作品紹介・あらすじ
“強さ”に一番リアルな新選組漫画へ!!
種田宝蔵院流槍術「原田左之助」vs.柳生新陰流「高杉晋作」、決着!!
時代に殉ずることを選択した原田と
新たな時代を夢見た高杉の生き様がぶつかり合う!
激闘の末、
二人の強者が見た日本の未来とは――!?
四の段では
無敵の剣と評される一刀流「斎藤一」vs.我流「河上彦斎」が開戦!
伝統の剣と異形の剣が火花を散らす!!
感想・レビュー・書評
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この高杉晋作vs原田左之助という対戦カードは微妙かな?と思っていた時期もありました!それは偏に高杉晋作もそれなりに剣の腕前は強かろうが本質はそこじゃないというのと、原田左之助が新撰組では一段格が落ちる(イメージ)ところだったから、そして共にここでは死なない事がわかっているため茶番感があったのですが、死合いが進むに連れて面白さ爆上がり↑↑
これまでの二段とは対戦趣向が違っている面白さ、頭が悪いが気が良くて悩みながら成長するどう見ても主人公キャラな原田(しかし、通常新撰組作品で原田が主人公になることは……)と場を支配する輪廻眼というかマキマ眼()な策士高杉晋作の化かしあい、全く正反対のキャラ対決みたいなところに徐々に絡められていく二人の共通点が非常に上手く、決着へ向けての両流派の惜しみない技の応酬も見応えがありました。最後に活きてくる原田の特殊性、そして窮地で繰り出す過去の技が決め手になる読んでてわくわくするような王道展開と高杉お得意のアジテーションで思わぬ方に火がついた原田の熱すぎる演説、勝負の落とし所も文句なしな名勝負「うん!これは原田左之助完全無欠の主人公だわ!めちゃくちゃかっけー」
からの時系列が戻り、あ……そういえばこの決着どうすんだ不味かろうって事になった時に初めて、回想シーンでなぜか唐突に現れた、ここでは誰かは伏せますが解説役のキモキャラ(ほんまキモいwwwの)存在が活きてきて「お前このためにおったんか(メタ視点)」最後までよく練られた対戦だったなあ……正直読後感の良さ言うと前のニ戦より上かも。
そんな爽やかな三の段から打って変わってお次は斎藤一vs河上彦斎!狂気しか感じない対戦が始まってしまいこれまた楽しみすぎる!!!
ところで、斎藤一が街を歩きながら道行く人を片っ端から妄想で斬り殺していくアレ……キモータのみんななら誰しも中2時代にやってるよね?共感性羞恥あるよね?
斎藤一は本当に殺れる能力があるんだけども……
あと、山南さんは一切語らせてもらえることなくこの作品は完結を迎えるんだろうな……と思うと気の毒で涙が止まらない
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