みとりねこ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 437
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065353899

感想・レビュー・書評

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  • 涙腺が決壊するのは読む前からわかってた。
    なぜなら、前作旅猫リポートのとき過去一に決壊したから。私犬派なのに。
    そして案の定、3回も決壊した。(笑)

    まずは最初の2篇。旅猫リポート外伝で連続決壊。旅猫リポートで最期に逢えなかった、サトルの元飼い猫ハチの目線。あんなのたまらん。
    そして最後のみとりねこ。
    だんだん浩太が老いていく様子が、実家の後期高齢ワンコと重なって重なって。決壊待ったナシ。

    たくさん暖かい涙が流れて、すっきりした。涙活したい方ぜひに。



  • 「みとりねこ」と『旅猫リポート』外伝、が涙が止まらなかった。猫たちにも様々な物語があり、一緒に過ごせる瞬間がとても貴重な時間で宝物なのですね!とても面白かった!

  • 文庫化記念の書下ろしエッセイ付、文庫派の私は喜び倍増。

    サトルとナナの「こぼれたび」、ハチ目線で語られるサトルや遠縁のおじさん家族との暮らしが描かれた「ハチジカン」、そしてタイトルの「みとりねこ」。
    猫目線のお話は猫のツンデレ具合がたまらない。人への愛も溢れていて涙なしには読めなかった。
    人目線のお話がこれまた良くて、笑いあり、温かい気持ちに。特に「シュレーディンガーの猫」が好き。

    共に過ごす時間は宝物、かけがえのない家族と言う気持ちがわかった気がする。エッセイ読んだら、映画見たい欲が!ぜひトムの活躍拝見したい。

  • 猫、猫、猫
    にゃんにゃんにゃんそろじーで読んだ短編も入ってた。
    猫を飼い始めてから猫の話に本当に弱くなって、これをジョボ泣きしながら読んだ。

  • 猫への愛が溢れに溢れ何なら溺れる勢い。
    猫と同居したくなる。
    どこか実話なのかバックボーンは何も知らないが、『粉飾決算』のお父さんは実在した人物ではなかろうか。あの微妙な辻褄の合わなさは却って現実味がある。何しろ一番自分に近いと感じた。苦笑いと共に。だから分かるよと言いたい。

    物語の面白さは言わずもがな。感情の言語化のユーモラスさは流石だ。筆が乗った様子も伺い知れ、非常にテンポ良く読める。軽そうなのにしっかり爪跡を残す、そんな小説でした。

  • 4・12→4・14

  • 3.0

  • 猫の時間で生きていけたらなあ。
    猫のようなペースで生きていけたらなあ。
    猫のように自由に生きていけたらなあ・・・。

  • 「旅猫リポート」の外伝、「シュレディンガーの猫」「みとりねこ」…

    様々な猫の物語が詰まった小説。猫への愛が溢れて、溢れてたまらない短編の数々だった。猫と人間の別れは必ず来る。けれどその悲しい別れは、それまでともに積み上げた時間があるからこそやってくるものなのだ。
    私は「シュレディンガーの猫」が一番好きだった。猫と暮らすことで変わっていく人間が面白く、猫と子供と大人の関係性が最高だった。

    猫だらけのユーモアに溢れた1冊だった。

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著者プロフィール

高知県出身。第10回電撃小説大賞『塩の街 wish on my precious』で2004年デビュー。2作目『空の中』が絶賛を浴び、『図書館戦争』シリーズで大ブレイク。『植物図鑑』『キケン』『県庁おもてなし課』『旅猫リポート』『三匹のおっさん』『阪急電車』『空飛ぶ広報室』『明日の子供たち』『イマジン?』など。2019年「有川浩」から「有川ひろ」に改名。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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