部分が多く、その点で両者に違いがある。

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