- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065147504
作品紹介・あらすじ
【里帰り出産】かつて乳がんを患った田島サエが妊娠した。彼女は、親の催促もあり、実家に戻って出産することになる。地元の病院で彼女を担当するのは、四宮だった。【子宮頚管無力症】二人目の子供の出産にあたって急遽入院した妻。息子との慣れない二人きり生活にお父さんは四苦八苦? 【胎盤】出産後、何事もなく暮らしていた母親が突如大量出血。原因は!?
感想・レビュー・書評
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テレビドラマ化もされた人気シリーズの第26巻。
ドラマは2シリーズ製作されました。新型コロナウィルス感染症拡大防止のため他のドラマの撮影が延期になった穴埋めに、今年4月から5月にかけて「コウノドリ傑作選」として4話が再放送されていたので、放映当時は見なかったけど、再放送で見たよ、って方も多いかもしれません。
「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
第22巻で四宮先生が実家の病院に帰ってしまい、それ以来自分は四宮ロスに悩まされています。
この巻には「里帰り出産」、「子宮頸管無力症」、「胎盤」、「骨粗しょう症」が掲載されています。
以下、各エピソードに一言ずつ。
「里帰り出産」
待ってました!久々の四宮先生回です。
お父さんが背負っているものを見て、N県のお父さんと同じ病院に転じた四宮先生の様子が描かれます。
直接間接の知り合いも多い地元でも四宮先生のペースは変わっていない様子で、「やたらと無愛想ですごく感じが悪い」「感じの悪い先生」で通っています。サクラ先生の紹介状を携えて里帰り出産に帰ってきた妊婦さんも、「ご両親に甘えてなまけないようにしてください」「お母さんに甘えすぎないで体を動かすようにしてください」とバッサリ。
でも、分娩の後は「赤ちゃんの世話以外する必要はない」「実家にいる間はたくさんご両親に甘えてたくさん食べて体力を回復させてください」「それが里帰り出産の一番のメリットですから」と、とにかくお母さんと赤ちゃんを救うためには言わなければいけないことはきっちり言う、でも根は優しいというキャラは健在です。
正直サクラ先生以上にキャラが立っていて、どうしてペルソナを辞めさせちゃったのかなって、まだ思ってます。
「子宮頸管無力症」
「子宮頸管無力症」とその治療法である「頸管縫縮術」が紹介される一方、お母さんが突然入院して3歳のシン君とお父さんの2人がお母さん抜きで生活することになった様子が描かれます。
同じように小さな子どもの親をやっている自分の目から見てもシン君の様子は本当に「あるある」山盛りです。買ってもらったストライダーにすぐ乗りたくて夜の公園に出かけ、着替えがないのに池に入り、「一緒にがんばろう」の声掛けに「がんばれない!」、牛丼屋に入ればでは食べ終わるまで1時間30分、 いつまでも着替え終わらず下半身丸出しでその辺走り回って、そして急な発熱にも保険証やお薬手帳、そして小児科で聞かれても子どもの体重を答えられないお父さん…数々のエピソードは「ウチいつ取材されたっけ?」って思う程です。鈴ノ木ユウ先生、コウノドリの次は育児漫画を描いてみたらいいんじゃね?って思ってしまいます。
ちなみに、10巻「長期入院」にもやはりお母さんが入院した後のお父さんと子供たちのサバイバルのお話が載っています。続けて読んでみると一層面白いかもです。
「胎盤」
胎盤にまつわるあれこれ。
胎盤を見てみたかったり、お礼を言ってみたり、食べてみたかったり、そんな呑気なお母さんの松本さんが、一ヵ月健診直前に大量出血。
救急で対応したのは「産婦人科も診られる救命医」下屋先生でした。
とっても成長して頼り甲斐のある下屋先生を見ることができます。そろそろ産科に戻ってきませんか?
「骨粗しょう症」
妊娠出産と骨粗しょう症の関係の啓発回。
それにしても小松さんとジョージ山本のカップルはよくデート中にペルソナの患者さんが倒れているのに遭遇することw。
この2人、どうなるんでしょうね。ちゃんと幸せになってくれますように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毎度泣いてしまう。
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【推薦者】
体育学部 健康学科教員 三瓶 舞紀子
【学生へのメッセージ】
COVID-19流行下では、「10代の妊娠」「望まない妊娠」「貧困」の問題がよりクローズアップされました。産婦人科医&謎のピアニストでもある主人公が、様々な妊婦のお産に向き合います。この漫画に登場する様々な生命から、子どもたちを育てる社会の責任とは何か、全ての学生と特に教員を目指す学生にお薦めします。
▼配架・貸出状況
https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00539355 -
久しぶりに四宮登場。実は良い人的な配役で、きっと人気も高いはず。自分もお気に入りのキャラで、次の出番を楽しみにしていたクチ。相変わらずの存在感で満足。安定した面白さ。
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割とまったりした巻だったなぁ
でも、面白かった。