世阿弥 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065181362

作品紹介・あらすじ

現存する最古の演劇といわれる、能楽。
今から約600年前の室町時代に、世阿弥(1363~1443?)は、当時の大衆芸能を芸術へと昇華させ、『井筒』『高砂』『砧』『実盛』『葵上』など今も上演される名作を遺し、『風姿花伝』を始めとする世界初の演劇論を執筆しました。
これほどまでの偉業をなしえたにもかかわらず、肖像画の1枚もない。
世阿弥とは、一体どんな人物だったのでしょうか? なぜこの時期に、これほどまでの仕事をなしえたのか――。
その時代背景や彼の思想哲学を、父・観阿弥や、禅竹、金剛などライバル達との作品比較、伝書から見る芸論などから細やかに考察。
晩年、大衆に拒絶され、自身も佐渡に流された世阿弥の生涯も辿りながら、彼が求めた「老いの美学」についても検証します。

本書は『世阿弥』(1972年 中公新書)より、舞台写真、資料写真を新たに差し替え、解説を加筆、文庫化したものです。

解説「異端者としての世阿弥」 土屋恵一郎(明治大学長)

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著者プロフィール

きたがわ・ただひこ 1927年、愛媛県松山市生まれ。1953年、京都大学文学部卒業。立命館大学助教授、京都女子大学教授、龍谷大学教授などを歴任。国文学者。専攻は能、狂言。主な著書に『狂言百番』『観阿弥の藝流』『源氏の旗風-義経物語』、校注に『閑吟集 宗安小歌集(新潮日本古典集成)』『狂言集(完訳日本の古典/安田章と共校注)』など。1994年没。

「2019年 『世阿弥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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