ことのはロジック (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 129
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065143063

作品紹介・あらすじ

元天才書道少年が恋したのは日本語を愛する金髪碧眼の転校生だった。
「月が綺麗ですね(I Love You)」を超える告白をして、青春を取り戻せ!

☆☆☆

書くべき言葉を見失った元天才書道少年の墨森肇は、金髪碧眼
の転校生アキに一目惚れ。しかし、アキの憧れがI love youの名
訳といわれる「月が綺麗ですね」を超えた告白をされることだと
知り、頭を抱える。回し手紙の伝言ゲーム、存在しない幽霊文字
“彁”、同人誌の不可解な改変など言葉にまつわる事件を解決し、
肇は日本語史上最大級の無茶ぶりに応えて無事告白できるの!?

感想・レビュー・書評

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  • 主に言葉にまつわるミステリー。おおむね某古典部のような感じで、好奇心の強い女子が中心にいて、主人公が謎に挑むという感じ。最終話で少し雰囲気が変わる。結末は気持ちがいい。
    この先の物語も読んでみたい気がしますね。

  • 主人公の元天才書道家で今絶賛スランプ中の肇とブロンド少女のアキとの恋愛要素ありながら日常謎を解いていく物語なのですが、、、
    幽霊文字のお話がとても心に残りました。最近子供の名前がキラキラネームとかで、読みにくいこともありますが、背景には色々とパパママの想いがあったりするのかなぁと。
    そして最終章の「希う」めっちゃええやん!って思いました。肇イケメンか!笑

  • これはいい。「四猿の間違い」からして、これでもかっていうくらいの話の展開にワクワクさせられる。さらに「ことのは」に絡めた4つの異なるテーマの選択、その話の展開に密接に関連したキャラクターの配置がすばらしい。青春ミステリってジャンルはやっぱりいいね。次作があるのならサブの二人の活躍を見てみたい。直前に読んだ、氏田雄介編著『旅する54字の物語』での「四猿」はべつの「猿」だったけれど、こちらが本式かな。

  • 書くべき言葉を見失った元天才書道少年の墨森肇は、金髪碧眼の転校生アキに一目惚れ。しかし、アキの憧れがI love youの名訳といわれる「月が綺麗ですね」を超えた告白をされることだと知り、頭を抱える。回し手紙の伝言ゲーム、存在しない幽霊文字“彁”、同人誌の不可解な改変など言葉にまつわる事件を解決し、肇は日本語史上最大級の無茶ぶりに応えて無事告白できるのか?

  • 三話の「黄昏を消して」が、良かった。

    書道部分がもっと欲しかったかな。
    主人公、おじさん度高いけど、青春してた。

  • 言葉を知りたい女の子と、言葉の謎を解いていく男の子のお話。謎はちょっとこじつけか?と思うところもある。知ることの楽しみと恐ろしさはなるほどなと思った。
    2020/3/24

  • 2019/07/17 読了。

    図書館から。
    著者作初。

    読みやすく、面白かったです。
    文字と言葉はいろいろ本当に在るんだなぁ…と。

    直人くんとヒカリちゃんの言葉が素敵でしたね。

  • 若いな。青春だね!若くしてすでにスランプの書道家の蘊蓄は面白かった。

  • 2019年18冊目。ライトな設定なのに、内容はとても濃厚。幽霊文字の⌈彁」とか寡聞にして知らなかったけど、もう読み方これで良いのではってぐらいハマっていた。⌈月が綺麗ですね」を越える告白とかえげつないハードルをこの作品なりにしっかりクリアしていく。言葉の素晴らしさを噛み締められて、爽やかな青春も感じられる抜群の面白さ。

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著者プロフィール

鳥取県境港市生まれ。『ようするに、怪異ではない』に始まる「よう怪」シリーズが人気となる。他の著書に『思い出の品、売ります買います 九十九古物商店』『やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女』『真実は間取り図の中に 半間建築社の欠陥ファイル』『ことのはロジック』がある。

「2022年 『あやかし民宿の愉怪なおもてなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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