- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784072352175
作品紹介・あらすじ
「男と女の謎」を解き明かし、日本で200万部、全世界で600万部、42カ国でNo.1となった超ベストセラー待望の文庫化。最新データが入った改訂増補版。
感想・レビュー・書評
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男と女の脳のしくみの違い、勉強になります。
2002年なので、データとしてはちょっと古いのかなと思いますが、男女の根本的な考え方や脳が活性化する場所の違いをざっくり知るには問題ありません。
テストステロンという男性ホルモンは、脳の配線と、それによって脳が発揮する能力に大きな影響を与えているということ。
テストステロンが地図を簡単に理解する能力や、空間能力を与えているが、同時に2つの事をできない。
対して女性が望むロマンチックな言葉や関係を理解した気になっているが、していない。
していないというより、できないので衝突するのは仕方のない事だということを理解する事で、寛容な考えになれた気がします。
恋愛によって陶酔し、分泌されるホルモンは、とても健康に良いらしいです。
そしてセックスも健康に良い。
男は身体のリラックスの為、女は愛情のために求める。
他にも、男脳・女脳テストとか、なぜ男の嘘はバレるのかなど、興味深い話がたくさんありました。
どの年代でも、男女とは違うものと認識して、ゲームをクリアしていきましょう。 -
男女の脳の使い方の違いについて、ユーモアとブラックジョークを交えて説明されています。ちょっと男性に対して辛口でしょうか。
読んでおいて損は無い一冊だと思いました。同じ人間でも、性差によって生き残る手段が違うのですから、発達の仕方も違って当然ですよね。ある種の進化論です。
お互いに理解を深めて、社会を構築したいです。
私事ですが、オーバーラップ脳でした。しかし、女性を不機嫌にさせる素質があるようです。あまり怒らせたくありません。どうしたら良いでしょうか。 -
1.男女の違いについて知ることで、今後のマーケティング活動に活かせると考えたので買いました。
2.男は空間把握能力や論理力が長けているため、無駄話や広野でマルチタスクが苦手である。一方、女性は広く物事を見ることができるのでマルチタスクは得意、また、感覚が鋭いので、少しの変化から問題を解いていくことに長けている。このように、男女の脳には大きな違いがあり、かみ合わないことがある。これを乗り越えてこそ、幸せな家庭を築けるうえに、仕事でも上手くいく。男女の違いを理解し、それぞれの人生をハッピーにしようということが本書の目的です。
3.現代になって、男女差別について指摘がされるようになりました。男女の違いを理解し、互いの長所を活かしていけるよう上司はマネジメントしなくてはなりません。また、昔の日本のように、「男が仕事、女は家事」という時代が終わり、「互いが仕事をする」という時代になりました。本書に当たる男のプライドが良くも悪くも発揮されてしまいます。ここで自分が気を付けたいことは、謙虚さを持ち続けることです。本書にも合った通り、道を間違えたにもかかわらず頑なに変えないでいると現代ビジネスでは通用しません。そこで、男女の両方の脳を持ち合わせることができればビジネスにおいて大きな長所になると思います。良い意味で男性の女性化、女性が男性化していくことで新しい発想を生み出すのではないかと思いました。 -
恋愛に行き詰まったら、特定の男性にハマりすぎて苦しくなったら
これを読み直すことにします!
女性がここまでめんどくさい考え方ってのは、承知していたけど
男性ってこんなに単純なの?
そこんとこどうなの男性諸君?
全て鵜呑みにしないように気をつけて
とりあえずこれだけは実践しよう。
デート中に相手が黙っても無理矢理話題を作り出して
あれこれコミュニケーションをとろうと躍起になるのはやめる。 -
5年ほど前に出たベストセラー本。
オトコとオンナのより良い人間関係構築のエッセンスが
ギッシリつまっています。
この本の内容を一言で言うと、
「オトコとオンナは違う」ってこと。
それは脳の作りが違うから。
こんな感じですか。
様々な研究や論文をもとにしているにもかかわらず、
生活者の視点で面白分かりやすく書かれた本でした。
個人的には4章の「話すこと、聞くこと」がヒット!
