高畑充希が演じる役はなぜ忖度できない若者ばかりなのか

著者 :
制作 : 堀井 憲一郎 
  • 東京ニュース通信社
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本棚登録 : 47
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065190920

作品紹介・あらすじ

トレンディードラマと呼ばれるジャンルが登場したのが、昭和の終わりから平成の始まるころと言われます。それから約30年の間、ドラマを見続けて来たコラムニスト・堀井憲一郎氏が、ドラマに登場する俳優たちの演じる役柄を通して、ドラマのおもしろさ、俳優の演技のすばらしさを独自の視点で考察。表題作をはじめとして全15編を収録。テレビ好き、ドラマ好きの心をくすぐる1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 度々Yahooニュースとかに出てくる著者のテレビに関するコラムを「役者」をテーマに加筆してまとめたもの。
    読み始めて早々に自分がテレビをそんなに見ないから、あんまわからんことに気づいた。
    例えば
    「高畑充希が、2010年代の若者の不安をしっかり引き受けてくれている気がする」
    とか言われても、さっぱりわかりません、という気分になる。
    生田斗真の「俺の話は長い」とか、流行った「逃げ恥」とか自分が見たドラマについては、そういえばそんなふうに思ったかもねぇ、と思いつつ懐かしく読んだ。

    「綾瀬はるかは「きりっ」と「ふわっ」とする」、てのはなんか納得。

    最後2編、大河ドラマと朝ドラの主役と時代背景についての考察は調べて書くホリイさんならでは、で面白かった。

  • 筆者の役者への愛を感じた。
    恵梨香ちゃんファンの私から見てもあ、この人ファンだというレベル。
    高畑充希ちゃん以外にも沢山の人が載っていて興味深かった。

  • ドラマの楽しみは役者にある ある程度の予定調和の中で進んでいく 逆説的に言えば、役者をより魅力的に見せる為に、面白そうなストーリー展開が用意されているに過ぎないのだ。 『同期のサクラ』 彼女はよく「私には夢があります」と言う マーティン・ルーサー・キングの声が聞こえてくるようだ 『過保護のカホコ』 『ごちそうさん』 『問題のあるレストラン』 でも儚げでもあった 永野芽郁ながのめい 葵わかな 「ケンタッキーにしない?」 滔々と自説を語る 含みのある終わり方だった 志村喬たかし 沢村一樹いっき 『鹿男あをによし』 伝奇的なファンタジー 高畑淳子 内側に幾つもの感情を堪えたまま 確かに鞭を振るう多部未華子は凛として力強い気配に満ちていた 『これは経費で落ちません!』 永山絢斗ながやまけんと 小芝風花 拗ねず不貞腐れず 背徳の香りが高い てらい衒い 鶴ヶ城を守る為に薩長軍に向けて銃を撃ち続けたり 宮崎あおいの清冽さ かなぐりしそう金栗四三 とくがわよしのぶ徳川慶喜 吉沢亮 きよはらかや清原果耶 まばゆい目映い 抜擢ばってき 「あぐり」田中美里

  • タイトルと、目次で挙げられた役者さんで興味持ち購入。
    読んでいて素直に面白いと思った。批判的な論評みたいなのものはよく見ても、この本のような程良く褒めて役者の魅力を短い中で伝えてくれるものはそうそう無いと思う。こういうテイストの本はもっと有っても良いんじゃないかな。

  • ‪タイトルはなかなか過激だが決して一冊丸ごと高畑充希を考察しているわけではないw個人的には「ドラマの楽しみは役者にある」という著者の主張には全面的には同意できないものの(やはり脚本や演出も楽しみだ)役者の魅力を掘り下げた分析は純粋に面白い。納得したり新たな視点を得たり出来る部分も多々。願わくば次は藤木直人&谷原章介について書いてほしいなー

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著者プロフィール

1958年生まれ。京都市出身。コラムニスト。
著書に『かつて誰も調べなかった100の謎 ホリイのずんずん調査』(文藝春秋)、『青い空、白い雲、しゅーっという落語』(双葉社)、『東京ディズニーリゾート便利帖 空前絶後の大調査!』(新潮社)、『ねじれの国、日本』(新潮新書)、『ディズニーから勝手に学んだ51の教訓』(新潮文庫)、『深夜食堂の勝手口』(小学館)、『いますぐ書け、の文章法』(ちくま新書)、『若者殺しの時代』『落語論』『落語の国からのぞいてみれば』『江戸の気分』『いつだって大変な時代』(以上、講談社現代新書)などがある。

「2013年 『桂米朝と上方落語の奇蹟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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