水は海に向かって流れる(2) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
4.27
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本棚登録 : 727
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065179086

作品紹介・あらすじ

「俺がいなければ、この人の肩が濡れることはなかったのに」

高校への進学を機に、おじさんの家に居候することになった直達。
だが最寄の駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性のさん。

案内された家の住人は26歳OLの榊さんと
なぜかマンガ家になっていたおじさんの他にも
女装の占い師、メガネの大学教授と
いずれも曲者揃いの様子。

ここに高校1年生の直達を加えた男女5人での
一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まったのだが、
直達と榊さんとの間には思いもよらぬ因縁が……。

久しぶりに始動した田島列島が自然体で描くのは
家族のもとを離れて始まる、家族の物語。


「この人がいちばん怒っているのは自分自身になのかもしれない」 10年前、父が榊さんの母とW不倫の関係にあった。事実を知った直達はどうすべきか悩むが、一方の榊さんは余計な波風が立つことを嫌い何もなかったことにしたいと望む。事情を知るのは同級生の泉谷さんと同居人の教授、ニゲミチ先生、そして直達の父。静かな緊張感の中で共同生活を送る直達と榊さんの二人は次第に10年前の事件、そして今の自分に向き合い始める。

感想・レビュー・書評

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  • 3刷 帯

  • 映画『水は海に向かって流れる』(2022)を観た後購入。

  • 怒りたいときに自分が我慢してすませてしまう事はよくあると思うが、自分にとっても相手にとってもいいことなのかということを考えさせられる。
    そのほかにも日常の何気ない生きる術に気付かされる。

  • ※感想は第3巻のレビューに。

  • どは恫喝のど(笑)

  • 直達君の父親むかつく。奥さんも子どもも傷つけておいて、自分はいい人でいたいみたいで。もっと怒りをぶつけられる存在でいなきゃダメじゃん。
    榊さんの母親もふざけんな。嫌いで出ていったんじゃない?なに言ってんの。
    とにかく2人には幸せになって欲しいわ。
    あと、楓ちゃんかわいい。

  • ゆるふわな雰囲気と絵なのに内容がシリアスで密度が高いのがいいな。負けヒロインであろう泉谷さん、あまりスポットが当たっていないけど好き。登場回数の少ない人物にも魅力がつまっている。

  • そこはかとなく漂う
    めぞん一刻感は
    気のせいではないはず

  • 登場人物たちのギャグセンというか、はちゃめちゃっぷりがこの話の深刻さを極限まで薄めてくれている。これだけマイルドに生きることが出来たらなぁなんて絵空事。

  • 触れそうで触れないぎりぎりのドキドキ感、でもホントいやらしくないんだよなぁ。言葉は少なく、すぐに読めるがすごい勢いで話が展開していく。ラストが楽しみ。

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著者プロフィール

2008年に新人賞受賞作『ごあいさつ』でデビュー。2014年に開始した連載デビュー作『子供がわかってあげない』は実写映画化もされる人気作となる。2020年に『田島列島短編集ごあいさつ』『水は海に向かって流れる』が評価され第24回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。『水は海に向かって流れる』は2023年6月に実写映画の公開も予定。現在「モーニング・ツー」にて『みちかとまり』を連載中。

「2023年 『みちかとまり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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