スキップとローファー(4) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065205396

作品紹介・あらすじ

岩倉美津未、15歳。東京の高偏差値高校に首席入学! それを機に上京した彼女は、勉強こそできるものの、過疎地育ちゆえに同世代コミュ経験がとぼしい。そのうえちょっと天然で、慣れない都会の高校はなかなかムズカシイ! だけど、そんな「みつみちゃん」のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーにしていく! 高校生活にも慣れてきて、季節はいよいよ文化祭へ。クラスメイトたちのミュージカル上演、実行委員の多彩なお仕事etc....目が回るほど忙しいけれど、みんなで迎える一大イベントは全部が全力! 2020年マンガ大賞では第3位、各メディアから広く注目を集めるスクール・ライフ・コメディの最新第4巻は、不協和音スレスレだけど恋みたいに胸が躍ります!

感想・レビュー・書評

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  • 志摩くんの閉した心が開いていく。みつみの何気ないけど、カッコいい振る舞いや言葉が刺さっていく。
    ところでアニメの方がみつみは可愛いのだが、やはり動きがあると違うのだろう。これもアニメ化大成功の例に違いない。

  • 授業では教えてくれないけど、学校に通っているからこそ体感しながら学べることがある。心でゆっくり理解できることもある。
    人から優しくされると、周りの人や自分に対して優しくなれること。周りの人の言動をプラスに捉えると、自分の気持ちや行動を前進させる力に繋げられること。
    出会いの数ほど成長があると改めて思わせてくれた4巻でした。

  • 人間関係の些細な気まずさや優しさ
    人と人との「わからなさ」。

    さりげない感情や瞬間をさりげなく描いてて
    心の機微というものをこうも繊細に表現できるのがすごい。

    カースト上位系女子、内気ネガティブ女子、クール美人女子。
    クラス内にいたら親しい友達同士にはならなそうなこの3人のカテゴリーの壁が
    田舎者ズレてる系主人公みつみの嫌味のない鈍感さと純朴さによって浄化されて
    こんなふうに心を開いて仲良くなる過程が
    読んでて心地よくて爽やかな気持ちになる。

    特にカースト上位系女子の江頭さんが、最初意地悪で嫌な奴だと思っていたのに
    すごく共感して、憎めない素敵キャラになってしまった。むしろこの子が主人公なんじゃないだろうか、と思うくらい。

    みつみちゃんもすごくすき。友達になりたい。
    あと男女から好かれる志摩くんのイケメンさ。
    多くを語らないミステリアスさ。どことない不安定さ。ちらつく過去の影。適度に置く人との距離。誰も傷つけないやさしさ。すきです。

    みつみちゃんと志摩くんの、恋愛までいかないこの不器用で絶妙な距離をずっと見ていたい。

  • 美津未たちが経験する初めての文化祭が始まる!準備に運営にトラブルがありつつも、思い出にくっきりと残るイベントに。そこへ絡んでくる聡介の母と梨々華。聡介はクラスの演劇と自分の過去にどう向き合うのか。

    自分で引き受けた仕事なのに手が回らない不甲斐なさ。そこへ演劇を引き受けたことで重荷になっているはずの聡介からかけられた思いやりに涙する美津未。全力で走っていれば転ぶこともあるけれど、起き上がることが得意と言い切る美津未は輝いて見えるよね。ミスしても誠実に今できることをする。それがどんなに難しいことか。

    結月の絵の話も納得。作品も自分の延長だから、それを大切にしてくれないのはしんどいよね。というか、絵の展示なのに絵を見ないのはどうなん!ってなるわ(笑) 「いい絵だね」の奥が聞きたいのにね。「いい〇〇だね」とか「普通にいい」とか使いがちだけど、ほんとに気をつけたいNGワードだと思う。興味ないか、何も伝わってないって言ってるのと同じだったりするから。

    「ご飯を食べる 出勤する みたいな毎日の営みに到達点ってあんのかな」
    この兼近の言葉も好き。やりたいからやるっていうのが先で、目標はその後についてくる。聡介はこれが逆転しちゃってたんだろうね。自分じゃなく母を笑わせたいからやる。そう生き続けてきたから、周りの望むことはわかっても自分の望みがわからない。ぼくも社会人になってその基礎がないまま進み続け、うつ病になってやっと基礎に立ち返れた気がする。何がやりたいか、何をしたいのかは、すべて手放した時に自然と残ってた。

    梨々華へと告げた純粋な思いと覚悟。梨々華の態度が痛々しい。罪悪感を煽ってコントロールしようとするのもあるある。梨々華は聡介のことを大事に思ってるのに、罪悪感を人一倍感じ続けていた聡介の弱みを指摘することでしか一緒に居られないだなんて皮肉すぎる。誰もが前に進み、その姿を横で見て焦る。焦るからこそ、もっと前に進みたくなる。そんな細やかな人間描写が光る文化祭だった。

  • みつみちゃん、高校生活初の文化祭。
    クラスで劇をやることになって
    生徒会の運営と合わせて
    いろいろ仕事をかかえちゃった。

    傍らで見ていて
    彼女が傷つかなければいいと心配する
    志摩くんがけなげだ。

    演劇部の兼近先輩の笑顔がいい!
    こうやって一人ひとりにもドラマが。

  • 【あらすじ】
    岩倉美津未、15歳。東京の高偏差値高校に首席入学!それを機に上京した彼女は、勉強こそできるものの、過疎地育ちゆえに同世代コミュ経験がとぼしい。そのうえちょっと天然で、慣れない都会の高校はなかなかムズカシイ!だけど、そんな「みつみちゃん」のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーにしていく! 高校生活にも慣れてきて、季節はいよいよ文化祭へ。クラスメイトたちのミュージカル上演、実行委員の多彩なお仕事etc....目が回るほど忙しいけれど、みんなで迎える一大イベントは全部が全力! 2020年マンガ大賞では第3位、各メディアから広く注目を集めるスクール・ライフ・コメディの最新第4巻は、不協和音スレスレだけど恋みたいに胸が躍ります!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 学校生活では特別な時間が刻まれる「文化祭」。美津未はやや脇に回り、志摩くんを中心に、美津未と関わりがある人物たちの「自分見つめ」をメインストリームに描かれていきます。やっと自分の気持ちに気がついた志摩くん、ちゃんと認められた兼近先輩などなど…みんながそれぞれに自分を見つめ、また他人に見つけられていく姿がまぶしいです。いいね、高校時代!

  • クラスは文化祭のミュージカルに盛り上がる中、みつみは生徒会書記として、運営で忙しい。断り切れず、キャストになってしまった志摩くんは、、、?

    詳しく書くとネタバレになるのですが、この巻は、志摩くんのモノローグが多い気がします。物語も、かなり、志摩くん中心に進んで行きます。

    これまで通り、とても生き生きと、登場人物の心の動きが描かれていて、しみじみ良かったです。

  • 8刷 帯

  • 2023/6/11
    文化祭!!
    はぁ〜、みんな一生懸命生きてるんやぁ。。
    不器用でも真剣な姿が胸打たれるね。
    16:45

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著者プロフィール

アフタヌーン四季賞2012年秋のコンテスト『箱庭のこども』佳作入賞を経て、集中連載『カナリアたちの舟』(全1巻)にてデビュー。
「アフタヌーン」2018年10月号より『スキップとローファー』連載開始。


「2023年 『スキップとローファー(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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