- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065227114
作品紹介・あらすじ
虎松譲二の逆問を受け、組織内の情報が漏れていたことが発覚!
息子の誠二をネタに脅させれる源の父。情報は一体どこから漏れたのか。無事に譲二をパクることができるの!?
「奥岡島事件の恩賞」編、ここに完結!もちろん通常回も絶好調!あの頼れるゴリラが、チンパンジーに甘えるゴリラに大変身!!
感想・レビュー・書評
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警察官だった作者が描く警察日常マンガ!奥岡島事件も終わって一安心かと思いきや、不穏丸出しな伏線が。風通しが良すぎて嵐になってる町山署。軽妙なコメディにシリアスを織り交ぜて仕上げる味付けが絶品。
一本目の『コーヒーを飲みほす前に』でいきなり泣かせにくる。こうやって過去のエピソードの後日談を絡めつつ、新展開を描くのはうれしいね。しかも、今巻のテーマもここで織り込ませているのがすごい。明らかになった如月の過去。その過去と対峙するシーンは息をのんだ。決別はできても、つけられた傷は癒えない。まだまだ乗り越えるべき問題は多そうだけど、川合と上手くいってほしいね。二人のかけ合いを見てるとほっこりする。
「梅の花言葉を知ってるかい?」
猿渡署長の意味深な質問。梅干し。あれを意識した構図。もうこれそういうことだよね?!って心中穏やかじゃない。『怒メスティックな彼女』で見せたように、カナは今のままの視点でいることが組織として生きているようにも思う。やさしい人じゃないからこそ見えるものもある。ただ、それが裏目に出たとしたらどうなるのか。6月に発売予定の別章でそのあたりが明かされてくるのかな。2冊同時発売はすごくうれしい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昌にぃ…(涙)
amazarashi聴いて欲しくなって来た。
こんな男の子、きっと、たくさんいるんだろうな…
如月部長が、幼い頃にトラウマを植え付けられた張本人の犯人に会いに行って、普通に声をかけて、それで、もうあの事は大丈夫なんだ、こいつは今の大人の俺には脅威でも何でもない、と思い込みたい願望も含めての行動が切なすぎる。今、死なない理由を探して生きてるんだ…切れ者で柔和なイケメン、何もかも持ってる様に見える昌にぃが、どれだけの心の傷を抱えているか、きっと彼が話さなければ誰にも解らないだろう。ペルソナを被る能力も高すぎる故に。夜、自分の部屋で、明日生きる理由を探し、眠れずにいる彼の描写には胸が詰まる思いがした。
「もう生きるの辞めたい」
昌にぃのこの一言、凄く解る。
死にたいんじゃなくて、生きるのが辞められないかな、なんだよな。
数年間「冬眠」とか出来んかな、って感覚。
ちょっと気分の落ち込みが収まるまで、冬眠させて欲しい、って感覚。何も考えずに眠っていたい、と言う感覚。死にたい欲求とは違う、消えたいでもない。
この一言が全部表してる。源と中田ペアとかも面白いし、主人公の川合と藤も無論なんだが、16巻での如月(昌にぃ)の「小児性愛者に暴行を受けていた」事を、心配させまいと周囲の誰にも隠し通した男の子の下りを、読んで欲しい。頭のいい子、優しい子、機転の利く子ほど、起きた事を隠し通してしまうんだな…(涙)
16巻、141話「聖子の知らない物語」を、読んで欲しい。消えてしまいたい、今が辛い、かと言ってもう、今更誰にも助けてとも言えないし、そもそも助からない、と思ってる人に読んで欲しい。私も「今、この漫画読んでて面白い!!」ってだけでLINEしたい相手がいる幸せってのを噛みしめる事が出来た。
『ハコヅメ』はギャグやコント的なやり取りも無論楽しめるが、深くて噓くさくない面白い漫画だ。 -
次の事件への仕込みがされているんだろうなぁと感じた巻。
最後の晩餐ネタは不穏すぎる……。
未来への言及にも不穏なものを感じました。
川合の成長から、本作中に藤部長からの卒業のようなイベントが描かれるだろうと予想しています。
この予想に最後の晩餐ネタに未来への示唆、この嫌な感じが払しょくされることを願いながら、続きを読んでいきたいです。 -
警察内部の大人の世界を実感できる良書。
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恐ろしす。
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如月部長…。