一城一話55の物語 戦国の名将、敗将、女たちに学ぶ

著者 :
  • 講談社ビーシー
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065193921

作品紹介・あらすじ

■47都道府県、55の”名城”と「そうだったのか!?」とくるエピソードの数々■

北海道から沖縄まで城や城址のないところはありません。城じたいは知っていても、そこにまつわる逸話の数々は知られていないもの。一城一話の簡潔なスタイルで松平定知氏が語り下ろします。


■安土城と織田信長より■

 一般に城の建設は「攻められにくく、守りやすい」が原則です。それが幅8mの道が180mにわたって直線的に続く・・・・・・。こんなことはそれまではあり得ないことでした。安土城が戦うための城ではなく、見せるための城といわれるゆえんです。

(中略)

 見せるための城でいったい何を見せるのか? それは、自分の威信を天下に見せるのです。「天下布武」を宣言した信長の権力です。その象徴と位置付けたのが安土城だったのです。
 大手道はなんでそんなに広いのかというと、天皇が安土城に来られることを想定していたからです。
 
(中略)

 天皇をお迎えする本丸は、信長の起居する天主よりも下にあり、天皇を見下ろすことになります。
 信長は天主で起居し政務を取り仕切っていました。ここは天守といわず天主といいます。日本初の”マンション”(高層住宅)NO住人は、間違いなく信長でした。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1944年東京生まれ。元NHKアナウンサー。「連想ゲーム」や「その時歴史が動いた」「NHKスペシャル」などで活躍。近年は「下町ロケット」のナレーションも担当。徳川家康の異父弟・松平定勝を祖とする伊予松山藩久松松平家の分家の末裔。京都造形芸術大学教授、國學院大學客員教授を務める。歴史に関する著書多数。

「2020年 『一城一話55の物語 戦国の名将、敗将、女たちに学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松平定知の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×