ダークサイド投資術 元経済ヤクザが明かす「アフター・コロナ」を生き抜く黒いマネーの流儀 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065203293

作品紹介・あらすじ

膨張する中国への憎悪
牙をむく「ドルと暴力」
米中戦争は新たな段階へ突入!

この暗黒時代にも揺るがない「王道の投資」を、
マネーの表と裏を熟知した元経済ヤクザが緊急指南!

 * * *

・「冷静な現状分析」こそ危機を回避しチャンスを見出す鍵
・投資の手前の「ルーティン」が富につながる
・マネーを生み出す方程式は「M=$V」
・個人投資家は「捕食者」の生息域に近づくな
・素人に足りないのは「時間軸」
・「非情」を抱えて生きるタフさを
・自分を見失わない「地図」こそ歴史
・日常を「非合理性」で満たし感性を鍛えよ
・「脱中国」は巨大なマネーが動く瞬間
・日本は戦地か希望の地か
……

 * * *

[目次]
はじめに
第1章 カタストロフ時代の投資
第2章 「コロナ・ショック」サバイバル
第3章 チャイナ・リスクとM=$V
第4章 血の経済活動
第5章 国民経済が生んだGAFA
第6章 「神」さえ仮死する世界の中で
おわりに

感想・レビュー・書評

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  • ところどころに、この表現はいただけないと思う部分はある。しかし、個人投資家が身につけるべき考え方の「一端」がここにあるのも間違いない。GAFAの分析、Teslaへの投資顛末のくだりは必読。

  • 元経済ヤクザの菅原潮が書く投資術との触れ込み。テクニカルの話では無く、ファンダメンタル分析として、経済動向からリスクシナリオを読み解く思考プロセスの解説が中心。暴力装置としての軍事や、金の流れから先読みをする視点は、ある種明解で現実的と感じる。コロナ初期の政治情勢、47代の大統領選前の動きを素材にして動向予測しているので、2022年1月時点から見ると、リスクシナリオが悲観的と見えるが、確かにそれくらいを読んでおいた方が良いのだろう。試験の答案を求めているような読者からすると、物足りない、予測がハズレている、もっと具体的に書け、エピソード中心といった感想が出てきそうだか、そもそもこの本は、そういう資格試験対策のようなものではなく、思考力とリスクを先読みする感性、シナリオ構成力を鍛えておけ、という本であり、著者の思考プロセスを追う本なのだから求めるものが違う。さながら、ラーメン屋で美味い蕎麦が出てこないと憤っている客のようなナンセンスさを感じる。
    なかなか面白かった。


  • (猫組長=菅原潮・著。講談社+α新書。2020/6/19発売)
    2021/6/12(土)夜読了。いつでも書店の電子書籍にて。

    2020年の世界のコロナ感染初期の2〜6月頃に出版予定だったものをコロナの状況を見据えて原稿を書き直して出版されたものということで、そのエネルギッシュさには脱帽。
    書き直しとはいえ、コロナという最新の環境面から推測する今後の可能性の具体的な内容を記述されたもので、その判断のための判断軸のコアのところはきっと変わらないのだと思う。

    その判断軸は、著者が強烈で貴重な経験から構築したもので、ひとつの真理であると感じた。
    著者はそれにより成功率を高めているのだと思う。
    あくまでそれはひとつの考え方で、参考になるとは思うけど、うまく応用できるかどうかは個人ごとに異なりそうだなという印象も受けた。
    (あえて平易な表現にして、参考にしやすくしている優しさは感じた。)
    人間とAIの違いについてはとても興味深い考察だった。
    私は、AIは導く結論は、結論として必要とされているから、ある程度同じ結果が出てしまうのではないかと推測し(素人考えですが)、そこに全く想像つかない考えや意見を出すのが人間で、いろんな人間がいて、「嫌だといったら嫌」と、合理性(に見えるもの)にも合意しない人間もいて、その判断や行動が決して負けとか不幸せを意味するわけでもないのも人間なのではないかと思っている。

    コロナをふまえた未来予測をする著者の勇気は尊重され、
    未来を予測することは難しいというか成功率を高めることでも十分すごいことで、
    未来予測は、後日結果が出てしまうから、それはもういかんともしがたく、結果がはずれたからといって、著者の判断軸が間違っているとかではなく、
    判断軸自体は学ぶべき参考にすべきものであることは変わらない。
    また、「結果が出た」と思っていても、実はまだ短期的状況で、これから遠くない先に著者の予測が根拠のとおりに発生する未来が待っているのかもしれない。

  • 内容としては過去作に似通っている部分もあるが、それを元に、このコロナ後の世界でどうやって投資を考えるのか。
    お金だけでなく、自分の能力と時間をどこにどうやって投資するのか、そんな事を考えるきっかけになれば。

  • 入念な準備こそがリスクをコントロールする

    今する最良の投資は投資をやめること

    AIIBとは、中国共産党が運営する「国家ヤミ金」ということだ
    中国は融資が焦げ付いた国から陸路や回路の拠点を合法的に収奪。これまでにギリシャのピレウス港、スペインのバレンシア港、スリランカのハンバントタ港など海洋拠点を手中に収めることに成功している

    人民解放軍が行う三戦 輿論線、心理戦、法律戦

    googleは個人情報をダウンロードできるtakeoutというツールを提供していて、自分でgoogleが集めた個人情報を管理できる

    事象に内包される多様な要素を捨象(しゃそう)することが近代科学の合理的手法だ

    AIは未来という非合理性を選択しない

    現在のAIは、長大な時間の先にある未来をイメージすることができない

    非合理性を充満させることこそ、感性を磨くこと

    沢木耕太郎 時の廃墟

    ヒトが機械に勝てる要素は感性なのだ

    合理性に打ち勝つためには日常を非合理性で満たさなければならない

    人間にしかもつことができない「未来のイメージ」を持つために必要なのは、「悠久の時間」を生きてきた「実績」にふれることだろう

    冷静な現実認識こそ希望への出発点

  • だめ

  • 猫組長のいつもながらの冷静かつ独自の分析は、
    非常に興味深い。FB、Apple、テスラ等本の内容
    をマスコミ報道が、追従していっている感さえある。

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著者プロフィール

1964年生まれ。兵庫県神戸市出身。元山口組系組長。評論家。本名、菅原潮。
大学中退後、不動産会社に入社し、その後、投資顧問会社へ移籍。バブルの波に乗って順調に稼ぐも、バブル崩壊で大きな借金を抱える。この時、債権者の一人であった山口組系組長を頼ったことでヤクザ人生が始まり、インサイダー取引などを経験。石油取引を通じて国際金融の知識とスキルを得る。現在は引退して評論、執筆活動などを行う。
著書に『『カルト化するマネーの新世界』『ダークサイド投資術』(いずれも講談社+α新書)、『金融ダークサイド』(講談社)、『暴力が支配する一触即発の世界経済』『黒い経済白書』(いずれもビジネス社)、『アンダー・プロトコル』(徳間書店)など多数。

「2022年 『正義なき世界を動かす シン地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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