菩薩 由来と信仰の歴史 (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065173923

作品紹介・あらすじ

観音菩薩をはじめ、弥勒菩薩、文殊菩薩、地蔵菩薩、日光・月光菩薩・・・などなど、様々な姿で親しまれ、信仰の対象となっている菩薩とは、いったいなにか。それぞれの名前の由来や、役割と利益、形像の特徴、日本への伝来と信仰の歴史などを分かりやすく解説する。
菩薩とは、サンスクリット語のボーディ=サットバに由来し、「悟りを求める人」という意味を持つ。それも、ただ自分中心の修行ではなく、仏の慈悲行を通して一切衆生を救おうとする、大乗仏教の理想的修行者像を意味する。最初は釈迦菩薩だけだったのが、大乗仏教の発展の中で、弥勒、観音、勢至・・・など「十方世界」に多くの菩薩が修行につとめていると考えられるようになったという。なかでも観音菩薩は、ヒンドゥー教の影響も受けて、十一面、千手千眼、馬頭など、多様な変化観音に分化し、その性格や利益をそれぞれに示している。
写真や図版、イラストをまじえて、20以上におよぶ各尊の特徴も示した、仏教学の入門書。仏像鑑賞の手引きにも最適。
〔原本:『菩薩―仏教学入門―』 東京美術、1982年刊〕

感想・レビュー・書評

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  • 菩薩像についてその成立や信仰の歴史の側面から門外漢にも分かるよう平易に解説。

  • 菩薩とはなにか
    観音総論
    観音各論
    弥勒
    文殊
    普賢
    虚空蔵
    地蔵
    その他の菩薩

    著者:速水侑(1936-、北海道、仏教史)

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著者プロフィール

1936年北海道生まれ。北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得。北海道大学助手、東海大学助教授・教授を歴任し、東海大学名誉教授。専攻は日本仏教史。主な著書・編著に『地獄と極楽』『民衆の導者 行基』『源信』『観音・地蔵・不動』(以上、吉川弘文館)、『観音信仰』『地蔵信仰』(塙書房)、『観音信仰事典』(戎光祥出版)、『菩薩 由来と信仰の歴史』(講談社)、監修に『図説 生き方を洗いなおす!地獄と極楽』(小社刊)などがある。

「2022年 『図説 仏教の世界を歩く! 日本の仏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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