桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065267035

作品紹介・あらすじ

彼らは、事件を解決せず救わず、
ただ「処理」する。

内藤了待望の新シリーズは、
警視庁の底に棲むやつらを描く、
前代未聞の警察×怪異の物語!

☆☆☆

ヤクザに追われ、アルバイト先も失った霊視の青年・安田怜は、
路上で眠っていたところ、サラリーマン風の男に声をかけられる。
曰く
「すこし危険な、でも条件のいい仕事を紹介しよう」
「場所は警視庁本部――」

警視正は首無し幽霊、同僚も捜査一課も癖の強いやつばかり。
彼らは人も怪異も救わない。仕事は、人知れず処理すること――。

桜の代紋いただく警視庁の底の底、彼らはそこにいる。

感想・レビュー・書評

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  • そういう体質にはなりたくないな。
    心霊体質って言うの?
    生きた人間でも怖いのに、更にそんな死んで恨み持ってる奴見たない〜
    (ほんまは、生きてるの方が怖いかも?)

    新シリーズ!
    彼らは人も怪異も救わない。仕事は人知れず処理すること。
    何か、面白い感じ。人知れず処理するって、
    怪異を処理する
     →
     なかった事にする
      →
      隠蔽する

    って仕事なのね。

    まぁ、こんなん公に出来んし、ひっそりと処理せんとあかんねんな。
    面白いキャラクターだらけ、特に三婆ズ!
    こんなに、おどろおどろしいはずやのに、ホッコリするのは、どういう訳か…
    また、次も期待!(^_^)v

  • 新シリーズの開幕ですね。

    うー、かなりスプラッタです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    スプラッタ苦手なので、とっても面白かったんですが、続けられるかなぁ(´;ω;`)

  • 内藤了氏の作品なので、異能処理班とくれば、何らかの異能を持ったメンバーが事件を解決していくのだろうが、桜底って何だ?ミカヅチってなんだ?私気になります。

    安田怜は霊視能力者で、家賃支払いのためにその力のおかげでヤクザに追われることになる。そんな中、警察の秘密の部署に勧誘される。首なし幽霊の折原警視正、式を飛ばす班長の土門警部、千里眼霊視能力の広目天、松平家末裔で虫使いの神鈴、捜査一課の極意京介、三婆婆ズと濃ゆいメンバーが揃う。警視庁の地下三階が拠点で、何かを守っている。題名の疑問が解けた。

    2つの事件をミカヅチが処理をするが、一般人に気付かれないように隠蔽する事も仕事で、藤堂比奈子シリーズよりもコミカルでオカルト的な描写だ。グロテスクさは相変わらずである。

  • 内藤了『桜底 警視庁異能処理班ミカヅチ』講談社タイガ。

    怪異事件を処理する警視庁の秘密組織を描いた新シリーズ。

    夢枕獏の『陰陽師』の現代版みたいか感じの作品なのだが、『陰陽師』のような侘び寂びは無い。

    高額祓い師で金を稼ぎながらアルバイトに勤しんでいた安田怜はヤクザから依頼されたお祓いに失敗し、ヤクザから追われる身となる。アルバイトを辞め、安アパートを退去した安田怜が路上で途方に暮れているとサラリーマンの中年男に声を掛けられ、仕事を紹介される。その仕事とは……

    警視庁異能処理班ミカヅチの一員となった安田怜は首無し幽霊の警視や癖の強い同僚と怪異事件の痕跡を消去することに。

    定価748円
    ★★★

  • 【収録作品】手足を奪う霊/札の辻キリシタン無念の火

     怪異を解決したり祓ったりするのではなく、隠蔽するのがお仕事。適材適所というべきか、集まった人たちはキャラがたっていて、キャラ小説として面白い。

  • 新シリーズ。
    なにこれ、すごい好みで面白い!!!!
    内藤了さんの作品は、建物因縁帖、フロイト、おもてうら交番と読んできたけど
    建物因縁帳に続く好きなシリーズかも。
    おぞましくグロいんだけど、その部分はさらっと流し読みして、
    出てくるキャラもいいし、設定も好み。
    警視正から既に・・・・w 三婆ズや、松平藩の末裔や、陰陽師の末裔に
    悪魔付きの刑事。
    そしてなにやら怪しげな「絶対に触れたらいけない扉」気になりすぎる・・・。
    怪異を祓ったり、調伏したりはせずに、ただ「処理」をする部署。
    なんだか少し物足りないというか、中途半端な感はぬぐえないんだけど
    実際、そんな怪異が江戸時代やそれより昔から続いて、土地に残っているのなら
    21世紀の人間が祓えるようなものではないんだろうなと納得。
    続きも早く読みたい・

  • 怪異を解決せず処理するというのはなかなか面白いのだが、よろず建物因縁帳に比べるとかなりキャラクター小説寄りに傾いている印象だった。それともこれから登場人物たちのバックグラウンドが見えるにつれ、重さが増していくのだろうか。個人的には同じ怪異でもよろず~の落ち着いた(?)重苦しさのほうが好きなので、どこまでこのシリーズについていけるか、1巻の時点では少々不安が残る。

  • 新シリーズ
    警視庁がついているので刑事かとおもったら特殊能力系
    解決じゃなく処理する というのもよくあるパターンじゃなく面白い
    現実離れしているのでだめな人はだめな可能性があるけど私は楽しく読めた
    周りの特殊な能力保持者がキャラクター設定がよいし
    歴史や実際の場所と絡めてリアリティを感じさせる工夫がすきだし
    警視庁の地下の扉の話をチラチラさせて、今後に期待!としているとこもすき

  • 「おもてうら交番」に次いで。この方の作品はとても読みやすい。怖がりな私も電気消して寝れるくらいの怖さでありがたい。ただ個人的に主要な登場人物一覧をつけてもらえると有り難かったかも。とりあえず、このシリーズも追いかけたいと思った。

  • 前のよろず因縁…というシリーズが軽めホラーとしては出来がよく面白かったので、続けて手を出したら、まさかのキャラクターノベルみたいな小説でちょっと混乱。
    漫画やラノベ、あるいは児童文学のようなキャラクターなので、幅広く楽しめるのでは。一応続きも読むつもりではあるけれど、前のような心待ちにすることはないかな。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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