さかさま少女のためのピアノソナタ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065236802

作品紹介・あらすじ

痺れる余韻。

ピアノの調べは戦慄のはじまりだった……。

ミステリの面白さが詰まった5つの物語。
大ヒット作『私たちが星座を盗んだ理由』の驚愕、再び!

古書店にあった「絶対に弾いてはならない!」と記した怪しい楽譜。その旋律をピアノで奏でた高校生を襲う戦慄の出来事とは。TVドラマ化された表題作をはじめ、世にも奇妙な五つの物語を収録。美しくも切ない世界が一瞬にして変わる結末、心ざわつく余韻。これぞミステリの醍醐味。〈『千年図書館』を改題〉

【あなたの予想を超えるどんでん返し! 5つの短編ミステリ】
死後の世界と禁忌の谷に心を囚われた少女の物語 「見返り谷から呼ぶ声」
村で凶兆があるたび若者が捧げられる図書館の秘密「千年図書館」
地球侵略中の異星人に遭遇した大学生の奇妙な日々「今夜の月はしましま模様?」
巨大で奇怪な墓を村のあちこちに建てる男爵の謎 「終末硝子(ストームグラス)」
呪われた曲を奏でた傷心の高校生におこる不可思議「さかさま少女のためのピアノソナタ」

感想・レビュー・書評

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  • 装画のような印象の物語に予想できない結末が待つ5話の短編集

    こちらも面白かった!
    「私たちが星座を盗んだ理由」を楽しめた人はこの作品も楽しめると思う!
    短編だけど世界観が印象的でどれも心に残る
    「今夜の月はしましま模様?」が特に好き

  • 世にも奇妙な物語の原作。
    「絶対に弾いてはならない」楽譜

  • いちばんおもしろいと感じたのは一話目の「見返り谷から呼ぶ声」。ただ怖い都市伝説で終わらせず、原理がわかったことで不思議だけの話じゃなくなった。
    もっともどんでん返しが起こったと思うのは二話目の「千年図書館」。最後のたった一手で真実がわかりゾクゾクした。

  • 『見返り谷から呼ぶ声』
    シロ、最初から死んでたのか…!
    1年前、死んだクラスメイトってシロだったのか。
    そして、シロを見殺しか助けれなかったのはクロネ。
    そりゃ囚われるって。
    最後、クロネが死ななくて良かった。
    シロがずっと見守ってたおかげで…切ねえ…!

    『千年図書館』
    フォウッカ達は本の封印を解いてしまったから、村ごと全滅しちゃったんだな。
    あのマークはなんの意味が込められてるんだろ?
    災いとかそんな感じ?
    でも、おかげでペルとヴィサスは図書館から出れたし、村の人も全滅したから、慣習から解放されて自由になれたな。
    “オンカロ計画”が気になりすぎてググッちゃった。

    『今夜の月はしましま模様?』
    異星人が現代的過ぎて笑った。そして、メタい笑
    乗っ取られてる人を見分けるのは、イヤーワームなのかどうかか。面白い。
    音楽生命体ね。
    ミギーならぬラジー、本当にメタいな笑
    芝金村、音楽生命体にほぼ乗っ取られてたの怖すぎたんだけど……。
    ヒエエエエ、怖い………。ラスト見て、ぞわぞわした。
    言語生命体怖すぎるでしょ。
    小説という形で、今読んだ物語を通して乗っ取りって。ホラーがすぎる。
    佳月とラジーであれだけ読ませておいてずるい!!さすが北山先生(拍手喝采)

    『終末硝子』
    塔葬によって、洪水から助かったのはなんとも複雑な……。
    塔葬の真価は、ここにあったのかな。
    天災があったときに、塔のおかげで命が助かるかも、と。
    男爵の予想は当たっていたけれど、精神やられてたなぁ。

    『さかさま少女のためのピアノソナタ』
    八重、ビックリしたよね。
    飛び降りたのに時が止まるなんて。
    聖、コンクールも大学もダメだったとはいえ、腕を失うリスクのある呪いの曲をノーミスで弾き切れて、さらには楽譜を逆さまにして弾けたから天才では?
    いや、天才少年って昔言われてたから、今も健在ってことか。
    次に大学受けたら、受かると思う。
    八重と良い感じにもなりそうで、ハッピーエンドだね。

  • 色々と調べなければわからないことがあり
    それも含めて面白かった
    解釈が当たっているかどうかの答え合わせは欲しいなと思った
    どこか得体の知れない不思議なことごとが現実に寄り添っていて良かった

  • ショートショート
    毎話オチが秀逸でショッキング

  • 五つの物語全てが衝撃のどんでん返し、痺れる余韻。ミステリの醍醐味が詰まった短編集。『千年図書館』を改題

  • 『私たちが星座を盗んだ理由』が面白かった人は、楽しめるミステリ短編集。ただし、3作目の『今夜の月はしましま模様?』は2作目の『千年図書館』より先に読んではならない(2作目にとんでもないオチがあるため)。2作目の『千年図書館』は『私たちが星座を盗んだ理由』の『妖精の学校』に似たオチで、驚愕必死。

  • 千年図書館改題

    ちょいちょい臭いセリフ回しが気になるけど、ファンタジックで少しホラー要素もあり、だけど平和で…って感じで面白かった。
    読みやすい

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50268805

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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