ノワールをまとう女 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 109
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065249406

作品紹介・あらすじ

企業の炎上鎮火を請け負う裏仕事人の西澤奈美は、筋力トレーニングを日課とし、冷蔵庫にはビールと栄養ゼリー。
音楽はオールディーズをこよなく愛し、話し相手はAIのユキエ。
そして、ファッションはいつも黒ずくめ。

大手医薬品メーカーに仕掛けられたデモを鎮めるべく、市民団体に潜入した奈美。
だが、そこでリーダーから紹介された同士とは、リアルな恋人の雪江だった。

新ヒロイン誕生!
第65回江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 神護かずみ『ノワールをまとう女』講談社文庫。

    第65回江戸川乱歩賞受賞作。

    始めは物語の設定や主人公の人物像が伝わらず、ストーリーに入り込むのに苦労するのだが、次第に引き込まれていくような作品だ。ストーリー展開の全体的なバランスに問題があるように感じた。幾分贅肉を削ぎ落とし、必要な部分にもう少し肉付けすればもっと良質なミステリーに仕上がっただろう。それでも、続編が有ればまた読みたいと思うような十二分に面白い作品である。

    原田という総会屋崩れの老人に拾われ、企業の炎上鎮火の裏家業を請け負う35歳の西澤奈美は大手医薬品メーカーに対するデモを鎮めるために市民団体に潜入する。しかし、その団体に恋人の雪江が居ることを知ると事態は全く予想外の方向に向かっていく……

    定価880円
    ★★★★

  • 企業の炎上対策などを裏で実施する女性が主人公。敵対組織に潜入したり、盗聴したり、わりとアナクロ。中盤までは探り合いでそう派手な展開もありませんが、残り1/3くらいはもうノンストップで読めます。

  • 本格社会派ミステリーというべき作品なのだろうか、、
    エンタメ小説であったり、本格ミステリーなどで味わえる爽快な種明かしとは全く違う、重厚な読み応えがあった。
    悪い意味でなくシンプルに伝わる面白さではない。どちらかと言えばサスペンス的な要素が強いと思った。続編も読んでみたい。

  • 最近の江戸川乱歩賞受賞作の中では個人的に好き。
    カッコ良さもある。

  • 裏工作も辞さない企業の炎上鎮火請負人が市民団体に潜入。第65回江戸川乱歩賞受賞作!

  • 3.5

  • もっと色んなことがあるのかと。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50255090

  • 01月-20。3.0点。
    企業のボディーガード的な仕事をする、児童養護施設出身の女主人公。ある化粧品会社が反韓団体に狙われ、対策に。
    反韓団体に潜入し、トップの素性を洗うが。。

    前半読み辛い部分もあり、時間かかったが中盤からはスピードアップ。終盤、少しもつれさせすぎた感もあるが、面白かった。

  • 2019年江戸川乱歩賞受賞作品
    Twitterでお薦めされてるのをみて読んでみたが、短編集を立て続けに読んだ後だからか、よくわからないままの前半が長すぎて大変。後半からようやく物語が動き始め、最後に一気に答え合わせと結末を迎える。
    社会派ミステリー?にしてはグッと来ないのは、企業を扱っていて、社長が善人で、政治腐敗ネタが皆無だからか。
    続編があるらしいのでそっちの方が面白そう。

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著者プロフィール

1960年、愛知県生まれ。國學院大學卒業。化学品メーカーに三十五年間勤務。1996年、『裏平安霊異記』でデビュー。2011年、『人魚呪』で遠野物語百周年文学賞、19年、『ノワールをまとう女』で江戸川乱歩賞を受賞。著書に『石燕夜行』(全三巻)、『償いの流儀』がある。



「2022年 『影と踊る日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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