瀧本哲史論文集 カオスの時代の、若者(ゲリラ)たちへ (星海社新書)

著者 :
  • 星海社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065284025

作品紹介・あらすじ

あの瀧本哲史がこの世に残した論考をすべて収録した、渾沌が支配する乱世のための一冊がここに誕生。若者よ、カオスを生きろ!

感想・レビュー・書評

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  • 2019年に夭逝した投資家、教育者、瀧本哲史氏。
    彼が残した論考、ベンチャー経営戦略論、決断と交渉術、未来予測、組織論、選書リスト。
    これらの武器をどう受け取り、どう使い、どう未来を変えていくかは、残された若者たちにかかっています。
    読み応えありました。

  • 死後も影響力を発揮し続ける筆者の論文と檄文。意思決定に対する強い関心を持つ筆者だからこそ、暗いカオスの時代にも悲観せず、圧倒的な熱量で自己選択をし続け、明るい未来を切り拓こうとする存在(突き抜けた個性を持った起業家)による新しい価値の創造を支える選択を取ったのだと納得する一冊。特筆すべきは影響力の定義。「コミュニケーションの受け手に最終的な決定権が残され、かつ自律的に判断していると意識しているが、コミュニケーションの発信者が事実上、その判断を左右させることができる力」。人間は自己選択したい生き物なのだ。

  • 起業論がオモシロイ。

  • 1 実戦・起業塾ー2010/8/23/2 武器としての29冊ー2012/4/1/3 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 人を動かすのに友だちはいらないー2013/12/10/4 ゼロ・トゥ・ワン 日本語版序文ー2014/9/25/5 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 未来を希望に変えるのは誰かー2016/10/8/6 東京大学生協 東京大学のきみへ/7 早稲田大学生協 早稲田大学のきみへ/8 慶應義塾大学生協 慶應義塾大学のきみへ/9 京都大学生協 京都大学のきみへー2019/8/6

  • 各媒体に掲載されていた論考をまとめた本。自分は著書しか読んでなかったのでありがたい。選書リストも良かった。

  • 御本人の熱き情熱とエネルギーを強く感じる文体で,どのような武器に基づきアントレプレナーとしての自らの未来を如何にして創造していくべきなのか,論じられる.人に任せて流される人には全く向かない,誰に何を言われようと自分自身の力を信じ突き進む人にのみ適合する書.文字通り太く短く,になってしまったことが残念でならない.

  •  「人材のコモディティ化」に対する警告は、今の自分になるまでに最も大きな影響を受けたと思っている。
     著者の新刊が出るたびに影響を受けてきたが、著者の早逝により新たな提起を受けることができなくなったのは痛手だ。
     しかし、そんな著者の思考は今読んでも新しく、色あせることがない。

     「いいから、早く、自分から、動け」

     そう受け取っている。
     本書の2/3は起業論。
     若者に対する檄文は、著者が死しても叱咤し続けるだろう。

  • 若者が新しい時代を作るための武器を配る、
    そんな思いで、いろいろやっていたのだろうなぁ。

  • 面白かったです。

    ・違和感をもつ、地図(仮説)が必要、ルールを作れ

    ・空白地帯に旗を立てろ

    ・アイデア導出のコツ「数を追求、徹底的にパクる、オズボーンの7つの質問」

    ・同じて起業テーマでも差がつく理由は「タイミング、オペレーション、人材」

    ・自社内に外からは見えないブラックボックス的な優位性を作る=オペレーションの差

    ・マーケティングの目的は、社会的には限りある資源が人々の必要とすることに効率よく役立てるように資源配分を行うこと。企業からすると、必要な販売努力を最小限にすることで、生産性を向上させるためのものであり、企業が必要な人に必要なものを必要な形で効率よく提供して、利益を上げるための活動でもある。


    ・ベンチャー企業のマーケティングの特色は
    ①「フォーカス」(自分の得意な戦場で、一番になる)
    ②「仮説検証アプローチ」(まだ正解が分からないうちに小さく実験して、結果を見て修正するというサイクルを早く回すことが本質と考えること)
    ③「リスク管理」(手持ち資金との関係で、どのような規模の実験を何回繰り返せるのか、どこまで証明すれば次の資金調達が可能になるのかを注意深く設計すること)→「どのような実験を設計すれば、どういった顧客が、どういった商品を欲しているか」の仮説を証明できるかどうかを考える。


    ・初期顧客と普及期の顧客の違いこそ、多くのハイテクベンチャーの落とし穴であることを指摘した古典的名著『キャズム』



    「だからティールは、優秀な学生が経営戦略コンサルタントや弁護士、投資銀行などのキャリアに就いて、「あいまいな楽観主義」にもとづいた小さな成功(「選択肢が拡がる」だけである)しか手にせず、社会を大きく進化させる力を持たないことを批判する。むしろ、積極的な計画、あるべきものを提示することによって社会を動かし、自分の人生のコントロールを取り戻す試みとしての起業を、人生における正しいアプローチと位置づける。」p.241

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著者プロフィール

京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。

「2022年 『瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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