我思う、ゆえに我あり ~デカルトの「方法序説」より~ (まんが学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065167410

作品紹介・あらすじ

「ボンジュール。お邪魔しています」家に帰ったら、デカルトがいた。デカルトは家の中のものを勝手に食べながら、僕に哲学の方法を語ってくれた。そしてそれが、僕の人生の変革の始まりだったーーー。そんなはずないって? そう、あなたは正しい。哲学はすべてを疑うところから始まるのだから。。。。”我思う、ゆえに我あり”であまりにも有名なデカルトの「方法序説」をまんが化。真面目に楽しく、哲学の根幹が学べます。

感想・レビュー・書評

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  • 500ぺーじもの「方法序説」は読む気がしない。代替として本書はありがたい!

  • 子供がたまに読んでいる。デカルトの良さを知ってくれたらと、願って。

  • 文庫で読むのを挫折して、マンガで読んでみる。やはり人に説明出来る理解度ではないなあ。マンガにしようとする試みは素直に凄いと思う。

  • 現代に現れたデカルトと執事のフクホーが、悩める会社員の塀凡君に哲学を説く。
    主人公の成長譚にもなっていて、分かりやすく楽しく読めた。
    デカルトの哲学の木の発想が面白かった。
    ベースにある形而上学が突き詰められなかったのは時代とはいえ、デカルト不本意だったかも。

  • 近代哲学の父。フランス人1596-1650
    ●良識はこの世でもっとも公平に分配されている。
    ●トマス・アクィナス 哲学とは神学の召使い スコラ哲学
    ●デカルトは、書物にある学問は蓋然的でしかなく、証明のなされていない学問は多数の意見の寄せ集めにしか過ぎない。それならば、一人の良識ある人物の出した推論の方が、学問の真理に近づけるはずだ。と考えた。
    ● 4つの法則を作った①証明性の法則…少しでも正しいものは真と扱ってはいけない。②分析の法則…複雑な問題難問は、分割して考える。③総合の法則…単純で認識しやすいものから始めて、少しずつ難しいものの認識に至ること。④枚挙の法則…見落としがなかったかどうか、全体的な見直しをして確認する。
    ●3つの格率①私の国の法律と習慣等に従うこと。②いったん決めたら毅然としてそれに従うこと。③運命や世界の秩序を変えるよりも、自分の思考をうまく用いて至福を求める。
    ●「われ思うゆえにわれあり」私とは何か?この身体も世界も存在しないと仮想できるが、だからといって自分が存在しないとは仮想できない。考えることが私の存在を証明するということです。
    つまり、疑うということが、自分の存在証明になる。
    ●「心身二元論」精神、と物質・肉体、をそれぞれ独立した別の実体と捉えました。精神は考えるものであり、物質性がない。物質は考えることができないと言うことです。
    ●不完全な私が独立に存在するのではない、完全なる存在の神に依存し存在しているということだ。故に神は存在する!
    ●幸福とは、我々の外にある物事に依存し、至福とは、精神の満足、内的な充足のうちにあるもの。

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著者プロフィール

デカルト

Rene Descartes 一五九六―一六五〇年。フランスの哲学者、数学者。数学的明証性を学問的認識の模範と考え、あらゆる不合理を批判検討する立場を確立した。そのことによってしばしば近代哲学の父といわれる。一六三七年公刊の『方法序説』は思想の領域における「人権宣言」とも称される。長くオランダに隠れ住んだが、終焉の地はスウェーデンであった。

「2019年 『方法序説・情念論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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