〈本の姫〉は謳う 1

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 710
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065343388

感想・レビュー・書評

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  • これは多崎礼さんのファンタジーそのもの!
    登場人物の会話が好きで好きでたまらない。
    論理的、合理的な物語ではなく感情的に心に訴えかけられる人間らしさがつまってる物語。
    誰かと一緒に旅に出たくなったし、何より自分より相手を思いやる気持ちって温かいなって思えた。

    ふたつの物語が描かれているけど、まだ最初だからもやもやするところもあって早く続きを読みたい!やっぱり私はファンタジー好きだと感じた1冊!!
    かっこつけてる主人公が好きで、妄想でしかありえないようなことが起きてしまう物語が大好き!!

  • 多崎礼さんの描く大好きな世界!

    アンガスと姫がスペルを探す旅。
    そして同時進行する天使世界の記憶。
    二つの異なる世界がこれからどう絡んでいくのか。
    壮大な物語はまだまだ始まりにすぎず、この後の展開を思うとワクワクが止まりません。
    何といっても装丁の美しさが素晴らしい。

  • レーエンデ国物語はまだ未読なんだけど、こちらの著者さんは気になっていたので読んでみました。
    二人の主人公(?)の視点が交互に展開されていき、この二人がどのようにして最終的に収束していくのかが気になるところ。
    歌のシーンはどんな歌でどんな歌声なのか実際に聞いてみたい。

  • Amazonの紹介より
    二つの月が浮かぶ、熱砂に覆われたソリディアス大陸。自分ではない”誰か”の記憶を持つ少年・アンガスは本に宿った謎の女性・〈本の姫〉と共に旅をする。旅の目的は大陸に散った邪悪な文字(スペル)を探し、回収すること。人々は文字(スペル)の魔力によって凶暴になり、各地では厄災が起きていた。荒野を貫く鉄道に乗り、不思議な力を持つ歌姫たちに出会い、滅びた天使たちの遺跡を巡るアンガスたちを待ち受けるものとはーー。
    4巻連続刊行! 天空と大地を旅する壮大なファンタジー



    「レーエンデ国物語」で注目されている多崎さん。新しい物語の始まりからと思いきや、「レーエンデ国物語」の前に発売された作品を新装版として出したそうです。

    個人的にレーエンデ国物語は第1作読んだのですが、次作はページ数が結構あったこともあり、断念していました。
    今回のシリーズは全四部作で、どれも約300ページくらいということなので、いけそうな気がするので、最後まで読みたいと思います。

    内容を深堀りしていくと、序盤では何やら「本」を探すために青年と謎の女が冒険していく物語と天使達のいざこざが描かれている物語の2つが、交互に展開していきます。

    2つの物語は、交わっているようで交わっていないので、どう重なっていくのかが楽しみです。第1作だけではまだ繋がっていないので、次作に期待したいと思います。

    まず構想が面白かったです。世界に放たれた「文字」。文字の意味が人類に影響を及ぼし、破壊へと導いていきます。それを防ぐために主人公達が旅して見つけ、本に閉じ込めていくといった展開になっています。

    「文字」には意味をもっていて、本を閉じ込めた際にその意味がわかります。例えば、「破壊」。それが人々に大量死へと導くといった具合にそれぞれの地方で、あらゆる影響を及ぼします。

    なぜこのようなことが起きたのか?
    なぜ青年なのか?
    そもそも少女は誰なのか?

    といったことが頭の中を駆け巡るのですが、はっきりとした答えはここではまだ出てきませんので、気になるばかりでした。それでも、一つ一つ新たな土地へ行くたびに、戦いの冒険が始まり、そのバトルアクションが面白かったので、読み応えがありました。

    もう一つの物語も気になる所でした。壮絶な過去をもつ男が、天使同士の渦中に巻き込まれていくのですが、その中では裏切りや争いといった闇の部分が浮き彫りになっていきます。

    世界に放たれた「文字」の恐怖と天使の奔走、まだまだわからないことだらけでした。まだ全体的にはこれから「始まる」立ち位置であり、全四部作ということなので、最後まで読めればいいなと思いました。

  • レーエンデ国物語で素晴らしいファンタジーの世界を楽しませてくれた多崎礼さん。レーエンデは、辛い部分もあるけれど、その中にも小さな希望も感じさせてくれる部分があり、好きなシリーズです。今回の作品は、2つの主人公から構成されていて、本の冒頭にもあったように2つがどのように1つになっていくのか楽しみです!レーエンデも、この作品も1ページ目の文章や雰囲気が、かっこよくて素敵です!!

  • 楽しすぎる。次が気になってどんどん読み進めてしまう!

    姫とアンガスの関係も俺とガブリエルの関係も良すぎる。俺の物語とアンガスの物語がどのように繋がっているのだろうか、ソリディアス大陸に月が二つあることに関係しているのだろうか。

  • 2つの話が交互に来て集中力が切れるのでちょくちょく休憩をとりながら読み進めることができました。
    途中から仲間になる登場人物も最初はうざキャラ来たなんて思ってたけど、旅をする間にだんだんと愛着が湧いてきて最後はめっちゃ良い奴じゃん!!と思い改め好きになれました!
    今後どんどん文字や刻印についての核心に迫っていくのかなーと思うと2巻も読み進めて行くのが楽しみです。

  • めっちゃ面白い

  • 図書館の本⑭

    レーエンデ国物語が好きなのでこちらも読んでみた。ファンタジー特有の細かい設定がわかりづらかったのと、2つの物語が同時進行するところがややこしかった。

    ストーリー自体は面白く、キャラクターたちの掛け合いが面白い。精霊や天使、不思議な本など、魔法界のような世界観が気に入った。
    今後のストーリー展開が気になるので、2巻も読んでみようと思う。

  • 天使がいなくなった世界。
    地上にはスタンプと呼ばれる、古き力が封印されずにあちこちに散らばっていた。
    主人公アンガスは、本に宿る姫と共に、スタンプの封印作業を行うため旅をしていた。
    スタンプによる厄災はあちこちに広がり、話すことの出来ない少女セラや、ひょんなことから出会ったジョニーなど、アンガスの周りは賑やかになっていく。
    そして、アンガスのストーリーと並行して、過去の天使の記憶としての話が交互に展開され、少しずつ点と点が線になっていく。

    テンポの良い会話と、スタンプあり、不思議な力あり、とわくわくする冒険のストーリーが読みやすく、楽しい。
    いい加減に見えるジョニーや、ずばずば話す姫も魅力的だ。
    この先のストーリー展開も楽しみ。

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著者プロフィール

2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

「2023年 『レーエンデ国物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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