- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065182475
作品紹介・あらすじ
「どうすればお金のもらえる漫画が描けるのかそればかり考えていました。
それでも今見れば好き放題に描いて幸運にもお金をもらえた漫画たちです」
(田島列島)
連載デビュー作『子供はわかってあげない』で各マンガ賞に上位ランクインし、
現在は別冊少年マガジンで話題作『水は海に向かって流れる』を連載中の
田島列島、初の短編集。
表題の「ごあいさつ」は、姉の交際相手の奥さんが
突然部屋を訪ねてくるという”大事件”を瑞々しい感性と言葉で切り取り、
かわぐちかいじ氏、さだやす圭氏に絶賛された2008年の新人賞受賞作。
その後10年の月日をかけて発表され続けた珠玉の短編全7編に加え、
「モーニング」誌上に時々掲載されていた1P漫画やイラストも収録。
ファン必読、オールアバウト田島列島とも言える一冊です。
感想・レビュー・書評
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7短編。
・ごあいさつ ★
・官僚アバンチュール
・おっぱいありがとう ★★71ページの1ページ2コマ!
・お金のある風景
・ジョニ男の青春
・花いちもんめ~おらが村にUFOが落ちた~
・Not found
・おまけ 蔵出し田島列島詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『水は海に向かって流れる』、『子供はわかってあげない』を読んで好きになった作家さんの短編集。
やはりこの著者の選ぶ言葉遣いと、そのセンス、空気感が気持ちよく、不倫とかドロドロしそうなテーマを扱っていても嫌な気分がしない。
雰囲気は柔らかいけど、曲げられない芯はある感じ。
好きだな~ -
土嚢決壊からの「それゆけ!陳情くん」が良かった。読んでいて心の底からクスリと笑えるの楽しい。
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2008年から17年にかけての7作品を収録した初短編集。『水は海に向かって流れる』で魅了され、『子供はわかってあげない』を経て、ここまで来てしまった。同様の人は少なくないはず。
表題作「ごあいさつ」と「おっぱいありがとう」が特に印象的。あと「官僚アバンチュール」も。ほかSFチックなものや初恋的なものなど、多様である。
と同時に、贈与や手助けを通じた感情のやり取りや、セリフやト書きに頼りすぎない繊細な心理描写など、のちの作品に通底するものも各話で垣間見られる。なかでも後者は、『水は』でさらに徹底されていった。きっと、読者を信頼されているのだろう。 -
あーすきだなー
ほんとにすき
ふっと笑っちゃうし、気持ちをゆるめてくれる
とりあえず、水は海に向かって流れるは超絶楽しんでるので引き続きたのしみだ -
10年以上前でも、作風は全く変わっていないと思いました。人間の描写がこと細かく、シリアスな問題も、ユーモアを持たせて、何とも言えない味のある感じになるのが、いいですね。言葉遊びも相変わらず、面白いです。個人的に好きなのは「Not found」で、田島先生の恋愛ものは、本当に切なくて好きです。
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飄々としたような漫画なのに、あたたかでキャラクターの気持ちが行間から伝わるような、そんな不思議な作品。
表現はこんなにもマンガチックなのに、どうしてか人物たちの気持ちはもの質感を伴って伝わってくる。
ゆるい漫画のように読めるのに、その実重たいテーマの短編ばかり。感じたことのない読み心地の漫画である。 -
田島先生が紡ぐ優しくて心温まる言葉・作品観が好き。一つ一つの話に人間の温もりを感じられ、先生の人柄も良いんだろうなあと思うなあ。ファンなら必読。