ふりむけばそこにいる 奇譚蒐集家 小泉八雲 罪を喰らうもの (講談社タイガ)
- 講談社 (2019年5月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065156384
作品紹介・あらすじ
美貌の怪異コレクター小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の青春と友情
閉ざされた聖堂に現れた変死体。最も罪深き者は誰か? 真相は怪異か、人の業か――。
親族に疎まれ失意のまま辺境の神学校に編入したオーランドは、この世の怪を蒐める不思議な少年と出会う。のちに日本で『怪談』を著したラフカディオ・ハーン――小泉八雲が英国で過ごしたまばゆい青春と友情の記録。日に日に恐るべき速さで成長する子どもが彼らのもとをおとずれる奇譚「名もなき残響」、姿を消した黒猫と死を呼ぶ青い蝶を巡る「Heavenly Blue Butterfly」、他一編。
感想・レビュー・書評
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親族に疎まれ失意のまま辺境の神学校に編入したオーランドは、この世の怪を蒐める不思議な少年と出会う。のちに日本で『怪談』を著したラフカディオ・ハーン――小泉八雲が英国で過ごしたまばゆい青春と友情の記録。日に日に恐るべき速さで成長する子どもが彼らのもとをおとずれる奇譚「名もなき残響」、姿を消した黒猫と死を呼ぶ青い蝶を巡る「Heavenly Blue Butterfly」、他一編。
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・オーランドは寄宿学校で友人となった若きラフカディオ・ハーンとともに不可思議な出来事に対するお話の第二巻。
・短編がふたつ、中編がひとつ。
・忘れてしまったことのかすかな残り香。
・死者の魂が変じた蝶と行方不明の黒猫。
・かつて生徒が死んだ同じ礼拝堂で同じような死に方をした謎の男。その裏にある真相は?
・ラフカディオ・ハーンでなく、まったくの架空の人物でかまわなかったし、むしろそのほうが物語の邪魔にならなかったとは思う。今後続編があるのかどうか知らないし、必然性はこれから出てくるのもしれないが。 -
友人がいないことを気にしていないパトリック・ハーンとオーランド・レディントン。寄宿神学校で友人になった二人の関係が初々しくて微笑ましい。なのに、起きる出来事は輪をかけて不思議。
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「名もなき残響」
日々成長する者。
幼い頃に無意識に造り出した存在だと、いつの間にか全てを忘れてしまうのも仕方ないかも。
「Heavenly Blue Butterfly」
息絶えてもなお。
簡単に敷地内へ侵入出来るのもどうかと思うが、子猫を連れて探しに来る場所ではないだろ。
「罪を喰らうもの」
二つは繋がって。
簡単に逆らうことが出来ない相手だからこそ、事故も含め手のひらの上で踊らされたのだろ。 -
前作よりも、貴族社会のドロドロした世界が描かれている。
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雰囲気は好きだけど、あまり話に入り込めない。小泉八雲の名前がかえって邪魔してるかも。