- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065182918
作品紹介・あらすじ
父の余命は3ヵ月。
何者にもなれなかった僕は――
あなたの息子には、なれたのでしょうか。
小劇団を主宰する僕〈竹田武志〉のもとに、父から連絡があった。余命3ヵ月だという――。
自意識が炸裂する僕と、うまくいかない「劇団」、かわっていく「恋人」、死に行く大嫌いな「父親」。周囲をとりまく環境が目まぐるしく変わる中、僕は故郷の福岡と東京を行き来しながら、自分と「家族」を見つめなおしていく。不完全な家族が織りなす、歪だけど温かい家族のカタチ。
感想・レビュー・書評
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大学時代の友人と劇団を立ち上げているタケシ。両親は離婚している。父より余命3ヶ月と連絡があった。仲の悪い兄が会社を辞め、父の看病をする。それでもタケシは演劇を続ける、震災があっても、恋人が離れそうになっても。
演劇と家族。主人公が、演劇と葛藤するところ、良い。家族に限らず、仲間や恋愛相手とも器用にやっていけない、でもそれがとても人間らしく描かれ良かったなあ。家族については、自分自身のことを思い返す。会っていなくても、過去に喧嘩しても、ギクシャクしていても、家族ならではのものがあるねえ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
若き演出家の苦悩と家族との葛藤の物語。
一章 2010年秋
二章 2011年冬
三章 2012年夏
四章 2013年春
小劇団の主宰から、商業舞台演出、さらにテレビのドラマ監督へとステップアップしていくタケシだが、認めてくれない父との確執の関係に、父の病魔により家族を見つめ直す日々に。
自分を認めて欲しい、自分は頑張っているという利己的な性格のタケシは、恋人やベテラン演者から苦言を呈されてしまう。
何がしたいのか、何ができるのか、若き演出家が自分を見つめ直す。
んーなんかフィクションなのに、妙に現実的で平坦な話に思えてしまった。
文体は読みやすいので、もっとフィクション寄りで良いと思う。 -
あまり共感できず。
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世の中には、「世界を支える人」と「世界を変える人」がいて、エンターテイメントは確実に後者だという一文が印象的。
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エンタメで世界は変わらないけど人は変わる
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85若々しい感性が詰まった作品。振り返るとめっちゃ恥ずかしい子供だったあの頃を思い出す。ちょいストーリーが散らばる感じはあるけど勢いで読んだ。次も読みたいかな。
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あ〜。
主人公もお父さんも苦手だ。 -
青春小説