大怪獣のあとしまつ 映画ノベライズ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
2.65
  • (3)
  • (1)
  • (9)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 120
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065264072

作品紹介・あらすじ

誰もが知る”巨大怪獣”の、誰も知らない、死んだ後の物語――。
人類を未曽有の恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然、死んだ。
国民が歓喜に沸き、安堵に浸る一方で、残された巨大な死体は徐々に腐敗・膨張を進めていた。
爆発すれば国家崩壊――。終焉へのカウントダウンがはじまった。
絶望的な時間との闘いのなか、国民の運命を懸けて死体処理を任されたのは、
警察でも軍人でもなく、3年前に姿を消した過去をもつ男……。

その名は、帯刀(おびなた)アラタ。
アラタに託された使命とは? 果たして、爆発を阻止することができるのか――!?
前代未聞の緊急事態を前に立ちあがった、ある男の”極秘ミッション”を巡る
空想特撮エンターテイメント映画をノベライズ。

帯刀アラタを演じる、山田涼介場面写真を口絵収録。

2022年2月4日公開予定の映画出演キャストは、
山田涼介、土屋太鳳、濱田岳、オダギリジョー、西田敏行。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルどおり
    巨大生物の後始末をするお話

    実際に鯨などが迷い込み、死んでしまった場合の処理の仕方などは、ニュースでも見たことがありますよね?

    でもこの話しは対象が怪獣

    ものすごくスケールでかいし、どうやってやるんだろう…現実世界ならどう処理する?
    国のあらゆる機関、法律などを出来る範囲でリアルに描いているのを、殆どの人は期待しているだろう…

    これはかなりガッカリしました
    雑なファンタジー…
    期待させといて…

    まるで なかやまきんに君の飴とりゲームのように、どのタイミングで落とされるか分からない飴を追っかけさせて、ボン・ジョヴィの曲終了とともに ありえない方向に飴を【ヤー!!】って投げられたような気分でした…

    ※だから結局話が変わるけど俺が何を言いたいかって言うと…
    【女性がカーディガンは着るのではなく羽織るものと考えはじめたら、もう中年の仲間入りですよ!こっちの世界へようこそ!!】って事!!

  • 怪獣を倒すのは、よくあるパターンだが、その後の死体処理をメインに描いた作品。
    映画のノベライズとのこと。
    映画では、いろいろな指摘がありましたが、残念ながら映画は見ていません。
    最後のエンディングは、ある程度予想されるものの、さもありなんと言う感じでしょうか。
    ストーリー中の政治家や官僚の責任のなすり付け合いなど、現実にありそうですね。

  • 真面目にどうするのかなって思ってたのに、
    最後はもう笑うしかなかった。

  • テーマが面白いと思ったのですが、
    妙に恋愛も挟んでいて、…??となりました。

    映画なら、見応えあるのかな。

  • 残された大怪獣の死体はどのように始末するのか? 難題を巡る空想特撮映画の小説版。

  • 映画はひどいと聞いてたけれど
    文字で読むと意外と楽しい恋愛物語。
    怪獣の死体処理という着眼点が光る。

  • 帯に惹かれて購入しました。政府の責任の押し付け合いはリアリティがあり、恋愛要素も良かったのですが、ラストが本当にくだらない終わり方でした。死体処理の作戦もある程度現実的な作戦だったのにどうしてこんな終わり方にしたの?と問い詰めたいくらいです。

  • 設定はいいのに…勿体ない…
    何かしっくりこなかった。
    この作者さんの他の作品が好きだったので期待したのですが…勿体ない…

  • 面白い視点での小説。想定外の出来事に弱い日本国政府の描かれ方はシンゴジラっぽくもある。既に死んだ怪獣とあって、恐怖感、ドキドキ感はない。映画はみなくてもよいかなと思う。

  • 日本では古くからある特撮ヒーローや特撮怪獣のものがたり。ウルトラマンやゴジラの敵となる怪獣たちは、主人公に敗れて命を落としますが、「その後」を描いた作品として興味を持って手に取りました。
    たしかに、怪獣とはいえ「生き物」ですから、爆散してもその場で倒れても、やがて「腐敗」することになります。
    本作では利根川の中州で死亡し、腐敗・膨張を続ける怪獣を「どうあとしまつするか」という政府や国防軍の対応が描かれています。関係各省庁が責任を押し付け合ったり、手柄を奪い合ったりする様子や、現場サイドでも特務隊と国防軍などの組織間の対立が描かれていて、「シン・ゴジラ」のようなリアリティを意識していることがうかがえました。
    ある種ふざけているかのようにも思える政治家たちのすっとんきょうな言動は、リアルでもあり、またコメディ要素もあって場を和ませる効果もあったように思います。
    けれど、作品の中心に恋愛の要素を据えたことや、登場人物それぞれの性格・背景がいまいち描き切れていなかったこと、そもそもの登場人物の名前が奇抜すぎてなかなか覚えられず人間関係が把握しにくいことなど、残念に感じる部分も少なくありませんでした。
    途中から結末も何となくわかってしまいましたし、結局は人間の努力ってなんだったのよ、という読後感でもありました。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1984年、愛知県生まれ。2000年、『翼をください』で第7回講談社X文庫ティーンズハート大賞佳作を受賞しデビュー。「忍者だけど、OLやってます」シリーズなどのオリジナル作品に加え、『白猫プロジェクト 大いなる冒険の始まり』『リトルウィッチアカデミア でたらめ魔女と妖精の国』『小説 透明なゆりかご』『小説 空挺ドラゴンズ』『さんかく窓の外側は夜』などノベライズも手がける。

「2021年 『大怪獣のあとしまつ 映画ノベライズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橘ももの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×