カルト化するマネーの新世界 元経済ヤクザが明かす「黒い経済」のニューノーマル (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065246504

作品紹介・あらすじ

仮想通貨暴騰もFIREムーブメントも、すべて「カルト」である!

新型コロナウイルスは、投資の条件たる「信用創造」を突き崩す究極の「暴力」だった。
「黒い経済界」の元住民たる著者によれば、実体経済の停滞により、マネーロンダリングも停滞。先進国の「黒い経済」の担い手たちは退潮し、新たなアクターの台頭が見られるという(例えば武器・麻薬取引を新たに牽引するアフリカン・マフィアたち)。また、投資の世界への新参者を喰い物にする「カルト」とも呼べる現象が蔓延しているというのだ(例えば仮想通貨暴騰やFIREムーブメント)。
本書では、マネーの表と裏を知り尽くした著者が、新型コロナという究極の「暴力」の発生を受けて様変わりする国際金融ならびに投資の世界の実態を明らかにする。アメリカと中国による「暴力」の応酬のはざまで、そして新興「カルト」が浸蝕を始めたマーケットで、日本の〈投資家たちの取るべき態度〉とはどのようなものか? そして〈本当の資産形成〉とは?

[主な内容]
はじめに
第1章 コロナ禍と「マネー・カルト」
第2章 資産形成の「奴隷」
第3章 “黒い”コロナミクス
第4章 コロナ禍の「地下経済」
第5章 「王道の投資」と資産形成
第6章 アフター・コロナに訪れる「国家暴力の時代」
おわりに

感想・レビュー・書評

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  • 元山口組系暴力団組長で、経済ヤクザとして活動した著者の独自のユニークな視点による、コロナ禍で新たに発生したマネーのかたちや流れを解説し、我々庶民の王道の投資と資産形成はいかにあるべきかを示した本。

    コロナバブル発生の経緯、ビット・コインはなぜ危険か、コロナ禍における地下経済、自身が巻き込まれそうになった、ワクチン関連株詐欺、EVブームの実態他、盛りだくさんの話題でコロナ禍下でのマネーの動きが俯瞰できる。

    著者の出自が出自なだけに、経済評論家として新聞やTV等では取り上げられないのかもしれないが、データとロジカルな思考に基づく鋭い分析は一聴に値し、広く知られるべきだと感じた。

    現在の裏のマネー事情を知りたい人にはうってつけの一冊。

  • 経済の勉強をしている人なら知ってる表(おもて)の2次情報を書き綴った本。だったら経済のプロの本を読んだほうがいいかなー。

  • ●一般市民の取引量と情報量で、ボラティリティ(価格変動の度合い)をもとに売買をして「資産形成」が、できるのか?投資家である私は強い疑義を持っている。

  • コロナ禍で発生した株価上昇理由を解説されており、非常に勉強になった。また、お金にまつわる色々なことが記載されており一気に読めた。

    著者の推測を交え、事象の背景が記載された本は自分で裏どりをするため勉強に役立つ。

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著者プロフィール

1964年生まれ。兵庫県神戸市出身。元山口組系組長。評論家。本名、菅原潮。
大学中退後、不動産会社に入社し、その後、投資顧問会社へ移籍。バブルの波に乗って順調に稼ぐも、バブル崩壊で大きな借金を抱える。この時、債権者の一人であった山口組系組長を頼ったことでヤクザ人生が始まり、インサイダー取引などを経験。石油取引を通じて国際金融の知識とスキルを得る。現在は引退して評論、執筆活動などを行う。
著書に『『カルト化するマネーの新世界』『ダークサイド投資術』(いずれも講談社+α新書)、『金融ダークサイド』(講談社)、『暴力が支配する一触即発の世界経済』『黒い経済白書』(いずれもビジネス社)、『アンダー・プロトコル』(徳間書店)など多数。

「2022年 『正義なき世界を動かす シン地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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