小説 映画 さかなのこ

  • 講談社
4.20
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065288405

作品紹介・あらすじ

子どものころから、大好きな「お魚さん」をひたすらに、見つめて、絵に描いて、ずっと変わらずに好きでいる。
「好き」が、人生を決めていく。
そんなさかなクンの生き方が実写映画になりました。

のんさん主演の映画のノベライズ!
2022年9月公開です!

感想・レビュー・書評

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  • 映画感想。
    「男か女かはどうでもいい」

    冒頭のこの一言だけで、なんだか泣きそうになった。

    さかなクン役をやるのがのんさんでもいいだろう?という意味にも、「好きなことをまっしぐらな人は、男だろうと女だろうと素敵なんだよ」という意味にもとれて。

    色んなことにも言えるんだよねぇ。

    「好きになる人が男でも女でも関係ない」
    「家族の稼ぎ頭が男でも女でも関係ない」


    JKローリングさんが、性差はある、みたいな発言で炎上してたけど、

    生物的に「男」と「女」という違いは、紛れもなくある。雌にしか生理は来ないし、子どもは産めない。 

    でも我々社会が便宜的に作った、男と女は、「男か女か関係ない」と思う。その範囲で、苦しむ人が少しでもいなくなればいいなぁと、思う。

    …ただ「子供を授かれない女は女じゃないのか」とか、その発言で傷つく人も、いるのよね…。「無精子症の男は女なのか」と言われたら、そりゃ違うだろうというのと同じ議論な気がするんだけど。

    私はまだまだ無知なのだな。きっと。ごめんなさい。

    ただ…どうなんだろう。誤解を恐れずに言うなら、「男の体で生まれて女の身体になりたい人」、またはその逆の人が、「女性(男性)らしい格好」をしてらしさを強調するのは、どうなんだろうって、思う時がある。「女(男)らしさって、何ですか?」って。私は女で、よく「中身がおっさんだね。」とか、「男前だね」と言われるから、余計に。別におっさんになりたいわけじゃない。私は生まれてこのかた、女の性で女として生きてるのに。

    パートナーとの関係から、社会的に「男性的なこと」を担わなくてはならなくて、そうならざるを得なかった私の事情は0カウントで、そう言われてしまうと、余計に「女らしさって、何ですか?」「私が持ち得なかったものを持っている人は、男であれ私より女らしいってことですよね?」って、極論に突っ走りたくもなったり。少し悲しくなる。

    だから「男か女かはどうでもいい」って、救われる。

  • 好きなことを、思う存分、本気で。

    ミー坊がお魚愛を貫けたのは、家族や友達の理解と支えがあったことが大きいと思う。
    もちろんミー坊自身の力も必須だが、それだけで叶うほど現実はやさしくない。大抵は。
    しかしながら、周囲の理解と支えを引き寄せたのはミー坊自身であることも、事実だろう。

    海でタコを捕まえる場面。
    カブトガニの散歩先でわちゃわちゃする場面。
    とても楽しかった。
    映画も、ぜひ観てみたい。

  • 映画を見たあと、読みました。いろんなシーンを思い出してニヤニヤしてしまったw ほんわかする一冊です♪

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著者プロフィール

静岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業。2018年、「カタコイ」で第1回青い鳥文庫小説賞金賞を受賞。著者に「カタコイ」シリーズ(全3巻)、『ぺんたと小春のはじめての歳時記』(ペンギン飛行機製作所/協力)、『すみっコぐらしのことわざ108』(サンエックス/監修)、『タヌキとキツネ 偉人の名言』(アタモト/原作・イラスト)、『小説 ちはやふる 上の句』『小説 ちはやふる 下の句』『小説 ちはやふる 結び』(末次由紀/原作)、『小説 パーフェクトワールド 君といる奇跡』(有賀リエ/原作)、「小説 魔女怪盗LIP☆S」シリーズ(鏡はな・壱コトコ/原作)、「カッコウの許嫁」シリーズ(吉河美希/原作)などがある(以上、講談社)。

「2022年 『小説 映画 さかなのこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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