検察特捜 レディライオン

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065306369

作品紹介・あらすじ

娘に手を出したら容赦しない。地獄の果てまで追いつめてやる!

仮装行列でにぎわうハロウィンの夜。横浜本牧の覚醒剤取引を急襲した麻薬取締官6名を含む10人が短機関銃で殺戮される。
麻薬Gメン急襲部隊が虐殺された裏には北朝鮮ルートの影が? 凶器の供給源はまさかの自衛隊なのか!?
国家安全保障局(NSS)に加わった東京地検特捜部の女性検事が、神奈川県警とタッグを組み、麻薬ルート撲滅のため、謀略渦巻く港町を駆けめぐる。だが、巨悪の魔手は岩崎の幼い娘にも迫ろうとしていた。
最後に彼女がたどり着いた恐るべき真相とは!?

一瞬たりとも油断できない、これぞノンストップ・サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • 10年ぶりの「検察特捜」シリーズ。
    東京地検特捜部に異動した女検事岩崎紀美子が、神奈川県警とタッグを組み、巨悪に立ち向かう。
    いささか暴走気味だが、上層部の抵抗に怯むことなく、真実を追究する姿勢には胸のすく思いがする。
    覚醒剤取引を急襲した麻薬Gメンが虐殺され、そこで使われた短機関銃の出所を巡り、自衛隊の関与が疑われる。
    巨大な悪に挑むシングルマザーの彼女の行動を阻止せんと、幼い娘にも危機が迫る。
    暴力団幹部の悪辣な工作や、防衛官僚と制服組の一部幹部が非常事態特別法制定を画策するという陰謀。
    ハラハラドキドキの連続に、味方が敵にと二転三転する展開。
    黒幕は想定内の人物だったが、ミステリーを加味したノンストップ・サスペンス。
    弁護士でもある著者ゆえ、巻頭から専門用語を交えた法曹界の現状などの記述が続き、情報小説としても読むことが出来る。

  • このシリーズはやはり面白い。テンポもよい

  • 話はありがち且つ単純な上に、文の端々に高齢男性が書いたんだなとしみじみ感じさせる。

  • 著者の上梓作は初読。岩崎紀美子が主人公の「検察捜査」で乱歩賞受賞でそのシリーズ3作目だそうな。全然知らずに読んでみた。
    いくら検事には捜査権があり、単独で公訴権があるとはいえ、こんなのは全くの建前で、司法ピラミッドのヒエラルキーが絶対の世界であることは自明の理。なので岩崎の活躍は全くフィクションでおとぎ話に近いが、まあレディライオンだから、許しましょう。会話の端々も荒唐無稽な箇所があるが、まあそれにも目をつぶりましょう。これが前提であれば、流石弁護士の著者だけあって法曹界の描写は流石で説得力十分。ここまで大きな舞台設定でなくてもいいと思うが、プロットとその回収もなかなか(少し犯人グループがマヌケなのも目をつぶろう)。面白く拝読させていただきました。前2作も読んでみたい。

  • 検察捜査シリーズ3作。覚醒剤の取引現場で密売人や麻取Gメンが惨殺される。バツイチシングルマザー東京地検特捜部検事岩崎紀美子が捜査を進める外為法違反案件と交差する…。上司や周囲の圧力をものともしない馬力は圧巻。終末のどんでん返しもうまい!それにしても寡作がすぎる。

  • 最後の最後まで、味方なのか敵なのか、黒幕って誰?みたいで、面白い内容でした。
    ハードボイルドですね。また、この続編を期待したいです。

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著者プロフィール

1955年茨城県生まれ。早稲田大学法学部卒。ジョン・グリシャムの作品に影響を受けて小説執筆を始め、横浜弁護士会に所属しながら1994年『検察捜査』で第40回江戸川乱歩賞を受賞。現役弁護士ならではの司法界のリアリティと、国家権力の影を作品に取り込むスケールの大きいエンターテインメントで人気を博す。著書に『違法弁護』『司法戦争』『第一級殺人弁護』などがあり、本書は『検察捜査』『新検察捜査』に続き女性検事の岩崎紀美子が活躍する最新作である。

「2023年 『検察特捜 レディライオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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