なれのはて

  • 講談社
4.23
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065331439

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読み終えました。面白かった。読みやすかったです。
    厚みあるし、寝付けないから眠れるかなと思って手に取り
    あっという間でした。

    上手くいろいろと接点があいすぎ なんて途中思いながらも、良かったです。

  • アイドルの書くものと思って舐めてました。本当に面白かった!ご本人、ファンの方々ごめんなさい笑
    一枚の絵を巡る謎、疑惑。
    少しずつヴェールが剥がれていく。
    作者が作者だけに映像化されるのでしょうか。してほしくないなぁ。がっかりしたくない。

    それにしても、文章が書けるって羨ましい。
    アイドルとしての肩書きが作家としてはどう影響するのだろうかと考えた。
    私はなかなか手に取る気になれなかった。でも、ファンだったら、普段本を読まない人も手に取るかもしれない。長めのこの本を読書しないファンは読んだのかな?などと考えた。
    また良い作品を書いて欲しい。

  • いつか読んでみたいと思っていた、加藤シゲアキの小説、初読。

    ジャニーズのアイドルが小説、というところで勝手な色眼鏡をかけてしまっていたのだけど、本作を読んで自分の偏見を心から恥じた。まさかこんな題材で、こんな筆致で書かれているものとは。言葉遣いや単語の選び方にときおり舌を巻いた。

    本作に関しては、小説の面白さとしては前半の謎解きフェーズのほうが断然面白く、後半事実が語られる部分でトーンダウンしてしまった感。

    それにしても、太平洋戦争前後から今に繋がるとある一族の悲しい歴史の物語をなぜ書こうと思ったのか。書き手の顔を知っているだけにそこから興味がわくのはほかの小説家とは違うところかも。

  • 良かったです。流石ですね。長いですが、きちんと物語を追えます。しかし、私の頭が馬鹿なので、登場人物の関係性が途中ゴチャゴチャになりました。最後、2人が会えてよかったです

  • 加藤シゲアキ作品は短編も入れると3冊目。
    第170回 直木賞候補作

    テレビ局で報道にいた守谷は、ある事件を追いかけ 圧力にあい異動になる。
    行った先はイベント事業部。
    同じ事業部の吾妻が祖母から譲り受けた絵 
    人を魅了するその1枚の絵で展覧会企画にしょうと動きだす。
    作者も権利先もわからない、手がかりはサインの「イサム・イノマタ」のみ
    謎の画家の正体追及は、隠したかった事件へとつながっていく。

    うん NEWSの加藤君は 正真正銘の作家さんだね。
    時代考証、それに合わせた事件、人々の暮らし
    本当によく調べて 取材して 文脈に生かしていると思う。
    文章もわかりやすくて 共感も得やすい人物背景を作っていて 
    直木賞候補 2度目は納得
    なのだけど・・・・

    いかんせん
    人物の登場が多い、そして 思い入れがあり過ぎるのか
    各人物の人物背景や現状説明が多すぎて
    主軸の話しが?????となってしまって、何度も前に戻ってしまった。
    これは 読み手が迷子になりやすいかも

    でも ミステリー苦手な私でも 面白く読めたのは
    1945年8月15日土崎空襲
    戦場の話し、石油の発展 様々に気になるコンテンツが織り込められていた

    アイドル作家さん敬遠してる方
    これはけっこう おすすめですよ。

  • もっともっと、たくさんの本を読みなさい。そうすれば自分と似た境遇の人がたくさんいることがわかるでしょう。辛いのは自分だけではないとわかるでしょう。

  • 丁寧な調査、取材の上にできているんだろうな。
    後半からぐっと引き込まれる感じがして、最後は一気に読んでしまった。

    生きているということはまだ果てには行きついていないということかな、

  • もはや、アイドル「加藤シゲアキ」と言うより、作家「加藤シゲアキ」なんだなと思えた作品。

  • “正しさは振りかざすだけの矛ではない。他者を守るための盾でもある”

    作者の熱量を感じながら読み進めた。
    わたしは誰かの、何かの熱になれるのか。
    この人生のなれのはては…。

    深いため息が洩れると同時に鳥肌がたった。

  • 400p超ある長編でしたが、どんどん読み進めることができました。

    戦時中から戦後の復興の歴史を描くだけでなく、自閉症である道生と輝の深い繋がりが中心にあって、道生の描く絵の中にいつも輝がいるのが感動的でした。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤シゲアキの作品

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