定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(5) (モーニング KC)

著者 : 吉本浩二

• 講談社 (2022年12月22日発売)

作品紹介・あらすじ

取り上げられたTV番組は『アメトーーク！』『王様のブランチ』『ラヴィット！』『シューイチ』『マンガ沼』『ハナコ書店』など数知れず…。また、宝島社『このマンガがすごい！2021』オトコ編第17位にランクイン！　『TV　BROS．』ブロスコミックアワード2020大推薦9作に選出！　SNSで広く拡散され大きく盛り上がった「ステーション・バー」などでもお馴染み！　何かと話題の尽きない本作『定額制夫の「こづかい万歳」。第５巻では、こづかいでタイムトラベルをするティーチャーが登場！さらにSNSでプチバズった「こづかい錬金術師」回も収録！ 限られたこづかいで人生を人一倍楽しめる達人にあなたもなれる!!

感想・レビュー・書評

[まっしべさんの感想 · 2023年2月26日]

原点回帰のセコさ・涙ぐましさが心の琴線をバインバインかき鳴らし、マンガとしても面白いエピソードが多い5巻。『定額制夫のこづかい万歳』が紡いだ人の縁が結実し始めるのにも胸熱。

〈第30話〉そもそもイギリスにはこづかいという概念が無いんですね。異文化の溝をも見事に埋めて見せた『こづかい万歳』、素晴らしい。

〈第34話〉やはり吉本夫婦の話が一番面白い。音楽・映画配信系サブスク狂想曲はめっちゃよくわかる。あっちにはこれがあるけど、こっちにだけそれがある…みたいな悩ましい問題。「アマゾンにある映画 全部観たの？」「ちゃんと全部観てから言いなさいよ…」(p98)って、いやーさすが奥様、見事にバッサリ。

〈第35話〉究極完全体のこづかい超人。今まで登場したこづかい夫達の節約メソッドを遺漏無く吸収し体現する、もはや変態の領域。さすがに職場の飲み会で残った食べ物をタッパーに詰めて帰るのは賛否分かれるだろうが…親しい者同士ならまだしもね。けど、だからこそ車を維持して貯金まで回せるだけのこづかいを残すことが出来るのね。

巻末〈吉本’s妻のエッセイ〉は相変わらずの読み応え。レモンサワーの泡の音を嫌味なく「天使の歌声」と表現出来る人はそうそういないよ。さて、そうだよね、350mlを一気にグッとやってしまっては勿体ないもんね。こういう呑み方が私はあまり出来ないんだよなあ。どうしても量が嵩んでしまう…。


1刷
2023.2.26

[リクさんの感想 · 2023年2月21日]

大好きな漫画です。
今回のお小遣いエピソードで一番好きなのは、毎月5万円でやりくりしている女性の方で、この方は、もともと節約、貯金が好きで、全然お金を使わなくてそれが苦にならない人でした。
でも、ある時大切は人にプレゼントを贈ろうと花束を選んでる時、どうしてもお安めの花束を選んでしまう。気持ちとしては値段ははるけど、一番素敵な花束を手に取りたいけど、普段から節制してしまうか、ついつい安いものを選んでしまう自分に落ち込んでしまった彼女は、あえてお小遣いを設定し、この分はしっかり使っても良いんだ！っとすることにしました。それにより、彼女はずっと我慢してたけど、自分の労わるためにお金を使えるようになったし、自分にも使うから他人にも無理せず、気持ちよく使えるようになり、生活が前よりも楽しくなったのでした。
わたしは、元々低収入よりなのでなるべく節約しているのですが、貯めるのも大事だけど、使うことも大事だなーって思ったエピソードでした。
自分がずっと我慢してるといざってとき他人に使う時も、ちょっとうーん、なってしまう時がありますもんね。

[おいのっこりーさんの感想 · 2023年1月15日]

今回もほっこり✨

著者プロフィール

73年、富山の港町に生まれる。高校卒業後、美大に行きたい思いを封じて、福祉系の大学へ進学。牧場バイトなどを経て、「一生の仕事にする」と、テレビ番組の制作会社に就職するが、1年で退職。制作会社で描いた絵コンテを褒められた経験を糧に漫画の持ち込みを続けて漫画家に。最新作『ルーザーズ～日本初の週刊漫画誌の誕生～』が『このマンガがすごい！　2019［オトコ編］』第7位にランクインした注目の漫画家。

「2022年 『定額制夫のこづかい万歳　月額2万千円の金欠ライフ（5）』 で使われていた紹介文から引用しています。」