- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065310175
作品紹介・あらすじ
「地獄というものも、これほどひどくはないだろう」――
その日、山に、村に、何が起こったのか? 史料と発掘調査で甦る、埋もれた歴史の真実!
天明三(一七八三)年旧暦七月、浅間山は空前絶後の大爆発を起こす。大地は鳴動し、噴煙は天を突き、火砕流・溶岩流が麓の村々を焼き尽くし埋め尽くした。この未曽有の事態に、人々はいかに対したのか。史料と埋没集落・鎌原村の発掘調査から、当時の村の社会状況、噴火の被害の実態、そして人々が生きた現実を再現する、驚天動地の歴史ドキュメント!
[目次]
第一章 近世の埋没集落
第二章 天明三年の大噴火
第三章 浅間大噴火の被害
第四章 浅間大噴火の影響
第五章 浅間山鎌原村
第六章 鎌原村の発掘
「天明三年の悲劇の日、人々はわれ先にと必死になって観音堂めがけて駆けつけたはずである。もちろん無事駆け上がった人もあるが、いま一歩というところで、背後からおしよせた火砕流に呑まれた人もあるはずである。この埋った石段のどこかにそんな人がいるのではないか……。」――「第六章 鎌原村の発掘」より
感想・レビュー・書評
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伝承碑のシンポジウムに参加したことをきっかけに読んだ。あまりの面白さに一気に読んだ。
ポイント
1.近世の埋没集落4つ
2.浅間山噴火直前まで
3.浅間山噴火とその後 被災者が起こした擾乱
4.昭和における発掘
1は歴史好きにはたまらないはず。
2の不気味さよ
3は被害の激しさとその後の人心。人は一筋縄にはいかないものだ。
4こそが面白い。発掘まで描かれていることがこの本に血を通わせている。 -
【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/563218 -
B1/1/2758/K:東2法経図・6F開架
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高田大介著「まほり」を読んだ後で気になったので、なんか調べるつもりで読んでみる。
当時の資料が相当数残されているらしいので、多角的に分析されていて、分かり易い。災害当時の凄まじさがよくわかる。復刊なので、発掘や調査のデータは昭和の頃のものなので、古いような気もするが、その後の調査とかあるんだろうか。
参考にした資料一覧があるともっと良かった。