定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(4) (モーニング KC)
- 講談社 (2022年4月21日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065274231
作品紹介・あらすじ
取り上げられたTV番組は『アメトーーク!』『王様のブランチ』『ラヴィット!』『シューイチ』『マンガ沼』など数知れず…。また、宝島社『このマンガがすごい!2021』オトコ編第17位にランクイン! 『TV BROS.』ブロスコミックアワード2020大推薦9作に選出! SNSで広く拡散され大きく盛り上がった「ステーション・バー」などでもお馴染み! 何かと話題の尽きない本作『定額制夫の「こづかい万歳」』。第4巻では、“こづかい犬”が登場! また、「コミックDAYS」少年・青年部門で、5日連続閲覧数1位を獲得した話題の「残飯つまみ」回、絶大な共感を呼んだ“中年男性ファッション問題”回などなど、見逃し厳禁のラインナップ! これを読めば、限られたこづかいでも人生を人一倍楽しめる達人にあなたもなれる!!
感想・レビュー・書評
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作品当初のセコく・細かく・地味〜な節約大会風の感じから、一発屋的なザックリ方向へ雰囲気が変わり、’いかに少ない元手で趣味を充実させて精神的に豊かな生活を送っているか?’の部分に重心が寄り過ぎてしまっているように思え、ぶっちゃけどの人も毎回趣味をマイナーチェンジして設定金額に帳尻が合う様に自炊・徒歩移動・我慢を取り入れれば何でもアリなのではないだろうか…。
本作の魅力だったのは’深い共感’や’納得のリアル感’から生まれた’説得力’だったはずで、直近の紹介エピソードはそこが手薄なのが違和感の元なのだと思えてならない。
例えば〈第22話〉の愛犬家の男性の場合、会社員である様だがランチ代や交際費が全く計上されておらず、毎週末を夫婦揃って車で河原かどっかに行ってモクテル飲んで過ごすのって思った以上に出費が嵩むような気がするのだが。そもそも犬グッズは夫の小遣いの範囲で、犬の食費や病院代は家計の範囲?というのも曖昧だし、なによりこれはやりくりとか工夫とかの話でもなかった。
その他にもラジオ配信が趣味の夫もファストファッションに目覚めた夫の話も、ヒリヒリするような工夫とか妥協で頑張ってます!みたいな話ではないのが残念。
結局のところ3巻末にエッセイの形で掲載された、作者である吉本先生の奥様が最も目を見張る節約と工夫をなさっているのではなかろうか。ストロング系チューハイを水で薄めて飲む話が本当に好きだし面白いし尊敬出来ます。
1刷
2022.11.7詳細をみるコメント0件をすべて表示