数学独習法 (講談社現代新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065243589

作品紹介・あらすじ

【数学の全体像をつかむ!】
代数学。幾何学。微積分学。統計学。
4つの数学の基礎を理解して、
数学の俯瞰図を頭の中に作り上げる。

「指数関数的増加って何?」「再生産数?」
「偏差値とか標準偏差ってどういうこと?」

解けなくていい。
覚えなくてもいい。
計算、解法、一切不要。
仕事に出てくる数学知識を厳選!

金融の世界で数学を駆使する専門家に、
私大文系卒編集者がわかるまで聞き返してできました。
読めば数学思考がインストールできる、
大人のための数学入門書です。


◆読めばわかる4つの数学◆
【1】仮説を明確にする代数学
   〇代数学の極意は「仮説思考」
   〇指数関数で新型コロナ急拡大がわかる
   〇AI深層学習を生んだ線形代数学
【2】イメージをカタチ化、カタチを数値化する幾何学
   〇あらゆるカタチは三角形の集まり
   〇三角関数は究極の思考節約術
   〇地震も音楽も三角関数で数値化できる
   〇フーリエ変換で複雑な波も単純化
【3】複雑なものを単純化する微積分学
   〇単純になるまで微細に刻み計算する技術
   〇飛行機・ロケット・ドローンを実現した微積分
   〇微分方程式で感染拡大をシミュレーション
【4】大きな視点で全体を俯瞰する統計学
   〇平均所得額は典型的な所得水準じゃない
   〇標準偏差と分散の不思議な関係
   〇自動運転を生んだベイズ統計学

4つの数学が何をしているのかわかるだけで数学思考のインストール完了!

感想・レビュー・書評

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  • 数学のやり直しというか高校のころは全く勉強していなかったので、まさに今新しい勉強をしている感じです。 難しいてけど、新しく覚えるものは楽しい!

  • 新聞広告を見て本屋で買った本。面白く読めました。
    「独習法」とありますが、本書は本格的に数学を習得したい人向けの本とは違います。むしろ「方程式を解いたり数理モデルを作ったりといったことは得意な人たちに任せておけば問題」ないという立場です。「数学とは何か、どう考えるのか、何の役に立つのかという『数学の俯瞰図』を頭の中に作り上げることが「本書の目的」です。

    著者の冨島祐允さんは数学者というよりも証券アナリスト。数学の全体像や発想方法をいかにビジネスに活かしていくかを読者にストレスを感じさせることなく説明してくれます。
    本書では数学の根幹をなす4つの分野、代数学、幾何学、微積分学、統計学を「数学四天王」と呼び、それぞれの分野が現代の話題にいかに絡んでくるかが興味深く説明されます。例えば、自動運転と統計学、宇宙ロケットの推進原理と微積分学、音楽データと三角関数などなど。

    本書は数式はほとんど登場しません。登場するのは最低限の公式、対数、三角関数くらいです。微積分の説明を微分からではなく、面積を使って積分からの説明しているのはわかりやすいと思いました。
    数学応用の最新のエッセンスが数時間で理解できます。お得な1冊です。

  • ・数学の基本を専門的ではなくわかりやすい言葉を交えながら解説し、具体例を交えながら現実にどう役立てられているかが解説されている。
    ・厳密な数式の解説はされないため、数学を学ぶ意義を理解する入門書として最適。数学学習の理解を深める助けになると思う。

  • 良書!あとがきの「1.大事な専門用語を丁寧に解説する」に完全納得。日常用語に置き換えて理解しても、別の参考者や問題文を読むときにスッと入ってこない、結局、途中で頓挫する…の必敗パターンから抜けるために必要なこと。「3.なぜ数学を学ぶのか」も百遍同意。三角関数とバリアフリー傾斜路。

  • 数学的、理系的な思考の要点は、余計なものを切り捨てて本質を浮かび上がらせるシンプルイズベスト。にある。
    本書で扱うのは代数学、幾何学、微積分学、統計学。

    代数学は未知の数字を文字に置き換えて、思考する学問。
    幾何学の基本は三角形。
    微積分学は表裏一体。
    統計学はビッグデータ時代を生きるためには重要な学問。

    数学は面白く、学び直したい。

  • わかりやすい、再読したい

  • 中央公論「目利き49人が選ぶ2021年に私のオススメ選書」20224掲載 評者:渡辺十絲子(詩人)

  • 面白い!
    数式を見て、何となく何をしているのかイメージできるようになるための、初学者の本。
    ここから数学を勉強していきたいと思いました!

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著者プロフィール

1982年福岡県生まれ。京都大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科修了(素粒子物理学専攻)。修士(理学)、MBA in Finance(一橋大学)、CFA協会認定証券アナリスト。大学院在籍時は欧州原子核研究機構(CERN)で研究員として世界最大の素粒子実験プロジェクトに従事。修了後はメガバンクでクオンツ(金融に関する数理分析の専門職)として信用デリバティブや日本国債・日本株の運用を担当、ニューヨークのヘッジファンドを経て、2016年より保険会社の運用部門。
著書に『「大数の法則」がわかれば、世の中のすべてがわかる! 』(ウェッジ 2017年)、『この世界は誰が創造したのか シミュレーション仮説入門』(河出書房新社 2019年)、『投資と金融がわかりたい人のためのファイナンス理論入門 プライシング・ポートフォリオ・リスク管理』(CCCメディアハウス 2018年)、『日常にひそむ うつくしい数学』(朝日新聞出版 2019年)がある。

「2021年 『数学独習法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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