ダーウィンクラブ(2) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065265833

作品紹介・あらすじ

CEOと従業員の経済格差が千倍以上の巨大企業への犯行予告があった。それから3年、犯行予告された企業の一つ・ワイルドスペース社がロケットの発表中に襲われた。さらに日本のロケット発表会の現場も襲われる。その放送を見ていた石井大良は、幼少時父親を殺したと思われる男の顔をそこで発見。彼を追いかける。彼は何かの組織に所属しているようで、そこは何かの陰謀を持っているようで…。大良は真相に近づくことができるのか!? テロを止めることはできるのか!? 格差が生まれ続ける世界を横断するクライムサスペンス、第2巻!

感想・レビュー・書評

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  • 世界中でCEOと従業員の年収格差が千倍以上の巨大企業へのテロが始まった。その現場で警察官の大良が見たのは幼少期に父を殺した男。彼を追う大良だったが、彼は警察にも仲間がいる謎の組織のメンバーだった。

    まさかここまで!という展開に驚かされた。徹底的に敵を排除し、足取りを消す謎の男・佐藤。大良の前に悠々と姿を見せつつも隙は見せず。裏の読み合いがスリリングで目が離せない。世論を誘導し、弱者に理由を与えて強者へ石を投げさせる。それを操る組織こそ隠れた権力者というのが皮肉。

    絶望しても別の人間になれなかった大良。彼は臭いを覚えた猟犬だ。別の人間に成り代わる男を追い詰めるとしたら彼しかいない。男の手が届かなかった少年が、進化の可能性として彼を止めるとしたらもはや必然。当時の証言は冗談で済んだからよかったのかな?この綻びが組織をどう突き崩すか気になる。

    相棒・松井の嫌な奴だけど切れる男って感じが新鮮。ここからは大良の新しい戦いが始まる。はたしてどういう風に立ち回って真相を究明していくのか楽しみ。

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著者プロフィール

2010年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストにて、準入選を受賞。
「アフタヌーン」にて2013年『ネメシスの杖』を、2016年『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕』を連載。
医療サスペンスの新たな描き手として注目を集めている。


「2019年 『インハンド プロローグ2 ガニュメデスの杯、他』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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