- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074143221
作品紹介・あらすじ
ハルツ公爵に領内の迷宮討伐への参加を要請された加賀道夫は、ハルツ公領にある迷宮を訪ねまわり、その中からターレにある迷宮へ入ることを決める。道夫は、そこでまだ使っていない新たな魔法を発動する。上の階層の魔物の強さを改めて認識した道夫は武器を変更する。さっそくその装備を試してみようと上の階層に赴くが、そこで盗賊に襲われてしまう。一方で、公爵への鏡の販売を続けていた道夫は、コハクの売買も行って、一連の交易で大きな利益を得た。そのお金を手に、新しい奴隷商人を訪ねる。道夫は、そこでミリアというネコミミの少女に出会い、仲間に加えるのだった――。
感想・レビュー・書評
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新メンバーのミリア加入。ミチオ達と同じブラヒム語が話せない事で意思疎通に問題が生じるかと思いきやそんなに問題はなさそうな感じかな?
ミリア大好物の魚を起点にあっという間にコミュニケーションが取れるようになってしまったのは良しとして、この娘の行動原理って魚への比重が大きすぎないかい?前のロクサーヌやセリーの際は幾らかミチオの奴隷になることへの躊躇や覚悟が見えていたのだけれど、ミリアの場合は魚に釣られてミチオの奴隷になる事どころか混浴すら躊躇せず行っているような……
メンバーが増える点は戦力充実という意味では良いのだけど、一方で人間関係の難しさが生じる場合もある。けれど、ミリアの場合は魚をきっかけにロクサーヌやミチオを素直に慕っているものだからそういった難しさは生じなさそう
戦闘能力も低いというわけではないようだし、良いメンバーを引き当てたと言えそうだ
この巻にてメインのイベントとなっているのは盗賊からの襲撃だね
迷宮攻略は戦力拡充しつつ慎重に進めるスタンスのミチオ。それ故に最近、というか早い段階から迷宮攻略部分についてはマンネリ化が始まっていたのだけど、魔物とは異なる理屈で出現し中には高レベルな存在も入り交じる盗賊たち
それとの戦いは魔物とはまた違った緊張感を生むし、掛け引きも生じる。ミチオだって出来るだけ使いたくないであろう大技の等量交換を使う羽目になる
そう何度も有る展開ではないだろうけど、こういった展開も偶には良いね詳細をみるコメント0件をすべて表示