マンガで解決 親の介護とお金が不安です

著者 :
  • 主婦の友社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074466931

感想・レビュー・書評

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  • 2週間ほど前に読んだ『ボケ日和』という本で、認知症の症状と程度、母の現状などがわかってきたので、今度はもう少し具体的に…というか生ぐさい話である介護の実際とその後の選択や、お金のこと、兄弟や親戚との関係などについて書いた本を。
    とは言え、やっぱりまだ腹が決まったとは言えないのである。
    「貯金いくらある?」とか「通帳はどこにあるの?」など聞きにくい。
    ましてや「お葬式に誰呼べばいい?」なんて本人に聞けないよ。
    まだしっかりしているうちに聞いておいた方がいいというのはわかるけど。

    父と相談して、脳神経科を受診したのち、結果をもって区役所に相談に行くということになりました。
    病院も区役所も私に付き添ってほしいと父は言います。
    必要があればもちろん仕事を休まざるをえませんが、日常的にべったり寄りかかられても困ります。
    だからこそ、介護認定を申請して、できるサービスを考えなければならないとこの本は書いています。
    何よりも共倒れになってはいけない、と。

    あと、認知症になってしまったら預金を降ろすことができなくなるので、元気なうちに「代理人指名手続き」を銀行でしておいた方がいいそうです。
    あとは「家族信託」というのも我が家の場合ありかもしれません。

    それから、耳の遠い父についても、病院で先生や看護師さんの指示が聞き取れないくらい不自由しているのなら、障碍者申請をした方がいいのかもしれないと思いました。
    私はてっきり病院の方から「申請したほうがいいよ」と言ってくれるものと思っていましたが、自分から申請しないと駄目なようです。
    この辺も区役所で要相談です。

    あまりにもわかっていないことが多かったということがわかり、また、とにかく書類仕事が煩雑であるというのを読み、ちょっとこの先が思いやられます。
    だけど気付かなかったふりしてなんとかなるものではないので、少しずつ何とかしていかなくては。

  • 20240331

    親の介護とお金の話が、漫画といろんな人たちの経験談で、これ以上ないくらい分かりやすく、丁寧に書かれてる。大変参考になります。

  • 初めて読んだ介護の本。
    想像だけと、体験を観るのは違い、危機感が増します。
    転勤で親元を離れるので、お互い準備する必要があると思いました。

  • 私は70を超えた両親がいる
    まだ、介護とは無縁だろうと思っていたが
    先日、父親が医者から仕事停止の申告を受けた

    これから来るであろう一大イベント(介護)に備えて
    色々学ぼうと読み始めたが…読めば読むほど
    何も備えていない自分に頭がいたい

    ただ、子供も親の介護といい距離をたもちながら向き合う事が大事との指摘

    今から始めればまだなんとか間に合うし、大事なのは親が良い最後を迎えられるようにしてあげられる事が孝行になるのかなと…

    次、帰った時には少しエンディングノートの事も話さないといけないと思った

  • こういうことをやらねばならないというのはよく分かる。しかし、当然のことながら解決策は書いていない…てか、そんなんないか。。

  • まさにいま、自分が読むべき本だ。介護をする人、した人のさまざまな意見を知ることができ、とても勉強になる。親にまだ介護が必要ではない人も知っておくべき、準備しておくべき、いまできることがあるなと感じた。もちろん私にもいまするべき課題が見えてきた。

    いまだに親に心配ばかりかけている私だが、「親の話を意識的に聞くこと、それはもう立派な介護です」という言葉に励まされた。

    時々読み返して、遠くに住む親について、介護はまだまだ先のことと、目を背けてしまい逃げてしまうことがある自分に喝をいれたい。

  • p15
    とりあえず地域包括センターに相談してみる(電話予約)
    役所に要介護認定を申請しよう

    p58
    お金、情報、ネットワーク、の3つが必要

    p67
    介護は親のお金、年金資産の中でやることが大前提!
    だから足ります。が…↓
    p68
    介護期間(常時介護を必要とする状態)…平均54ヶ月
    介護費用…トータル 平均494万円(医療、雑費含む)
          一時費用合計 平均69万円
          月額平均 施設11.8万円 在宅4.6万円

    p77
    支給限度額(月額)↓ 超えたら自費。(※p88で一部払戻可)
    要支援1約5万円、要支援2約10万円、
    要介護1約16万円、要介護2約19万円、要介護3約27万円、要介護4約30万円、要介護5約36万円
    ※利用するには1〜3割の自己負担か必要(所得による)

