- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065288405
作品紹介・あらすじ
子どものころから、大好きな「お魚さん」をひたすらに、見つめて、絵に描いて、ずっと変わらずに好きでいる。
「好き」が、人生を決めていく。
そんなさかなクンの生き方が実写映画になりました。
のんさん主演の映画のノベライズ!
2022年9月公開です!
感想・レビュー・書評
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映画感想。
「男か女かはどうでもいい」
冒頭のこの一言だけで、なんだか泣きそうになった。
さかなクン役をやるのがのんさんでもいいだろう?という意味にも、「好きなことをまっしぐらな人は、男だろうと女だろうと素敵なんだよ」という意味にもとれて。
色んなことにも言えるんだよねぇ。
「好きになる人が男でも女でも関係ない」
「家族の稼ぎ頭が男でも女でも関係ない」
JKローリングさんが、性差はある、みたいな発言で炎上してたけど、
生物的に「男」と「女」という違いは、紛れもなくある。雌にしか生理は来ないし、子どもは産めない。
でも我々社会が便宜的に作った、男と女は、「男か女か関係ない」と思う。その範囲で、苦しむ人が少しでもいなくなればいいなぁと、思う。
…ただ「子供を授かれない女は女じゃないのか」とか、その発言で傷つく人も、いるのよね…。「無精子症の男は女なのか」と言われたら、そりゃ違うだろうというのと同じ議論な気がするんだけど。
私はまだまだ無知なのだな。きっと。ごめんなさい。
ただ…どうなんだろう。誤解を恐れずに言うなら、「男の体で生まれて女の身体になりたい人」、またはその逆の人が、「女性(男性)らしい格好」をしてらしさを強調するのは、どうなんだろうって、思う時がある。「女(男)らしさって、何ですか?」って。私は女で、よく「中身がおっさんだね。」とか、「男前だね」と言われるから、余計に。別におっさんになりたいわけじゃない。私は生まれてこのかた、女の性で女として生きてるのに。
パートナーとの関係から、社会的に「男性的なこと」を担わなくてはならなくて、そうならざるを得なかった私の事情は0カウントで、そう言われてしまうと、余計に「女らしさって、何ですか?」「私が持ち得なかったものを持っている人は、男であれ私より女らしいってことですよね?」って、極論に突っ走りたくもなったり。少し悲しくなる。
だから「男か女かはどうでもいい」って、救われる。
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好きなことを、思う存分、本気で。
ミー坊がお魚愛を貫けたのは、家族や友達の理解と支えがあったことが大きいと思う。
もちろんミー坊自身の力も必須だが、それだけで叶うほど現実はやさしくない。大抵は。
しかしながら、周囲の理解と支えを引き寄せたのはミー坊自身であることも、事実だろう。
海でタコを捕まえる場面。
カブトガニの散歩先でわちゃわちゃする場面。
とても楽しかった。
映画も、ぜひ観てみたい。 -
映画を見たあと、読みました。いろんなシーンを思い出してニヤニヤしてしまったw ほんわかする一冊です♪