クリエイターとクライアントはなぜ不毛な争いを繰り広げてしまうのか? (星海社新書)

  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065264584

作品紹介・あらすじ

クリエイターとクライアント――両者の溝をそれぞれの感覚を知る二人が語り尽くす!

エンターテインメントをゼロからイチへとクリエイトしていくビジネスの現場では、同じゴールを目指していたはずのクリエイターとクライアントがいつしか不毛な争いを繰り広げてしまう……という悲しい事態が日々繰り返されています。本書では、クリエイターとしてもクライアントとしても仕事の実績を積み重ねてきた福原・やしろ両氏がその実体験をもとに、深刻なトラブルはどんな理由や場面で起こりやすいのか、そして、解決のためにはどのようにコミュニケーションしていけばいいのかを的確にアドバイスします。

感想・レビュー・書評

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  • フリーランスのクリエイターの苦悩みたいなのが書かれてて、大変だなぁと思う一方、俺もそんな悩み抱えてみてーわと個人的には思ってしまいました
    僕も昔参考書の挿絵を描いたことあるんですが、そのときはトラブルなかったんで、あれはいいクライアントさんだったんだなぁと今更ながら知りました

  • 福原慶匡(ケムリクサ)×やしろあずき(三角コーン)による、絵画・音楽・文筆などアートとビジネスが混合しがちな全分野のクリエイター・フリーランサーが読むべき一冊。

    上から下まで「あるあるあるある」の頷き太郎になりました。自分でやらかしたあれやこれやも思いだしつつ顔を赤くしながら読了。クリエイターとクライアントの立場と認識の「ズレ」の説明が二人とも実に上手い。以下笑ってしまった二点引用

    ────────────────────

    『やしろ:いやあ……正直「今週末までに送ってください」と言われたら、こっちは「来週の月朝までだな」と思ってますね(苦笑)。

    福原:「今週中に」=「金曜一七時まで」と思うのがサラリーマン。企業の人間は土日には出社していないから、土日にファイルを送ってきて、それの確認を強制しているだけでモンスタークリエイターですよ。今は昔とは時代が違うから、休日出勤は社内で申請が必要なこともある。土曜の夕方に送ってきて「すぐチェックバック送ってください」なんて言うクリエイターは会社によっては「あのクリエイターは次回からやめよう」となると思う。

    やしろ:じゃあクライアントとしては「週末までに」じゃなくて「金曜一七時までにお願いします。土日は確認できません」と言った方がいい?

    福原:そもそもそんなふうにわざわざ言わないといけないとはクライアント側は思ってないんだよ(笑)。「今度会うとき、絶対にパンツをはいてきてくださいね」って言うようなもんだから。 』

    ────────────────────

    『やしろ:クライアントからのリテイクの出し方に関しては、「ここ、もうちょっといい感じに」みたいな抽象的な言い方だと、どこをどう直せばいいのかわからなくて困りますね。一番ひどいのは「ここ、バズりそうな感じでお願いします」ですけど。

    福原:やしろ君はオファーのときもリテイクのときも「バズらせてください」ばっかり言われてるんだね(笑)。』

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著者プロフィール

株式会社8million代表取締役社長、プロデューサー。1980年神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部卒、KMD後期博士課程在学。大学在学中に歌手・川嶋あいの路上ライブの手伝いから音楽業界で働き始め、シングル『明日への扉』が90万枚超のヒットを記録。その後、『けものフレンズ』『ケムリクサ』等アニメーション作品のプロデュースを手がける。ソーシャルクリエイティブレーベル8million、中国CGスタジオRoot Studioを設立するなど幅広く活躍している。

「2021年 『クリエイターとクライアントはなぜ不毛な争いを繰り広げてしまうのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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