平安姫君の随筆がかり 二 清少納言と恋多き女房 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 72
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065272480

作品紹介・あらすじ

後宮に咲き乱れる恋の謎、
綴ってみせましょう。

平和なはずの宮中で
過激な女房が止まらない!

主上の寵愛を一身に受けよという親兄弟の重圧で、孤独に耐える后・定子が望んだのは「清少納言が揺さぶられた世界の文章を見せて」。
その願いに応えたいと定子に仕える女房・清少納言は後宮のしきたりを無視して、大好きな姫様を笑顔にできる謎物語集めに大暴れ。
そこへ恋に奔放な女房・和泉式部も合流し、地味な中年貴族に届いた差出人不明の恋文の謎に挑むことに。
ところが和泉式部の暴走で藤原道長が激怒、清少納言に流罪の危機が!?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目
    清少納言✕紫式部✕和泉式部
    すっごく良かった!
    1作目より好き!
    和泉式部が登場ということで、恋にまつわるお話にキュンキュンです

    季節は夏。
    今読むのにぴったりで、より物語に入り込めました。
    削り氷が登場するのだけど、この時代の夏に氷って、なんて贅沢なんでしょう。
    ふんわりと削られた氷に、あまづらをとろりとかける。あまづらは、甘茶蔓や甘蔓の液を煮詰めて作るらしい。

    そして七夕。
    「ひさかたの 天の河原の 渡し舟
     君渡りなば かぢかくしてよ」
                  (詠み人知らず)
    ーー天の河原の渡し守よ、彦星様が渡ってきたならば、帰らないように舟の艪を隠してくださいませーー

    素敵です。
    目を閉じると、時空を超えて平安時代へ……

    • なおなおさん
      あおいさん、素敵〜♡
      もう平安時代にイッちゃってますね(๑˘̴͈́꒵˘̴͈̀)۶ˮ
      和泉式部をよく知らないのですが読めるものですかね?
      あおいさん、素敵〜♡
      もう平安時代にイッちゃってますね(๑˘̴͈́꒵˘̴͈̀)۶ˮ
      和泉式部をよく知らないのですが読めるものですかね?
      2023/05/04
    • aoi-soraさん
      なおなおさん
      私もよく知らないですよ(笑)
      これはラノベだから、簡単に平安時代へ行けますよ〜(⁠*⁠^⁠3⁠^⁠)⁠/⁠~⁠♡
      なおなおさん
      私もよく知らないですよ(笑)
      これはラノベだから、簡単に平安時代へ行けますよ〜(⁠*⁠^⁠3⁠^⁠)⁠/⁠~⁠♡
      2023/05/05
    • なおなおさん
      あおいさん、ありがとうございます。
      知らなくても簡単に平安時代に行けると聞き、安心しました─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
      あおいさん、ありがとうございます。
      知らなくても簡単に平安時代に行けると聞き、安心しました─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
      2023/05/05
  • 面白かった!!1巻よりさらに面白い。副題に恋多き女房とあるので、これは和泉式部がでてくるのか?と思ったら、最初ちょっと違ってあれ?と思ったが、やっぱり出てきてめちゃ嬉しかった。なんとなく、私の和泉式部イメージは、妖艶さと清純さの中間をクラクラとあるくような、かなりやばい恋愛モンスターで見た目はかなりシュッとした感じ。朧月夜の君とか、そっちなキャラだったが、本作の和泉式部、つややかな黒髪、美肌、手も顔も小さく華奢、黒目がちでぬれぬれとした垂れ目、小首をこてんと傾げる姿が激烈にあざとい!全体的に、超絶あざとい系。秋葉でモテるタイプ(私見)。エモーショナルで、書と恋歌の芸術系の天才、ギャップ萌え属性もプラスされる。これはこれで良い(笑)。当代の有名女性3人、清少納言、紫式部、和泉式部を出して、うまくユニゾンさせているところが良いですねぇ。これも、ほどよい間抜けなヴィラン(道長)が居ることによって、場がしまっているといえよう。
    今回も、いくつかの謎やトラブルを、清少納言とその助手(紫と和泉)が解決する。女童のみること弁の君もたいへんよろしい。
     そして、1巻もそうだったが、清少納言に若干の百合味があるのも良い味になっている。実は、作者は定子推しなのでは、と思わされる。犬島に流された翁丸には泣けた、その巻き添えの話。七夕、藤原公任と氷泥棒、恋文騒動、道長の屏風。ちょっとした小ネタもほんとに面白くしっかり描いていて、おすすめできる小説。

    かき氷が食べたくなった。

  • 恋多き女性、和泉式部の登場です♪

    夏から秋にかけての物語になりますね。

    夏に食べる氷削にあまずらをかけたものや、日々の行事。

    そこへ関わる人の想い。
    笑ってしまうのだけれども、平安の人々も現代の私たちも変わらないのだと思うのは、作品に感動し共感する気持ちがあるからなんですよね。

    続き楽しみです♪

  • 謎解きで宮中の闇もしきたりも蹴っ飛ばせ。そんな過激な女房・清少納言に流刑の危機が!?

  • 和泉式部も加わって、平安の後宮はますます賑やかです。
    やんごとないお方なので畏れ多いことではありますが、定子様の登場、もっと増やしてもらいたい。

  • 前巻の続き。それほど時は経っていないが、相変わらずな則光、紫式部に新たに和泉式部を加えて些細な日常を描く。今のところ大きな事件、ドラマチックさはないが平安時代の貴族の日常を垣間見るような面白みはある。所々和歌を取り入れている所も良い。これからの政変に向けてどう描かれるのか期待。

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著者プロフィール

東京都生まれ。
2017年に『週末陰陽師  とある保険営業のお祓い日報』でデビュー。
著書に『平安あかしあやかし陰陽師』、『平安後宮の薄紅姫』、『平安・陰陽うた恋ひ小町 言霊の陰陽師』、『平安後宮の洋食シェフ』、『王立魔術学院の《魔王》教官』、『晴明の事件帖 消えた帝と京の闇』など多数。


「2022年 『平安姫君の随筆がかり 二 清少納言と恋多き女房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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