四肢奮迅

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 80
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065176689

作品紹介・あらすじ

乙武義足プロジェクトの全貌ーー
苦しくて、苦しくて、楽しい。
「歩く」とはこんなにも大変なことだったのか。

歩くことに関して、私の身体は「三重苦」なんだそうである。
一つ目は、両膝がないこと。
二つ目は、両手がないこと。
そして三つめは、歩いた経験がないということ。
それでも私は、歩けるようになりたい。
私が歩くことで、障害がある人にもない人にも、勇気を感じてもらえるのなら。
                              ――「あとがき」より

「三重苦の身体」で挑む乙武義足プロジェクトの全貌。600万部の大ベストセラー『五体不満足』から21年、乙武洋匡は両足に「ロボット義足」を装着し、歩きはじめた! 

感想・レビュー・書評

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  • 乙武さんが、疑問を抱きつつも、自分に与えられた役割を受け入れ、葛藤しながら取り組んでいく様が素直に語られていて、とても良かった。身体感覚の変化という観点でも今後も注目したいプロジェクト。

  • 生まれつきの障害児は、わけも分からず将来のためと訓練を初めることが多い。
    今回の本は乙武氏が手と足をつけて歩くプロジェクトだ。このプロジェクトを大人になってから開始しているので、専門家がプロジェクトについて書くと、評価目線で書かれていることも多いが、当事者目線でがプロジェクトの過程が書かれていて読みやすかった。

  • 今もまだやっているかな?このプロジェクト。応援したい。

  • やっぱり乙武さんってすごいと思った。自分のためではなく、人のためにできる人ってなかなかいないと思う。

  • SNSで 乙武義足プロジェクト をずっと見ていたので、その裏側でどんなことがあったのか知れてとても面白かった。

    一番高い竹馬に両手を縛られた状態で乗って歩く
    ほどの難しいことをやってのけた乙武さんとプロジェクトチームの皆さん。すごい!

  • 健常者の記録をテクノロジーの力で超えるパラアスリートや、速さに魅せられて残りの足も切断したがる義足アスリートの話に驚き。生身では登れない岩を義足で越えていく登山家等、攻殻機動隊の世界に片足突っ込んでるなと思った…義足だけn
    テクノロジーの進歩とともに障害者に憧れる健常者も出てくるのだろう。
    歩いた経験のない乙武さんが歩くというハードな挑戦は、義足技術を進歩させるための使命を負った国家プロジェクトでもあったんですね。こんなに多くの人の思いと力が結集しているとは。正に我々の未来がかかっている。

    乙武さんは運動神経も良く、物事の感覚を掴むことも得意そうですが、さすがに「動的歩行」の獲得を求められたエピソードでは、「そんな無茶な…?」と思わずにはいられなかった。
    義足で歩くということは体力も使うが、どこの筋肉に力を入れてどこに体重をかけてどうやってバランスを取り、かつ自然な歩行に見せるかということを一瞬のうちに頭で計算しなければならない…と思うので、頭も疲れそう。
    それでもやはり地道に特訓を積み重ね、歩行記録を伸ばしていく乙武さんは流石だ。何より「みぞおちで歩く」「背中から肩はリラックス」などのアドバイスに、一瞬でイメージを閃き実行できるのはすごいと思う。

  • 両膝がない、両手がない、歩いた経験がない。歩くことに関して、私の身体は「三重苦」…。「乙武義足プロジェクト」の全貌を紹介する。Webメディア『note』『FRaU Web』連載を加筆し書籍化。

    いろいろあったけどタイミングが合ったのだなと。
    努力の人ですね。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。『自分を愛する力』、『車輪の上』(以上、講談社)、『ただいま、日本』(扶桑社)、『ヒゲとナプキン』(小学館)など著書多数。

「2021年 『だから、みんなちがっていい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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