よこどり 小説メガバンク人事抗争

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 111
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065193150

作品紹介・あらすじ

主人公はメガバンク広報部長。「部下の手柄は自分の手柄、自分の失敗は部下の失敗」を信条とする頭取のもと、陰謀に巻き込まれていく

感想・レビュー・書評

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  • 『部下の手柄は上司の手柄。上司の失敗は部下の失敗。ただし、心配する必要はない。君も君の部下に同じようにやればよい。これが銀行だ。」
    半沢直樹を意識して描いたのだと思うが、話に深みがない。今どき、こんな銀行員はいないと思う。半沢作品が素晴らしいのは、ディテールの良さもさることながら、勧善懲悪でスッキリする爽快感ではないだろうか。
    二番煎じのこの作品は、世の中のえげつなさだけを強調しているようで、後味が悪い!

  • 仕事は誰かのためにするものであることの大切さを改めて感じます。自分のため、組織だけのためにやる仕事は内向きで、組織を腐らせるきっかけになり得るものです。自分の信念は何か、大切なものは何か、当初抱いた志を忘れずに日々の仕事に取り組みたいと思える一冊です。

  • 歴史は繰り返す。
    権力という魔物に取り憑かれると、本当のお客さんが見えなくなり、何が正しいのか分からなくなる。正しいことを主張するには、力を要する。すると派閥の形成などに時間が取られる。すると迷路に入り込む。いつの時代にも権力争いは繰り返され、権力に満たされるものは、道を誤る。そんな人間の葛藤と高揚を銀行という舞台で広報部を通して描いた一冊。

  • あらゆる手を使っても目的を完遂すること。それが大事だと思い知らされる

  • メガバンクの人事抗争を描いた小説だが、現実味は欠ける印象。ストーリーとしては面白い。

  • ①これは組織の判断と割りきる考え方
    ②出世の道はいばらのみち
    ③出世の道にゴールはなく、権力を欲すると出口が見えなくなると感じた。他人を蹴落とす生き方は自分のポリシーではない。組織を良くして、皆を幸せにする、モチベーションはそこにある。

    小説

  • 銀行の根回しや人事の話が面白く、予想しない展開であった。

  • 俺はサラリーマンじゃない、ビジネスマンだ、と豪語しているけれども、結局組織に巻かれていくもの。
    銀行員さんは身に沁みる話でしょうなあ。

  • なんでも大変だろうけど銀行員はいろいろ大変そう。

  • 実際はどうなんだろう、銀行志望者が減りそう。

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著者プロフィール

小野一起(おの・かずき)
本名、小野展克(おの・のぶかつ)。1965年、北海道生まれ。慶應義塾大学卒。共同通信社の記者として、メガバンクや中央省庁等を担当、経済部次長、日銀キャップを歴任。現在は名古屋外国語大学教授、世界共生学科長。2014年に『マネー喰い 金融記者極秘ファイル』(文春文庫)で作家デビュー。本名の小野展克で『黒田日銀 最後の賭け』(文春新書)、『JAL 虚構の再生』(講談社文庫)など経済系のノンフィクションの著書多数。


「2020年 『よこどり 小説メガバンク人事抗争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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