    p78
    介護保険の代表的サービス例
    介護計画作成、住宅改善やレンタル、通所介護、訪問介護、短期宿泊、施設生活、複合サービス など

    p88
    1ヵ月の介護サービス費が高額になった場合「高額介護サービス費制度」を利用すれば、制度上限額を超えた場合は払い戻してもらえる。

    p108
    親のお金は、親の希望、キモチを確認する事!
    引き出したお金は1つの口座にまとめ(1千万円毎)、その時に代理人キャッシュカード(家族カード)を作りましょう。
    ↑判断力がある時でないと作れないので早めに。

    p112
    モメずに話し合うには、親の性格でアプローチを検討
    自己主張強×感情重視→説明より、心配なんだ!と提案
    自己主張弱×感情重視→ 例を出し、私も助かるとお願い
    自己主張強×ビジネス重視→メリット強調し選んでもらう
    自己主張弱×ビジネス重視→試算を提案。失敗例に興味?

    p125
    成年後見制度=認知症など判断力が衰えた人に代わり成年後見人が財産管理や契約締結等を行う。家裁に申し立て。
     任意後見…本人に判断力がある段階で後見人を選ぶ。
     法廷後見…判断力に欠けた時に家庭裁判所が選ぶ。
     メリット…財産管理者に対し公的チェック機能あり。
     デメリット…判断力が衰えるまで財産管理は不可。
      財産管理者への報酬、コストがかかる

    家族信託=判断力が衰えていない段階で資産の一部や全部の管理を家族に託す契約。不動産の名義等は書き換えが必要
     メリット…契約後は判断力に関係なく財産管理できる。
      成年後見制度より自由度が高い。
     デメリット…管理者への公的なチェック機能がない。
      お一人様は利用できない。

    財産管理等委任契約=判断力はあるが体が不自由な時、財産管理や生活上の事務を委任する契約。
     メリット…本人が元気なうちから財産管理が可能。
      死後の事後処理まで委任できる。
     デメリット…判断力が低下してからは契約できない。
      本人に不利益な契約等の解約はできない。

    p131
    遺言状には公証役場の公正証書遺言と、本人手書きの自筆証書遺言がある。自筆は手続き費用がかからず印鑑があればいつでも修正できる。作成ポイントとして、全文/日付/氏名を必ず自筆で書く。日付/氏名/押印のうち1つでも欠けると無効になる。消せるボールペンや鉛筆は使わない。作成した事は家族や第三者に伝えておき信頼できる場所に保管する。遺言状が封入/封印されていた場合、開封前に家庭裁判所で検認が必要なので注意。

    p150
    仕事を辞めちゃだめ。制度を上手に利用して。

    p161
    元気なうちに住み変える場合(例)↓
    有料老人ホーム…民間運営、費用も入居条件も千差万別。
    サ高住…高齢賃貸。入居費用は敷金程度。
     特定施設の指定があれば介護サービスも受けられる
    ケアハウス…自立生活に不安がある人の軽費ホーム。
    シルバーハウジング…公的な高齢賃貸。安否確認等あり。

    要介護になって住み変える場合(例)↓
    特養…一時金無、月14万程度。要介護3以上。順番待ち。
    グループホーム…認知症対応生活介護。介護保険施設。
    介護付き有料老人ホーム…特定施設の指定がある所も。
    老健…介護保険による施設。主にリハビリのため。
     入居期限は原則3ヶ月だが、実際は長期入所も多い。
    介護医療院…医療が必要な要介護者の長期介護保険施設。

    p172
    介護時困ったベスト3
    第3位…親の意思が確認できなかった
    第2位…きょうだいトラブル
    第1位…親の片付け


    親の話を意識的に聞くこと、
    それはもう立派な介護です。


  • 年齢的には介護が必要な世代ではないが今からできることもたくさんあると感じた。
    『親の介護は親のお金で』
    というのは少し驚きがあった。言い方は悪いが育ててもらったからには相当なものを返さなくてはいけないという圧を勝手に感じていたからである。
    しかし、親のお金で賄える範囲での介護ということは、自分にも降りかかってくることであるともいえる。
    『親の介護は予習、自分の介護は復習。』
    という言葉が身に染みた。

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著者プロフィール

上大岡トメ Tome Kamioooka
イラストレーター。ふくもの隊隊長。神社めぐりマニア。東京生まれ。東京理科大学で建築を学ぶ。現在は山口県在住。趣味はバレエとヨーガ。著書は『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』(幻冬舎文庫)、『のうだま1、2』(池谷裕二氏と共著 幻冬舎文庫)、『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)など多数。ふくもの隊としての著書も多数あり。
新参の「ふくもの」が一気に増え、我が家の古参の「ふくもの」たちと一緒に縁起のいい学校ができそうです。

公式サイト「トメカミカメト」
http://tomekami.com/

「2021年 『【マイナビ文庫】日本のふくもの図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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