古今和歌集全評釈 (下) (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (944ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065147429

作品紹介・あらすじ

「古い和歌(=万葉集に入らない古い歌)」と「今の和歌」を集めた『古今和歌集』。「万葉集」以後、漢詩が主流となっていたわが国において和歌の再興を宣すべく、醍醐天皇の勅命により編纂された、最初の勅撰和歌集である。大部分の成立は延喜5年(905)4月18日、紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑の撰による。撰者や六歌仙の作をはじめ、約1200首を収録。季節の歌、恋愛、別れ、怒りなど多種多様な収録歌は深い抒情と巧みな技法に溢れ、初の本格的な歌論とされる「仮名序」を含めて成立以来さまざまな解釈を喚起し、議論を呼び、後代の学芸に大きな影響を与え続けている。

冷泉家時雨亭文庫所蔵、嘉禄二年書写の藤原定家自筆本を底本とする、1998年講談社刊『古今和歌集全評釈』を文庫判で完全再現。詳細な通釈・語釈に、緻密な校異、さらに訳者の鑑賞・評論を加え、「古今」を楽しむうえで最高の手引き書となっている。
巻第十六から第二十まで(哀傷、雑、雑躰、大歌所御歌・神遊びの歌・東歌)墨滅歌、底本奥書を収録。異本歌集成、作者名・各句・事項それぞれの索引つき。

世の中は何か常なる明日香河昨日の淵ぞ今日は瀬になる(よみ人しらず)
我が庵は都の辰巳しかぞ住む世を宇治山と人は言ふなり――喜撰法師
睦言もまだ尽きなくに明けぬめりいづらは秋の長してふ夜は――凡河内躬恒

(全3巻)

著者プロフィール

1931年生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得。大阪女子大学名誉教授。主要著書『伊勢物語の研究〔資料編〕』(明治書院)、『伊勢物語の新研究』(明治書院)、『源氏物語以前』(笠間書院)など。

「2023年 『最福寺本 伊勢物語 影印と翻刻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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