娘の友達(3) (モーニング KC)

著者 : 萩原あさ美

• 講談社 (2020年2月12日発売)

作品紹介・あらすじ

少女の手には、インスタントカメラが握られている。
彼女はおもむろに僕とのツーショット写真を撮り、
「現像するまでどんなのが出来上がるか分からないって、ドキドキしますね」
と言った。
それから静かに、「宝物のタイムカプセルみたい」と付け加えた。

とても幸せで、優しい時間が流れた。
僕と彼女は、出来過ぎなくらい完璧な世界にいた。
ただ一点、彼女が、娘の友達だということ以外は――。

大切な思い出が増えていく。増えていって、しまう。

感想・レビュー・書評

[うううさんの感想 · 2020年8月23日]

どんどん展開していく。娘の友達と主人公、両想いなのだが社会的に認められない関係である。ただ、相手は高校生、主人公の妻は亡くなっているので厳密にはいけない関係ではない。
ラブストーリーでもあり、中年男性の葛藤を描いた作品でもある。
本巻から会社の女子新入社員が登場し、何かさらに展開させそうな予感である。

[ma-さんの感想 · 2021年5月4日]

ドキドキとかじゃなく、背筋がゾッとするただのホラー。結末まで読むつもりだけど、この巻読み終えた段階で既にキッツい。

[まなの本棚さんの感想 · 2020年10月3日]

少女の手には、インスタントカメラが握られている。
彼女はおもむろに僕とのツーショット写真を撮り、
「現像するまでどんなのが出来上がるか分からないって、ドキドキしますね」
と言った。
それから静かに、「宝物のタイムカプセルみたい」と付け加えた。

とても幸せで、優しい時間が流れた。
僕と彼女は、出来過ぎなくらい完璧な世界にいた。
ただ一点、彼女が、娘の友達だということ以外は――。

大切な思い出が増えていく。増えていって、しまう。

[ホン・ヨンドルさんの感想 · 2020年6月3日]

【あらすじ】
少女の手には、インスタントカメラが握られている。彼女はおもむろに僕とのツーショット写真を撮り、「現像するまでどんなのが出来上がるか分からないって、ドキドキしますね」と言った。それから静かに、「宝物のタイムカプセルみたい」と付け加えた。とても幸せで、優しい時間が流れた。僕と彼女は、出来過ぎなくらい完璧な世界にいた。ただ一点、彼女が、娘の友達だということ以外は――。大切な思い出が増えていく。増えていって、しまう。

[蒼島まりもさんの感想 · 2020年2月21日]

2巻目でヒロインの家庭というか、心の闇的な部分が少し分かったのもあり、3巻だと彼女の行動にはやはり当初と比べると裏がありそうな感じがしてきます。
(いや勿論1巻からそんな感じはありましたけど(笑))

･･･何が絶妙って、時々古都ちゃんのプライベートシーンが描かれるところがずるいですね。
女の子らしさというか、こういうの描くはほんとずるい(笑)

本来望んでいたことが実現し、かつて悩んでいたことがうまくいき始めることで、それまで支えだったヒロインの存在がいかに不安定で恐ろしさのあるものなのかが顕著になり、物語が折り返しに来たのかなという感じがします。
新キャラも出てきたので、今後どんな展開になるかが楽しみです！

[stkmdfさんの感想 · 2020年2月12日]

そこまで斬新な設定ではないと思うんだけど、描写の巧さで引き込まれてしまう。続きが早く読みたい。