呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 164
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065258583

作品紹介・あらすじ

生命活動の根源ともいえる「呼吸」。人は一生の間に6億~7億回「呼吸」をするといわれています。
そもそも「呼吸」とはなにか? 体はどのように酸素を取り込み、それを体のすみずみにまでに運ぶのか? さらに酸素はどのように細胞で消費され再び肺胞に送られた二酸化炭素はどのように酸素と交換されるのか? 
「換気」の仕組みからエネルギー代謝の方法など、その精密につくられた驚異のメカニズムを「呼吸」の研究の第一人者として知られる著者が徹底解説します。
まず、安静時の呼吸をもとに、生命活動を支えるそのメカニズムを解説。
さらにランニングなどの運動時の呼吸をさまざまなデータをもとに精緻に解説していきます。ランニング開始後になぜ呼吸が苦しくなるのか? ランニングのリズムと呼吸のリズムは同調したほうがいいのか? など、さまざまな呼吸への疑問を解決していきます。
その他にも、大人気のヨガや空気の薄くなる登山における呼吸とは? さらには「間合い」とよばれる格闘技での呼吸のコツなど、運動種目別の呼吸についても紹介。
そして、近年、話題となっている「呼吸とメンタルの関係」についても、さまざまな科学研究をもとに考察しながら、「リラックス呼吸法」を紹介していきます。
ふだん無意識に行っている「呼吸」について、その基礎の基礎から最新研究・応用まで、この一冊で「呼吸」のすべてがわかります。

感想・レビュー・書評

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  • 頭の働きをよくする呼吸法は存在するのか?(石田 浩司) | ブルーバックス | 講談社(1/3)
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/87905

    呼吸の科学 | ブルーバックス | 講談社
    https://gendai.ismedia.jp/list/books/bluebacks/9784065258583

    『呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム』(石田 浩司):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000357439

  • h10-図書館2022/03/21ー期限延長4/19 読了4/17 返却4/19

  • 授業の副読本調査用として読む。運動生理学の研究者が書いた、呼吸と運動に関する一般向け書。呼吸の基礎的な記述から、マニアックに呼吸と身体・こころとの関係を解説。どうやって計測するのか、についても触れられており、医学系生理学の本とはまた違った視点で呼吸を科学することができる。

    ——以下、Twitter(アドレスは、2/18以降)



    読了本。石田浩司「呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム」 https://amzn.to/3UL5l1f 呼吸器系副読本調査用。運動生理学の研究者が書いた本。呼吸と身体の関係について、研究手法も含めて知ることができる。医学系とはまたちがっった視点で楽しめる。 #hrw #book #2024b

  • 姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00003658

  • 面白いことが書いてあるのだけど、なんだか読みづらく内容が頭にすっと入ってこない。どっかで再読する。
    ・激しい運動を行っているときは、呼吸筋と作業筋とで血流の奪い合いが起こる
    ・呼吸数が多いと無駄な多くしていることになる。呼吸数が少ない、ゆっくりとした呼吸の方が効率がいい。ゆったりとした呼吸により副交換神経が優位となり、気分が落ち着く
    ・ヘモグロビンの量を増やし、酸素運搬能力を上げることで運動能力が向上(高地トレイ−ニングの実施目的
    ・脂肪は解糖系ではエネルギー基質とはならず、有酸素系でしたエネルギーを生成できない
    ・息をこらえるとだんだん苦しくなる。二酸化炭素がたまり、呼吸中枢を刺激するのに呼吸できないミスマッチが呼吸困難感を引き起こすため。二酸化炭素への感受性が鈍ければ我慢できる
    ・激しい運動時は、しっかり吐くことと、運動と呼吸のリズムを同調させた方が呼吸は楽に感じる
    ・腹式呼吸はゆっくり大きく呼吸するため、気持ちが落ち着き、副交感神経が優位になると考えられる。ヨガ鍛錬者の中には、1分間に1回の呼吸が可能な人もいる
    ・息を吸っている時には隙ができやすい。そのため、剣道では呼気を長くする
    ・時間的には、吸気は呼気の半分程度の時間が望ましい
    ・仏教の座禅、キリスト教の祈祷、等は毎分約6回

  • 全体を通して、何のために「科学」をしているのだろう、という疑問を持ちながら読みました。特に2章は読むのがしんどかった印象です。

    この本を手に取って呼吸を科学的に理解しようとした自分に対する反省もありますが、科学的に理解する必要があるのだろうかって気分がします。身体と心にいい影響があれば、仕組みの理解までする必要はないように思いました。

    「~という報告があります」という書き方が目につきました。まだまだ研究途上の分野で確定的なことがかけないということなのだと思うのですが、そういわれてもそこから何をくみ取ればよいのか今一つわかりません。

    この本から一般人が読み取る最大のメッセージは、「ゆっくり呼吸をすることで、ストレスをなくし、リラクセーションが図れる」ということだと思います。でも、このメッセージを学ぶためにこの本を手に取る必要はないと思います。

    あとがきに、「呼吸全般について、一般の人向けに科学的かつわかりやすく書かれた本を、見たことがありません」とご自身で書かれていました。自分の印象とはかなりかけ離れていた気がします。

  • 呼吸と「こころ」と「からだ」の関係を知っておくと役立つ話がたくさんある!
    普段無意識に行っている「呼吸」について、そのメカニズムと機能をわかりやすく科学的に解説。

    2022年5月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00600698

  • 普段あまり意識しない呼吸について科学的根拠をしっかり示した上で、その仕組み・メカニズム・機能や、心や体との関係をとてもわかり易く、広範囲に理解できる一冊。
    自律神経で動いている中で唯一、意識的にコントロールできる呼吸について理解を深めることは、より良く生きることにとてもプラスになることだと思う。

  • *星3つ相当です
    名古屋大の先生が書かれた呼吸(と運動)についての本です。一般の人が日常に取り入れられる考え方もあり、専門的な解説もあり、大変分かりやすく記されています。
    ヨガやマインドフルネスについても記載あり。
    また、アスリート(とくにスプリンター)と普通運動強度の人との比較について、段階に分けての解説が大変分かりやすかったです。
    高山病の原因については、こんなに明快に解説された本はないのではないかと思うほど。やっぱりブルーバックスっていいですね。
    自分が一番びっくりしたのは、日本人は(他国の人々に比べて)唾液が出やすい、という所でした 笑
    なんでだろう、グルメだからかしら。

  • 今は、不要。

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著者プロフィール

1961年、兵庫県生まれ。名古屋大学総合保健体育科学センター教授、同大学大学院医学系研究科教授兼任。博士(医学)。
1987年、神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。同年、名古屋大学総合保健体育科学センター助手。
1991年、同大学講師(大学院医学研究科講師兼任)。
1994年、名古屋大学大学院医学研究科より博士(医学)授与。1996年、同大学助教授。
2005年、名古屋大学総合保健体育科学センター教授(大学院教育発達科学研究科教授兼任)。
2010年、オックスフォード大学医学部生理学部門客員研究員。
2014年より名古屋大学大学院医学系研究科教授を兼任し、現在に至る。
専門は運動生理学。ヒトを対象に運動時の呼吸について研究を進める傍ら、一般教育で学生相手にバドミントンやテニスも教えている。
日本体力医学会(評議員)、日本体育学会(元代議員)、日本体力医学会東海地方会(理事長)。
著書に『呼吸』(ナップ)、『健康・運動の科学』(講談社)などがある。

「2021年 『呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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