うんうん、と思わず頷いてしまう。
そーそー俺っていつもこうやって失敗するんよ、みたいな(笑)
知っている人と知らない人では大違い。
是非、一度ご賞味アレ。 -
アラン・ピーズは、ボディランゲージの世界的権威で、妻バーバラとの共著である本書をはじめ、多数のベストセラーを執筆するとともに、世界各地で講演活動を行っている。バーバラ・ピーズは、ピーズ・トレーニング・インターナショナルのCEOとして、各種ビデオの制作、トレーニング講座の運営、世界各国の企業・政府向けセミナーの開催などを手がけている。その著書は、55の言語に翻訳、100ヶ国以上で出版され、累計発行部数は3千万部を超えるという。豪ブリスベーン在住。
本書は、1999年に英国で出版された初版をもとに、最新のデータ・研究成果を加えて改訂されたインターナショナル版の翻訳で、2002年に文庫版で出版された。尚、2000年に翻訳・出版された単行本は、初版をベースにしており、データ・内容は若干異なる。
私はノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった本で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。
本書は、右脳と左脳の役割の違い、男脳と女脳の特徴・違いを、誰もが思い当たる日常的な行動に結び付けてわかりやすく説明し、更に、どうすればいいかという具体的な方法を示したものである。
20年前にベストセラーとなり、その内容は、その後様々な形で紹介・引用されている(と思われる)のだが、ひと通り頁をめくってみて、「男は一度にひとつのことしかできない」、「男の話は文が短く、直截で、要点を簡潔に示し、解決策を見いだすことを最大の目的とする」等々、自分の言動が当てはまる(私は男である)事例が多いことには、改めて驚いた。
しかし、そうした事例の面白さに加えて、本書の最も興味深い点は、そのような男女の差異を、人類の進化の過程における男女の役割の違い(端的に言うと、男は狩りをし、女は育てた)から生じた、脳やホルモンの差異に起因するもので、生物学的に当然のことであるとし、それを尊重する方が、男女間の関係、延いては、社会における様々な人間関係が上手くいくとしていることである。
現代社会においては、人種・性別・年齢などで差別しない「ポリティカル・コレクトネス」が重視されているが、この考え方には少々但し書きが必要で、それは、「差別しない」というのは、技能・適性・能力に差がないということを指すのではなく、(それらに差があったとしても)機会は平等に与えられるべきということを指しているのである。本書にある通り、男女には、生物学的根拠から、やりたいことに違いがあるし、多くの人が認識しているように、身体能力に関して、人種間には(後天的なものに留まらない)違いがあるのであり、重要なことは、パイロットや同時通訳についても男女平等に門戸が開かれ、オリンピックで黒人・白人・黄色人種がフェアに競うことであり、結果として、各職業の男女比率が半々だったり、100m走の金メダリストが人種間で均等でなければならないということではないのだ。
また、本書では、性的マイノリティについての生物学的説明がなされており、その点も興味深かった。それは、人間の胎児は女が基本形であり、胎児の初期に体が男になり(精巣ができる)、その後で脳が男になるのだが、それらに影響を与える男性ホルモンの量がそれぞれの時期に異なってしまった場合、体と脳の性が異なることが起こり得るということなのだ。よって、性的マイノリティというのは、(育て方のような)後天的なものではなく、明らかに生物学的なものなのである。
ポリティカル・コレクトネスや性的マイノリティのような社会的な問題を考える上でも、一読の意味のある一冊と思う。
(2022年8月了) -
男女差をなくす方向に世の中は動いてるけど、やはり生物学的な違いは否めない参考書としてはいいと思った。
ただ、論文を引用してる箇所としてない箇所が同じ断定口調で書かれていると、エビデンスは?ともっと科学的な根拠を求めてしまう自分がいた。
図星な箇所があるから反抗してるだけかも。
話のネタにはなる一冊。