漂流都市

著者 :
  • 講談社
3.44
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本棚登録 : 85
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065303603

作品紹介・あらすじ

家電量販店売上高ナンバー1を目指すR電器は、未開の地であったK市へ出店をすることとなった。
しかしK市は、轟家電という量販店が一強となり、R電器の参入を許さない状況だった。
轟家電はK市の人口の多くを占める老人に対して細やかな接客対応をするとともに、どうやら街全体で老人の生活サポートを行うことで客を逃がさないようにしているようだ。
轟電器、そしてK市に潜む壮絶な事実とは一体ーー!?

感想・レビュー・書評

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  • いくつかのエピソードが順に繋がりつつも
    各話ごとに核がズレていたので、途中までは
    何が主軸なのか分からず戸惑いました。

    後半に近づくにつれ次第に秘密が明らかに
    なり、ラストは壮大な身勝手さと傲慢さに
    侵された恐ろしい結末でした。

    あっちゃいけない仮定ですが、一歩間違えば
    起こり得ても不思議ではないかもしれない
    半ばリアルさを感じる狂気さがありました。

    オカルトや奇怪よりも、やっぱり何より
    人間が一番恐ろしい。

  • 異様に高齢者の高い町K市と、そこにある轟家電の秘密とは…
    R電器の如月の視点から、借金を抱えて轟家電のパソコン教室で働かされる時透の話にどう結末は落ち着くのかと思ったけど、ホラーチックで面白かったです。

  • すらすら読める
    設定は興味深いものの、リスクや経済効率が釣り合う気がしないので、リアリティが全く感じられず。

  • 中高生が書いた本。
    社会経験ある人が書いたとは思えないほど雑な設定とストーリー。最初の1ページの文章力で読む気が失せたけど完読主義なので最後まで読みました。最後の章いる?あからさまなわかりやすいオチに何ページも費やさないでください。

  • 世にも奇妙な物語 みたいな話

  • ありえそうな話に引きこまれ、一気読み。生産性の無い高齢者を優遇して移住させるにはワケがある…というわけか。しかも合言葉が赤い冷蔵庫とか怖過ぎない?国が主体でこれをしていたならまさにホラーだ。時透はK市に取り込まれてしまったのだなあ…

  • K市が意志を持って蠢いているような気持ち悪い読後感。
    ただ、殺し方はもっとスマートな方法があると思った。

  • 一見、どこにもありそうな地方都市であるK市。
    しかしそこには全国チェーンの家電量販店は出店ができない。
    轟電器というローカルな店が異様な販売方法でK市の市民を囲い込んでいるからだ。
    その異様な販売方法とは?

    グイグイ惹かれます。
    K市に何が起きているのか、轟電器の最終的な狙いはどこにあるのか、悪夢の中に迷い込んだような五里霧中、思いもよらぬ方向からジャブが飛んできて目が離せない休む間も与えてくれない一気読み必至のサスペンス小説。

  • 文句なしに面白かった!ページをめくる手が止まらず久しぶりの一気読み小説です◎

    前半は、家電大手チェーン店の空白地帯であるK市への進出に挑む企業サイドのお話(これも普通に企業のお仕事小説として面白いのですが)

    市内の圧倒的なシェアを誇る轟家電とK市の異質なエピソードが垣間見える中で、後半でK市に住むことになった人の視点でその謎が一つずつ解き明かされていきます。

    轟家電でとある冷蔵庫を6つ売れば1000万円の借金がチャラになるその理由とは…??

  • 2023/02/06読了

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著者プロフィール

1977年北海道旭川市生まれ。北海学園大学卒。2010年に『キョウダイ』が島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作となり、デビュー。他に『セカンドタウン』(講談社ノベルス)『裏家電』(講談社)などがある。

「2023年 『漂流都市』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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