その働き方、あと何年できますか? (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 209
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065285114

作品紹介・あらすじ

成功者とつきあうとなぜ成功者になれるか、でも誰でもその方程式が当てはまるわけではありません。結果が出せる人とそうでない人の違いは、運や努力だけではないのです。あなたの「働き方」を変革するポイントもここにあります。

著書累計180万部にのぼるビジネス書作家が、ベストセラー『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』に続き、いよいよやりがいが見いだしにくい日本の働く現場で、豊かに働く方法を指南します。

結論から言うと、企業の労働生産性ではなく「自己生産性」を上げるのが、自分も周りも豊かになれる「働き方」です。
自分に「自己生産性」がついてきているかの目安は、
・経済状態を改善させられているか
・自己存在感をより認識できるか
・回避能力が身についてきたか
・他の選択肢を用意できているか、です。

今は、働く「目標」が失われた時代と言えます。
「収入」が働く目的というのも当然でしょう。
かつては何でも不足だらけの社会で、テレビやウォークマン、携帯電話など、開発に携わったら自分の仕事で明らかに生活は変わり、成果も実感しやすい社会でした。
今はほとんどの「大きな不足」は解決済みで、意義や利幅の薄い商品ばかりと言っていいでしょう。
経済学者のケインズが、「人は週15時間働くだけで十分」という予言と真逆の状況が今の日本。
仕事のための仕事が作り出され、長時間労働は変わらず、しかも日本の給料は成果を上げても変わらない仕組みです。
とはいっても、「自己生産性」を高めるために「もっと頑張る」は最悪の手。突破口は「まずい働き方」の価値観(思い込み)から離れて、新しいシナリオを持つこと。
そうすれば、働くのは苦しいことでも、仕方のないことでもなく、人生の目的のひとつになるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  •  会社で働くことのしんどさは、会社の目的と自分の目的とが合致していないことに起因する。

     SDGsが叫ばれているが、それは社会の目的であり、それをミッションに落とし込んだ会社の目標であるが、自己の目標ではない。
     会社の目的が自己の目標に置き換えられて自己成長というが、自己の目標・目的を明確に主張できる人は少ない。
     自分の目的も分からずに、ゴールが見えない仕事をしているからツラいのだ。

     しかし、会社が目指すゴールも、すでに社会的には消滅していると言える。
     日本で生きている限り、生活(特に衣食住)に不都合を感じることは、ほとんどない。
     つまり、成熟しきった社会には、すでに達成すべきゴールが無い。
     明確に何かを達成するゴールが無いから、本来はしなくて良い仕事を、さも仕事のようなタスクが増大している。

     そこで筆者が個人が持つべきなのは、自己生産性と主張する。
     経済状態・自己存在感・回避能力の要素に加えて、選択肢を持つこと。
     この、自己生産性を高めることで、自分が望む状態を達成しやすくなるという。


     著者の別の本で印象に残っているのは「ラットレース」という言葉だ。
     ラットレースから頭一つ抜け出しても、それでもなおしんどい。

  • もう無理だなーと思っていたときに読んだ本
    そりゃあ無理だと感じるのも無理ないなと再認識

  • 書籍の内容はよくブルシットジョブ系の書籍に出てくる主張に近い。
    現代は解決するべき仕事の課題を解決しきっているため、仕事が大してないにも関わらず無駄な仕事を生み出している状態になっている。

    ケインズが「2030年には週15時間労働で十分」といっていたにも関わらず現代は週40時間も働いているのだ。

    これでは仕事の目的を失ってしまうのも仕方ない。

    そこで真っ白なニーズがなくなったいま、「こういうことやりたいけど否定的な意見が出てくるかも....」といったフロンティアニーズに着手した方がいいというのが著者の意見。

  • スッと入ってきた。著者の主張は無理なくわかりやすい言葉で書かれている。自分の主張にあてはまらないケースを探してみるのと、シナリオを持っている人に会うこと。続けてみます!

  • 日本企業にはすでにやることがなく重箱の隅をつつくよう仕事しか残っていないためやりがいを感じにくい環境となっている。
    また働き方を変えようにも周りの目や日本独自の文化もあって今の働き方を変えれない状況となってしまった。
    しかし、自分が本当に望んでいるものを見つけて自己生産性を高めることのできる仕事に変えていくことで仕事に対しての意識を変えることができる。

  • ●日本人は外国に比べて生産性が低いと言われています。でもそれは努力が足りないからではなく、仕事効率が悪いからでもありません。僕らにはもはや「やるべきこと」が残されていないからです。

  • 読書会のお誘いを受けたので読んでみた。
    本も面白かったけど、読書会が非常に良かった。
    小暮太一さん、本当にトークが上手い。
    掴みの話で一気に好きになった。
    銀のエンゼル、ファストパスで掴まれた。
    めちゃくちゃ頭が良いエリートなんだけど、自分を貶し方が上手い。
    羨ましく無い自慢話、富士フィルム、写るんです、デヴィ夫人。
    業界裏話も本当に面白い。
    90分飽きさせ無いてんこ盛りトークだった。

  • 7冊目(2-2)
    途中でやめた

  • 第1章 生産性が向上したらあなたの「給料」は上がるか?/第2章 ぼくらが目指してきた「正解」が消えた/第3章 なぜ、ぼくらは「仕事の目的」を失ってしまったのか?/第4章 なぜ、「熱意あふれる社員」の割合が5%なのか?/第5章 ぼくらの働き方は誰が決めるのか?/第6章 こんな時代だから、フロンティア・ニーズがある/第7章 やりがいなき時代に「自己生産性」を上げる/第8章 よいシナリオを持てば、今が変わる

  • .
    #その働き方、あと何年できますか?
    #木暮太一
    22/9/22出版

    タイトルの自問をし続け、必要あらば変化することは大事

    11年前自問して脱サラした自分、収入激減したが時間持ちの生活に変化できて今幸せ

    #豊かに働く方法
    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本
    https://amzn.to/3dvvgGU

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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