地球規模の気象学 大気の大循環から理解する新しい気象学 (ブルーバックス)
- 講談社 (2023年11月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065300923
作品紹介・あらすじ
風、雲、雨、雪、台風、寒波……。日々変わる天気は、「大気の大循環」と呼ばれる地球規模の巨大な循環システムの、極めてミクロな表現でしかありません。「大気の大循環」は赤道付近に大量に供給された太陽エネルギーが、対流や波動によって高緯度に供給される大気のシステムで、大気の誕生以来、営々と続いている地球規模の現象です。大気の大循環によって地球上のそれぞれの地域の気象・気候が決定され、さらに、砂漠や森林、ステップやサバンナといった地上の状態も大気の大循環の結果として形成されます。ですから、気象に興味がある人なら、是非とも理解しておきたい気象学の基礎でもあります。 本書では、大気の大循環を構成する偏西風、貿易風、偏西風波動、ブロッキング高気圧、さらには低緯度から高緯度への巨大な流れであるハドレー循環、フェレル循環、極循環、ロスビー波などを解説するとともに、大気の大循環に最も大きな影響を与えている「コリオリの力」を、高校生でも納得できる形で解説します。
感想・レビュー・書評
-
コメント0件をすべて表示
-
地球の環境問題について知れてよかった
-
451-H
閲覧新書 -
初学者向けでロスビー波まで解説してるのは珍しいので読んでみた。
ここまで数式なしで説明するのはむしろ難しいようにも感じた。だったら図鑑ぐらい図をメインにするとかしないとイメージが追いつかない。 -
【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569717 -
【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/479414 -
なぜ大気は流れるのか?そのパターン?
大気は地上から10数キロメートルの平べったい現象 水平方向
低緯度は南北循環 注高緯度度は東向きの流れ ジェット気流が気圧変化させる
太陽光の熱を大気と海洋が高緯度に運ぶ
1m2あたり1365W→斜めに当たり、雲などで赤道で300W
太陽光は電磁波のなかでもエネルギーが高い可視光
地表からの赤外線で大気を暖める
気圧の差が空気を水平に動かす
温位=その空気を地表まで下したときに何℃になるかを表す数値 上空ほど高い
雲 =水蒸気が凝固した水滴の塊
気圧 =その位置より上にある空気の重さ
コリオリの力 =自転による 北半球では右向きの力(回転する球体の見かけの力)
3つの南北循環:ハドレー循環・フェレル(みかけ)循環・極循環
赤道付近の高い気圧で亜熱帯に向けて空気が流れる
大気の流れ=気圧傾度力・コリオリの力・(遠心力:台風など)
偏西風(ジェット気流) +ロスビー波=蛇行
ブロッキング(高気圧) →異常気象へ
※難易度:高